僕は仕事を覚えるというのは自分で一通りのことができるようになることだと思ってた。

たとえば担当を任されていっぱしに自分で切り盛りすること。


でもどうやらそれは勘違いであったらしい。

ただしくは間違いではないけど、

まだその前の段階があるという感じ。



今のバイト先にお局的な人がいる。

もう長年この業界でやってるから顔が広くて、なんか実力もあるらしい人。


正直、ただの自分勝手で自分の好き嫌いを押し付けてくる嫌な人にしか思えなかった。



言ってくることも理不尽で、

まだ何も教えられてないのに平気で怒ってくる。


そんなお局さんにこの前言われた。


もっと周りに気を回せと。


自分のことだけで手いっぱいになるなと。


正直素直に受け入れられなかった。

知るかって思った。

その前に何をどうするのか教えてくれと。


そう思ってた。



でも、

どうやら正しかったのはお局様のようだ。


仕事場は学校ではない。

なんでもかんでも教えてなんていられないのだ。


仕事場にいる時点で自分は何かを与えてもらう側の人間ではなく、

与える側の人間になるのだから。



自分で切り盛りするような一人前になる前にすることがある。

誰かにとって、どこかの組織にとって「使える人間になること」だ。



ずっとメインになるのが大切だと思ってた。

メインじゃない、

その前にメインを引き立たせる極上の引き立て役になることだ。



そこが抜けていた。



その作業が何なのか、

何のためにそれをするのか。


それを理解すればおのずとそこから何が必要なのか自分でわかるようになる。


相手の仕事を理解し、

それに何が必要なのかを察知し、

先回りする。


その人が何をどう考え、

どうしてそうするのかを理解し、

それを盗む。


理不尽なのは当たり前。

教えてもらうのなんて待ってられない。


大切なのはその人になりきることだ。


このバイトにずっといるつもりは正直ない。

だからこそ短い期間だけど、

お局さまを理解してやろうじゃないか。


いっぱしに出来るようになってからやめてやろうじゃないの。


見てろよこのやロー。