❑赤影のオープニングカットシーン。
7色の光に、坂口扮する赤影の登場シーンである。
当時、この撮影が大変だったと語っていたのだ。
現在と異なり、コンピューターの無い時代の特撮撮影は、人力に頼る事が多い。
特に毎週放送の赤影の場合、どれだけの人数が居ても足りないと言う有り様だったと語っていた。
オープニングの赤影参上のセリフのシーン。
7色の光の調整が上手くいかず、丸1日、立ったままの撮影に挑んだ、坂口祐三郎。
きっと、事前の準備も無く、ガタガタの1日だったと嘆いていた。
彼曰く、ヘタに頑丈なんて思ってた自分の身体と25歳の若さ。
そして、映画スターになる登竜門として赤影を成功させる。
その事だけを考えて撮影に挑んでいたとも話していた。
❑赤影東映公式動画第1話❑
今、赤影の映像を観ると、まるで、坂口は蒸気機関車の運転士のように感じるのだ。
真っ黒になり、汗だくになり、石炭を炊きながら機関車は走る。
それは現在の新幹線等と違い、快適とは程遠いものの、ノスタルジックな魅力を放ち、現代でも人々の思い出を綴っているように感じる。
坂口の赤影も、今の撮影技術とは程遠い手の掛かる、大変なものだった。
しかし、そこが、今の作品には無いノスタルジックでありながら、ロマンを感じさせているのだと思う。
『蒸気機関車』と『赤影』。
❑この二つは、今も尚、私たちを幼き時代に誘ってくれる不思議な存在だと私は感じる。
❑彼が赤影をスーパーマンの呪いと例えた時の記事。
西日本新聞掲載記事。
✡️瀬崎智文ツイッター
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