「ちょっとまったー!!おばあちゃん?何言い出すの?」

机の上に置いてある写真

そこには今の私とそっくりな顔の男の子がいた。

「これは・・誰なの?」

「あたしの息子だよ。そして、お前さんの弟さ」

「またまた、そんな冗談を~~確かに似てるよ!でも、私の年聞いて納得してね!!」

おばあちゃんは潤んだ瞳で、まるで愛しい子をみているようだった

「99歳!!ほらね!!分かったでしょ!メイがおばあちゃんのこどもなわけないじゃん」7

「お前さん。それって人間の年なのかい?犬や猫だって年の数え方があるんだ。天使の年齢は人間の倍の速さなんじゃないのかい?」

「そんな~~ちゃんと教えられたんだよ!」

「誰にだい お前さん何年に天使になったんだい?」

「えっと~~確か  1961だったかな?1年に一人の天使しか生まれないから、その年が天使ナンバーになるんだって!」

「1960年 4月1日 私が子ども産んだ日、そして、失った日だ。」 

何だか、おばあちゃんの真剣な顔を見ていたら・・私は指を折って数えてみた。

「えっと・・おばあちゃん、今って何年だっけ?」

「2010年さ。もうすぐ息子も50歳だ」

アレレ おかしい何度数えても49年にしかならない。

「メイってほんとはまだ49歳?なんで99歳って想ってたんだろう・・確か 天使の年って・・そうだったんだ!!あの時マザーが言ってたのは、半人前って意味じゃなくって2分の1って意味だったんだ。おばあちゃん!そうだ!マザーって天使の一番偉い天使で、そのマザーが言ってた。人間の年齢はあなた達天使の半人前つまり、2分の1時間なんだって!じゃあ、天使の1年って人間だと半分の半年。だとすると??」ああこんがらがる〰~数字って苦手!!


「あたしの主人の名前が明と書いてあきらさん。あたしが聡子さとこ。最初に生まれて来た子に明さんの漢字を付けて明子めいこ、二番目の子にはあたしの漢字で聡さとる。」


おったまげ~~びっくりもいいとこ
メイって、このおばあちゃんの娘だったの!!だからなの?

天使の私の姿を見る事が出来たのって・・・・

「お帰りなさい めいこ」

おばあちゃんの瞳から涙の滴がぼとぼと落ちていた

まだ、よくわからないけど・・

「ただいま・・・」 

「あの  それで、おばあちゃんは幾つなの?いや お母さん?」

涙を拭いながらおばあちゃんは笑ったよ

「あたしは70歳。あなたたちを20歳で産んだからね」

「じゃあ。ちょうど杏ちゃんくらいの時だったんだね!」

「そうなんだ。あの時も今日と、同じような感じだったんだ。まさか・・・」

おばあちゃんの顔が曇った
「メイなら平気だよ!死んじゃったんだよね。赤ちゃん。」

「ごめんよ。ちゃんと産んであげれなくって」

「仕方ないよ!それに、早く死んじゃったから、こうして天使になったんだもん」

「それより、双子って言ってたから、そのさとしって弟に会いたいな!元気なんだよね!オッサンになってるんだろうね!」

「こっちにおいで」

おばあちゃんは、椅子から立ち上がるとスタスタと廊下の奥を目指して進んだ。


「此処は?」

「病院から家への階段に繋がってるんだ」

真っ白い壁の中を歩いて母屋のドアを開けて入って行った。

「聡!」おばあちゃんが・白いピアノの前にいた男の人にお母さんが呼びかけた。

「ああ やあ来たんだね もうそろそろ来る頃だと思っていたよ!」

一体、聡は誰に向かって言ったのだろう。お母さんに?まさか聡まで私が見えるの?

「めい姉さん お帰りなさい、」

聡に名前を呼ばれてびっくりした
もう一つ。

聡は白い杖をついて、私の前まで歩いてきた

「目が見えないの?」

「あはっはっは。目は見えないけど、めい姉さんはよく見えてるよ!」

「聡は生まれつき、目が見えないんだよ」

私は聡とお母さんを交互に見て突っ立っていた。