ヒーラーって不思議な仕事だなと思う時があります。
医師でも、鍼灸師でも、理学療法士でも、占い師でも、カウンセラーでもない。

でも、ご自分を整えたい方がお客様として来られます。

なんの問題もないけれど、よりリラックスした人生を求めて定期的に通われる方もおられますが、

多くの場合は、ある問題に悩まれている方や、体調不良を改善されたいという方々です。
 

私のヒーリングの施術は、気の滞りを流すエネルギー整体のようなもので、副交感神経、右脳、潜在意識の活性化を目的にしています。

お祈りとかお払いとかそういうのではないので、スピリチュアル系に興味のない方も、整体のような感じでお気軽に受けて頂けます。



このような施術でなぜ身体が楽になるのか、生きる事が楽になるのか、私の仮説として理由は様々あるのですが、真実の所は私にもわかりません。


ただ、七年間、様々な方々を施術させて頂いて思うのは、人間という生命体の複雑さと素晴らしさです。


不調の原因は一つではありません。
好調の原因も一つではありません。


あらゆる機能が神秘的に複雑に絡みあって
人間は生きています。


勉強すればする程
経験すればする程

私達が生きているという事の神秘と奇跡を感じずにいられません。

そして、自分に出来ることは本当にごくわずかしかないと痛感させられます。

人は本人が自分自身を自覚し、変化しなければ改善しません。


私の仕事は、その後押し、ただそれだけです。


私がヒーラーを本格的に仕事にしたのは、兄の病気を治すために勉強したのがきっかけです。

兄は病気が発覚した時点で、病院でできる事が既になかった末期の状態でした。

その状態の人というのは、ただ寝ているだけでも常に痛みを感じていたりします。

兄はサイキックの私とは真逆で、霊感も全くなく極度のリアリストで、ヒーリングなどには全く興味がないどころか毛嫌いしているくらいの人でした。


その兄が、『ヒーリングをすると唯一痛みが取れる。』と言った事から、本気でヒーリングの勉強を始めました。

絶対に完治させる、と決意していました。

あまりに勉強したせいか、色々と詳しくなって、いつからかヒーラーとしてお客様を施術するようになっていました。

最初はバランスが分からず、頼まれるものを全て引き受けていました。
初心者なのに今考えるとゾッとする程、極度に無理をしたと思います。
自分の身体はボロボロだったと思います。
兄を治すという気合だけでやり遂げる毎日でした。


私としては沢山のお客様の施術をするようになって、ヒーラーとして忙しくなり出し、自分の施術は間違いない!と確信した頃、兄が亡くなりました。兄を完治させる!と意気込んで4年半後のことでした。


これが仕事の中での一番の挫折です。


普通はヒーリングで末期の病気が完治できるはず!なんて思う方は居ないと思います。
でも、私は自分の身体を自分で治した経験があったので、完治できるはずだと思っていたんです。

これ以上やったら私が死ぬよね〜って位まで色々努力したので、兄の血圧が急に下がってサクッと亡くなった時は、涙も出ず、椅子から立ち上がれず、無表情でぼーっとしてしまいました。



そして、妹としては立ち直りましたが、
ヒーラーとしては立ち直れませんでした。


立ち直れないからヒーラーを辞める事にしました。

その時に数人のお客様が言ってくださった言葉。

『辞められたら困ります。
せっかく良くなってきたから。
これからもやって欲しい。』


私は、一度辞める形を取って、そう言ってくださるお客様のためにだけひっそりとヒーリングをするようになりました。


そして、それから3年経ち、挫折から復活しました。

確信という名のカラ自信はなくなりました。

ゴールなんてないし
自分程度に何ができるかわからない
でもひたすらやり続けよう
ひたすら学び続けよう

荷が重いと感じている事も
間に合わなかったという悲しみも
間に合わなかったらどうしようという恐怖も
自分の事をまだまだ知らない事も
自分の管理がまだまだ下手くそな所も
そのまま受け入れよう

今はそんな気持ちです。




と、いう訳で、
私はそのレベルなのですが、

こんなレベルのヒーラーから皆様にお願いがあります。




今、不調ならば


生き方を見直して欲しいのです。


不調の原因は一つではありません。

沢山の頑ななこだわりで出来ています。



何よりも大切なこと。

それは自分を知る事です。

自分を感じる事です。

自分を俯瞰で見ること。

自分の魂の声を聞くこと。


とても難しいと思いますが、


そうすると決めて、そうし続ければできるかもしれません。

でも、そうすると決めなかったらできません。


右か左か迷ったら真っ直ぐ行く。
損か得かではなくやりたい方に行く。
そこでこっぴどい挫折があるかもしれません。
でも、そこには生きている喜びがあります。
不思議な事ですが、訳が分かりませんが、
これが色んなことを好転させます。


長々と偉そうに書きましたが、
要するに、私もみんなも元気にしたい。




それだけです。
(長過)


あと、私も自分の事をとても大切にできるようになりました。いつも何年も気にかけてくださる皆様に心からの感謝を申し上げます!!
ありがとうございます。


あみ