羽が‥羽が開いた
あと少しで、完全に羽をはばたかせられる
「めい姉さん、僕は出掛けるよ。コンサート絶対にきてよね 待ってるからね」
「うん。絶対に行くからね。頑張ってね、聡」
「母さん じゃあ、僕は行くよ」
「ああ いっといで 今夜はお前の好きなチラシ寿司と茶碗蒸し用意しとくからね!」
「ありがとう!行ってきます。」
聡は、一人で、出掛けて行った
「おばあちゃん・・お母さん。聡は一人で大丈夫なの?」
おばあちゃんはにっこり微笑んだ
「ああ、通い慣れてるホールだからね。あの子が小さい頃から通い続けた道だよ」
それでも私は何だか胸騒ぎがした
「お母さん、私やっぱり、聡と一緒に行くから!」
「おや。そかい じゃあ いっといで。」
おばあちゃん お母さんは何だか寂しそうな顔をしたけど、私はそのままにして開いていた扉から外へ飛び出した
階段の下の道を杖をつきながら歩いている聡が見えた
声を掛けようとしたけど、驚かせたくなくって、急いで階段を駆け降りた。
目の端に白いボールが転がってくるのが見えた!
聡の足元に向かっている
「聡、ボール!!」
大きな声に聡が立ち止まった
次の瞬間
小学生の男の子が走ってきて、止まりきらずに聡にぶつかった
男の子を抱いた格好のまま、よろよろと聡の身体が道路に出てしまった
「危ない!!」
聡は、男の子をとっさに歩道の方へ、押しやった。
車が迫っていた
私はめいいっぱいの念力で車を止めようとした
運転手が倒れている聡に気が付いてブレーキを踏む!
「止まれ!!」
私はそう叫びながら 必死で羽を動かした
ふわり
信じられない
突然、身体が地面から離れて宙に浮いていた
「やったー!!ついに飛べた!急げ!!」
聡の目の前に迫る車
聡は必死に逃げようとしていた
「おじさん こっちだよ!!」
さっきの男の子が手を伸ばしていた
車の前に私は立つと念力を強めた
キューガッーガーッー
パーン
車は私の身体をすり抜けて止まった。
ほんの一瞬の差で、聡は男の子の手を掴んで歩道へと戻っていた
アレ?おかしくない?だって、私って壁の通り抜けも出来ないんだったよね今はそんな事より
「聡!大丈夫!!」
男の子が泣きじゃくっていた
「怖かったね。もう平気だよ。ボールは安全な処で遊ぶんだよ」
「ボール・・・もう潰れて使えないよ!!」
車から降りてきた運転手が男の子と聡の身体を見ていた
「大丈夫ですか!!アッもしかしてピアニストの聡さんですよね!」
髪の長い綺麗な女の人だった
「はい。あなたも驚いたでしょうね。済みませんでした」
「いえ、無事でよかった。私だって人を轢きたくなんてないですから」
男の子のお母さんが走ってやってきた
車のブレーキ音を聞いて慌てて来たみたいだった
なんども何度も頭を下げて親子は帰っていった
「あの・・もしかして、今夜のコンサート会場へ行く途中ですか?」
「よく分かりましたね!」
「実は、私、そのホールで今日、スタッフとしてお手伝いさせていただくんです。よろしかったら一緒に乗って行きませんか?」
何だか結構イイ感じ!!
メイも乗せて!!
「聡、乗っていこうよ!!」
アレっ変!!
聡に聞こえてないの?
「ねえったら、聡!!」
聡の目の前で、手を振った
でも、聡に私が見えてない?
どうして・・・。
私は、その事がショックで、自分が、本物の天使になって、羽を使って飛んでいる事への喜びよりも、自分の姿も声ももう、届かない事が悲しかった
あと少しで、完全に羽をはばたかせられる
「めい姉さん、僕は出掛けるよ。コンサート絶対にきてよね 待ってるからね」
「うん。絶対に行くからね。頑張ってね、聡」
「母さん じゃあ、僕は行くよ」
「ああ いっといで 今夜はお前の好きなチラシ寿司と茶碗蒸し用意しとくからね!」
「ありがとう!行ってきます。」
聡は、一人で、出掛けて行った
「おばあちゃん・・お母さん。聡は一人で大丈夫なの?」
おばあちゃんはにっこり微笑んだ
「ああ、通い慣れてるホールだからね。あの子が小さい頃から通い続けた道だよ」
それでも私は何だか胸騒ぎがした
「お母さん、私やっぱり、聡と一緒に行くから!」
「おや。そかい じゃあ いっといで。」
おばあちゃん お母さんは何だか寂しそうな顔をしたけど、私はそのままにして開いていた扉から外へ飛び出した
階段の下の道を杖をつきながら歩いている聡が見えた
声を掛けようとしたけど、驚かせたくなくって、急いで階段を駆け降りた。
目の端に白いボールが転がってくるのが見えた!
聡の足元に向かっている
「聡、ボール!!」
大きな声に聡が立ち止まった
次の瞬間
小学生の男の子が走ってきて、止まりきらずに聡にぶつかった
男の子を抱いた格好のまま、よろよろと聡の身体が道路に出てしまった
「危ない!!」
聡は、男の子をとっさに歩道の方へ、押しやった。
車が迫っていた
私はめいいっぱいの念力で車を止めようとした
運転手が倒れている聡に気が付いてブレーキを踏む!
「止まれ!!」
私はそう叫びながら 必死で羽を動かした
ふわり
信じられない
突然、身体が地面から離れて宙に浮いていた
「やったー!!ついに飛べた!急げ!!」
聡の目の前に迫る車
聡は必死に逃げようとしていた
「おじさん こっちだよ!!」
さっきの男の子が手を伸ばしていた
車の前に私は立つと念力を強めた
キューガッーガーッー
パーン
車は私の身体をすり抜けて止まった。
ほんの一瞬の差で、聡は男の子の手を掴んで歩道へと戻っていた
アレ?おかしくない?だって、私って壁の通り抜けも出来ないんだったよね今はそんな事より
「聡!大丈夫!!」
男の子が泣きじゃくっていた
「怖かったね。もう平気だよ。ボールは安全な処で遊ぶんだよ」
「ボール・・・もう潰れて使えないよ!!」
車から降りてきた運転手が男の子と聡の身体を見ていた
「大丈夫ですか!!アッもしかしてピアニストの聡さんですよね!」
髪の長い綺麗な女の人だった
「はい。あなたも驚いたでしょうね。済みませんでした」
「いえ、無事でよかった。私だって人を轢きたくなんてないですから」
男の子のお母さんが走ってやってきた
車のブレーキ音を聞いて慌てて来たみたいだった
なんども何度も頭を下げて親子は帰っていった
「あの・・もしかして、今夜のコンサート会場へ行く途中ですか?」
「よく分かりましたね!」
「実は、私、そのホールで今日、スタッフとしてお手伝いさせていただくんです。よろしかったら一緒に乗って行きませんか?」
何だか結構イイ感じ!!
メイも乗せて!!
「聡、乗っていこうよ!!」
アレっ変!!
聡に聞こえてないの?
「ねえったら、聡!!」
聡の目の前で、手を振った
でも、聡に私が見えてない?
どうして・・・。
私は、その事がショックで、自分が、本物の天使になって、羽を使って飛んでいる事への喜びよりも、自分の姿も声ももう、届かない事が悲しかった