次の日の朝、ケンシロウは老人を背負い村を目指して砂漠の中をひたすら歩いていた。
ユイもバットもその後に続いていると、いつも通りバットがへばりだす。
それを適当にあしらっていると、村が見えてきた。
村に入れば、老人に気づいた村人たちは老人が帰ってきたことに喜び歓声を上げた。
老人は皆にありがとうと感謝の言葉を述べる。
ケンシロウは何も言わず村を出た。
2人は走ってケンシロウの後を追う。
「ちぇっ食料とかもらってから出ればよかったのによ~…」
バットが不満をもらしていると、遠くに大きな砂埃が見えた。
ユイは眼を凝らすと驚きの声を上げた。
「ケン…昨日のやつらよ!!」
「!?」
勢い良くバイクを走らせユイたちの目の前を通っていく
先頭を切るのはスペードだ。
スペードたちが向かっていったのは先程出てきた村だった。
3人は急いで引き返していくと、村にたどり着くころには辺りは血の海だった。
その中であの老人が逃げ惑う中運悪くスペードに見つかってしまった。
手の中には種モミの袋が。老人はこれだけは…
と懇願しながら手の中で握り締める。
そしてケンシロウが駆けつけると同時にスペードの投げた槍が老人の体に突き刺さった。
「あ、明日が、明日が…」
倒れた衝撃で手から落ちてしまった袋に、老人が手を伸ばすと
スペードは上から老人の手をナイフで刺した。
「来たかぁ!!」
スペードはケンシロウの方に向いて口端を上げた。
「きさまも地獄へ送ってやるぜ~!!!…っな!?」
思わずスペードは息を呑んだ。
ケンシロウの服が破れ怒りを表したケンシロウにスペードは身を強張らせた。