母へ送った誕生日ありがとうのメール。

実家に帰った時
親戚が来た時などに
交わされる鉄板の結婚話について
私はある時から
するりと交わす術を身につけまして
話を振られまいと逃げる兄を横目に
満面の笑みで相手を黙らせる私(笑)
妙齢の子供達というのは
親戚の中では格好のネタな訳です。
まして自分の家は孫までいるのに
わざわざ結婚していない
私たちのんびり兄妹にあえて聞いてくるっていうね。
年配の親戚というのはエグいものです(^_^;)

ちょっと話が逸れました。
親戚を黙らせる術は身につけましたが
正直なところ
両親とは具体的な話をしたことがなく
なんとなく話をはぐらかして来たのが本音。
具体的に聞かなくなったのも
両親の気遣いなんだと思っています。

でも、今日のメールで
初めて私自身の言葉を母に伝えました。

たぶん、私は結婚しないと思う。
年齢的に、もう子供は産めないし
そういうこともないと思う。
だから、申し訳ないけど
その辺りの親孝行ができなくてごめんなさい、と。

本当に申し訳なく思っているんです。
もともと結婚願望があまりなかった私とはいえ
いつかは結婚し、母と同じように
自分も誰かの母になるものだと思っていました。
それが当然のことだと。

でも現実は違っていて。
実家のような田舎では
周りは皆、結婚し、子供がいて
母世代はじいじ、ばあばと呼ばれていて…。
たぶん、
父も母も、ご近所の方々と話す時
子供達、孫たちのことに話が及んだら
きっと口をつぐみ
居心地の悪い時間を過ごしているに違いない。
こんな親不孝なことあるかな…。

私の中に生まれた懺悔の念は
もう何年になるだろう。
言った私はすっきりしたけど
たぶん諦めていただろうけど
母としてはどう思ったのかな。

そんなことを考えていたら
母からメールが届きまして。

健康でいてくれれば
それが一番の親孝行だよ

って可愛いデコメールが届きました。
やっぱり母には敵わないし
頭が上がりません。

色々飲み込んで受け止めてくれている母。
あなたは、娘の私がいうのもなんだけど
慈悲深くて、愛情深くて、
誰よりも優しくて、我慢強くて。
そんな母のもとに生まれたのに
私は何一つ持ち合わせていなくて
母の愛情を試すように
心配をかけるばかり。
愛されている自信があるから
心配ばかりかけているのかな?

ごめんね、お母さん。
気苦労が絶えないよね。
だから、本当は
お母さんのような母親になりたかった。
でもなれなかった。
なれない自分に落胆し、がっかりした。
この世で一番のダメ人間だと実感した。

でも、私は弱いから
お母さんの優しさに甘えて生きていくしかないんだよね。
ごめんね、お母さん。
健康でいられる自信、本当はないんだ。
ないけど、お母さんには元気な姿だけ
見せるようにするからね。
メールありがとう。お母さん。