家出騒動の前に、おじぃのことを少し。

前に記事にした通り、おじぃは指定難病疾患。
脊髄小脳変性症という、簡単にいうと?
見たところ?おじぃの場合?
(すみません。他の患者さんを知らないのです)

体が動かしにくい、言語がうまく操れない。

固いものは全部、食べられない。
好き嫌いは、然程ないが食が細い。

食べられないのは、非常に歯が悪い所為。
食が細いのは、おやつ好きの我が儘の所為。


どれくらい体が動かしにくい、というと

立ち上がる時に覚悟が必要。
座位からの立ち上がりは、たまに膝から崩れる。
歩行は他人が支えていれば、割りと大丈夫で
一人だとヨチヨチ、壁を頼りに歩く。
指先はパソコンキー程度ならポチポチ打てる。
クリックも出来る。
お箸やスプーンは持てるけど、危うい。
突き刺す使い方は、力がなくて出来ない。
ぼろぼろこぼす。常に手が震える。
爪切りやハサミなどは使えない。


脊髄小脳変性症以外の症状としては
(加齢の所為だと医者はおっしゃった)

ものが飲み込みにくい、超絶乾燥肌ゆえの痒み
節々の痛み、不眠。不安。


私から見ると、まあ、もうすぐ80だし
そりゃガタもくるだろう、の部分も多々ある。
脊髄小脳変性症でなくても震えるだろう、と。

しかし、おじぃの性格はとにかく小心者。
ちょっと飲み込めないと、のどの疾患を疑い
入院させてくれ入院させてくれと頼む。

おじぃに頼まれて、私が二度ほど病院に連れ
(モーさんもおばぁも、相手にしないのだ)
入院したいというのですが、と医者に相談し
笑われる、相手にされない、大丈夫です等で
おじぃの心は、とても荒む。悲しむ。

誰も分かってくれない、こんなに辛いのに。
死にたい。死にたいのに死ねない。
人間は結構丈夫や、なんてことを言い出す。

私はおじぃに保湿クリームを塗りたくり
そうだね、そうだね、とマッサージしつつ聞き
人生今からだよ、楽しいことしようよ
春はお花見にいこう、温泉は好き?と
他愛ない話をしながら胸をトントンたたき
寝付かせる。

ありがとう。ママさんだけが優しい。
自由に使える1000万円がある、好きに使ってと
いってくれるが嘘である。笑


脊髄小脳変性症は遺伝のものもあるらしいけれど
おじぃは違う。
若干、おばぁとモーさんが冷たい態度の理由が
ここにある。


おじぃは、大酒を飲んで、ここに至った、
らしいのである。


家に金を入れず、給料を全て酒にかえた時期も
あったようで、おばぁは未だに恨んでいる。
酒で暴力的になり、暴れ、転倒、漏らし(大小)
を繰り返していたようだ。

その結果、肝臓もやられてぶっ倒れてしまい
脊髄小脳変性症も発症したとのこと。

おじぃの場合、完全に自業自得。


そんなおじぃの一日は、5時に始まる。

パソコンの前に陣取り、ニュースを見て
株のチェック、それから麻雀ソフトで麻雀。
麻雀は夜8時~10時くらいまで続く。
散歩は一切しない。引きこもりだ。
そして、一日二箱ほどの喫煙。

病気なくても、手ぇ震えるわ!!である。


そして、気難しい。
家族と見なされていない私には紳士的だけど
おばぁには結構、たどたどしく怒鳴る。
大体どうでもいいことで怒鳴っている。
都合の悪いことは、全部聞こえないふり。

どうしようもない老人だ。

大酒くらったのも、小心者だから酒に逃げて
やめられなくなった。
医者に止められても飲み続けて、数年前に
ぶちキレたモーさんが一喝してやめたという。

でも、やめたと言っているだけで
料理酒をちょろまかしたり、
私が出掛けている時におばぁに怒鳴り散らし
酒をもってこさせているのは知っている。

本当にどうしようもない老人だ。

けれど、私はおじぃが憎めない。
自分がダメ人間のクソ野郎だからだろう。

一日でも、穏やかに長生きしてほしいと
思っている。