楽しいネズミの国を思い出しながら
日常に耐えるというスタイル。
チーコロの小学校入学も控え、なにかと多忙。

しかし、やらねばならないことがある。


(今回もお口が悪いですよー)


おじぃの要介護認定だ。

私の素人目には、要支援2だけれど・・・・。
心の状態の判断によって介護になるのか?も?

個人的にはリハビリを頑張って欲しい。
実際には何度も転んでいるけれど
転ばぬ先の杖、だ。

母屋のリフォームの件は、白紙になった。
その代わり、離れを完全に生活していけるよう
増築、改築する。

おばぁは大賛成してくれた。
これでモーの顔を見ずにすむわ!と。
いびつだなぁ。
本当は心配している癖に・・・・。

私は今まで通りに両親の食事をつくり
片付けもする予定だった。
おじぃの老人食×3、おばぁの専用食×3
モーさん弁当、私達の朝食、夕食。
もちろん被りオッケイのメニューもある。
栄養士さんってすごいなぁ、と思う。

一日中家事と育児に追われるけれど
専業主婦でいさせてくれるモーさんの為にも
頑張ると決めていた。

これでパートも兼ねるとなると
きっと私は憤死するから働かない。


さて、おじぃの要介護認定。
モーさんには私が話すと伝えた上で、
おじぃおばぁに了承を得ようと相談した。

おじぃに元気で過ごしてほしい。
認定が通れば、リハビリがある施設に
遊びがてら行ける。
おじぃが心配している車椅子生活も
そうなってからでは遅い。
有事の際に現状を把握するソーシャルワーカー
の存在があれば心強い。
介護用品も豊富なものから借りられる。

ざっと、思い付くのはこんな所だけど
おばぁにも分かりやすいように説明したつもり。

二人はうんうんと頷き、(おじぃは耳が遠いので
耳元に手を添えて軽く叫ぶように説明)
そうだな、いう通りだと、申請に賛成した。

よかった。

認定の調査に担当が来てくれるのが一ヶ月後。
おじぃのカレンダーに○をつけて、
よろしくねー、と頼んだ。



訪問調査当日。
おじぃは冗談で、

「寝たきりの演技をした方がいいか~?」

と笑っていた。

いつも通り、普通でいいんだよ、と笑って返す。
おばぁは、きっちり税金も払ってるんだから
利用させてもらえる制度なら使わせてもらおう
と言っていた。

認定には、私も同席してと頼まれた。



こんにちはー、と
ひとの良さそうな年配の女性がいらっしゃった。

「お名前をお願いしますー」

えーー?

「お名前ですー」

あ、……えーと、

こんな具合で始まった。
字を書いてみたり、保険証を見せたり。



「椅子から立ち上がる様子を見せてください」

おじぃ、見たこともない素早さで立ち上がる。


…………へ?



「……素晴らしいですねー。
   座ったまま、片足はどうでしょう」

おじぃ、蹴るように上げる。


……へ???



「お風呂はいかがですかー?
    一人ではいれますかー?」

「は、はい!!」


なんやと……?
誰だ、怖くて一ヶ月も入らなくて
チーコロから動物園の臭いって言われたのは
どこのどいつだ。


慌てておばぁを見ると、にこにこして
おじぃを見守っている。

おとうさん、すごーい!

など、脳ミソ腐った応援をしてるじゃないか。
ババア!!!!
黙れ!口を縫うぞ!黙れ!



「湯槽に入る時、出るとき、怖くないですか?」

「こわく、ないーーー」


て、てめぇ…………おじぃ……


「歩くときは、怖いですか?」

「こわく、ない、でーー、いつも散歩する」


ふっ、




ふっ、、、


ふっざけやがってぇええええ!!!!

このクソジジイーーーーーーーー!!!


ウソつきがあああああああ!!!!


ええい!そこになおれ!
ぶちのめして酒漬けの肝臓潰したるわ!


と、真剣に思った。


(続く)