優勝【6年生】バーモントカップ県大会
「公式戦に向けて」
毎年、6年生の公式戦の時にする話です。
↓
全国から何千というチームが参加するこの大会。
最後の最後まで負けずに勝ち残れるチームは全国で優勝チーム1チームのみ。
どれだけレベルが高いチームでもこの大会で負けずに優勝までいくには実力とは別に運も持っていないといけない。
99.9%のチームがいつかは必ず負ける大会。だから、「負ける事は恥でもないし、恐れる必要もない。」
ただし…
「練習してきた事を出せない事は恥であり、恐れないといけない!」
結果はどうであれ、試合後に実力が出せなかったというのは絶対許せない事であり、そんなプレーをした自分を許してはいけない。それは悔しい事だと思わないといけない。
だからしっかりと準備をする必要がある。
本番で、自分の力を出し切れるように、相手には力を出させないようにプレーする必要がある。
そして、準備不足で本番で自分が何も出来ない可能性がある事を恐れないといけない。
そうやって、自信と恐れの両方を持って本番まで計画的に緻密に行動していく必要がある。
今、自分たちがまだまだ足りない事がある。
それは、「チーム力」である。
「チーム力」というのは、簡単に言えばチーム全員の力を合わせた能力の事だ。
それが厳しい大会を勝ち進むために凄く重要なポイントになる。
「チームのために各選手が自分のベストを尽くす!」
これは凄く重要な部分であるが、ただそれだけではチーム力は大きく上がらない!
「チーム力」をグッと上げる方法。
それは、「各選手が自分の事だけを考えないようにする事」である。
6年生は遂に最高学年となった。
ここまでこれたのは、自分だけではなく、味方(仲間)も一緒に頑張って来たからだ。
だから、最後の大会は、各選手が味方のそれぞれの良さ、個人技を出せるようにプレーして欲しいと思う。
ボールを持っている選手は、
自分がボールを取られたくないからパスをしてはダメだ!そんなパスは味方の技術が下がる。
味方がさらに良いプレーが出来るように、優しいパスを出したり、相手を引きつけて味方にスペースと時間を作ってあげて欲しい。
ボールを持っていない選手は、
自分が楽をしたいからと歩いたり、止まっていてはいけない。
味方の選択肢を増やすように、オフザボールで何度も走ってあげる。
守備なら、仲間が体力を消費しないように全力で下がってあげる。
仲間がミスをした時はスライディングをしてでも全力で取り返してあげる。
6年生という最終学年の大会というのは、そういうことをして欲しい。
味方は自分とはそれぞれ違う魅力を持っている。それを引き出してあげられるようにプレーして欲しい。
「ここにいる全員が素晴らしい選手だというのを試合で魅せる大会にしよう!」
カッコつけて話してますが、実は、これは自分が尊敬する指導者の方から借りた言葉です。
過去の6年生にこの言葉を選手にかけましたが、その後の選手たちのプレーは全く変わりました。
走る事を厭わない。土のグラウンドであろうが、草っ原であろうが構わずスライディングをする。
相手は何も出来ない。
相手チームの指導者が「どんな練習してるんですか?」と驚くような魅力的なプレー、指導者がおかしいと思うような常識からかけ離れているプレーをし始める。
心がこもっているプレー、感情が入ったプレーは人の心も動かす。
なぜこのような事が出来たのか?
それは素直で優しい心を持った良い子たちだからこそ、こういうプレーが出来る。
今まで、家族の方々に大切に育てて貰った心と背景全てをプレーに出しているから。
「人間性はピッチ上に全て現れる」
本当にそう。
過去の卒業生たちもたくさんの人の心を動かすプレーをしてきてくれました!
その伝統を引き継ごう。
今年のメンバーも心の持ちよう次第ではプレーや成長に限界がない素晴らしい選手たちです。
この大会では、個性や素晴らしさを存分に出したプレーをいろいろな人に魅せられるように選手たちと共に頑張りたいと思います。
応援よろしくお願い致します。
中阪