とうとう手術室に入る。
私はとても、麻酔に弱いので、
まず第一段階の麻酔が怖かった。
前、親知らずの抜歯の際に受けた
麻酔で
気持ち悪くなった経験もあり、
麻酔がすごく怖かった。
背中に2本刺されたけど、
どれもチクッとした痛みで
そこまでじゃなかった。
でも、次第にしびれていく下半身。
触られてる感触はあるものの、
痛いや冷たいといったような反応はない。
そして、案の定、
麻酔で気持ち悪くなる。
うぇっと、吐きそうな感じ。
その都度、
麻酔の先生に気持ち悪さを伝える。
体の不調や、変な感覚はあったけど、
気持ちの方は、
帝王切開、怖い、嫌だ
から
もうすぐで娘に会える!
に変わっていった。
そして、あっというまに
「もうすぐで、赤ちゃん会えますよー!」
という声がかかる。
すると、
おぎゃあ、
おぎゃあ
と声が聞こえる。
すごく大きい声じゃない。
それでも、
確かに聞こえる声で
しっかり泣いてる。
生まれた
生まれた!!!
そう思うと
涙や嗚咽が止まらなくて、
口にただかぶせてあるだけの
酸素マスクがズレた。
とりあげられた我が子は小さくて、
私の手は
分娩台に落ちないように
縛られてたから
触れなかったけど、
ほんとに小さな手をしてた。
小さいけど、生きている
ありきたりだけど、
無事に生まれてきてくれて、
ありがとう!
そんな思いで
また泣いた。
自然分娩に比べたら、
帝王切開は
わずか30分間で終わる。
痛みも麻酔によってない。
だけど、
どんなお産も
大切な命が
この世に誕生する
素晴らしい瞬間なんだと感じた。
無事に生まれてきてくれて
ありがとう!
生きて生まれてくれて
ありがとう!
色んなお産がある中で、
悲しいけど、
赤ちゃんや
お母さんの命が助からない場合もある。
命がけのお産の中で、
生命が
無事誕生するって
本当に奇跡なんだと感じた。