大学精の時まで、
小学校からずっとテニスをしていた。
大学では硬式テニスだったけど。
出来ないことができるようになるのも。
試合で勝てることも。
団体戦でみんなで勝ったことも。
外で勝ちあがるにつれて、
他校に友達が出来るのも。
部の中で一番うまかったことも。
どれも楽しかったけど、
一番楽しかったのは、
何も考えなくなった時だった。
ものすごいきつい練習の中や、
すっごい上手い人たちの試合見た後とか、
ラリーをずっと続けていくうちとか、
たまに体が勝手に動くようになる時がある。
そういう時は身体能力が何倍にもなったような感覚になるし、
何だってできるような気がする。
そのときが一番楽しい。
なんかに浸っているような感覚。
気持ちいいって感じ。
簡単に言うと集中してるだけなんだろうけど。
そういうのって、
頭を空っぽにしたときこそなるものだと思ってた。
細かいことを意識せずに、
ミスしようがしまいががむしゃらにすることが、
そういう状態につながると思ってた。
だから細かいことをいちいち指摘されることや、
正確さを求められることが苦手だったし、
めんどくさがった。
一つのミスもないように、
ひたすら正確にすること。
たまらなく嫌だった。
でも、
仕事を始めてからそういうことに必然的にすごく気を使うようになった。
とにかくミスのないように。
失敗して怒られるのが嫌だからじゃなくて、
一つのミスがいろんな人に迷惑をかけることにつながるから。
たった一つのミスで今まで少しずつ築いた信頼があっという間に崩れてしまうから。
だから、
ものすごく細かく気を使うようになった。
今の仕事を初めて4カ月だけど、
そしたら不思議なことが起こった。
あまり考えなくても細かいことができるようになった。
それがね、
感覚が似てるんだよね。
テニスしてて一番楽しいときに。
もちろんテニスには遠く及ばないけど。
細かいことを気にしないから浸れるんだと思ってたけど、
細かいことを気にしとおして浸れることもあるんだと知った。
最初はとにかくいやンなるけどね。
でも、
もっともっと深くまで潜ってみたいなって思った。
どこまでいけるんだろうって感じ。