今日という日に何が起きたかを忘れてはならない。

2000年代になってから、6月8日に無差別殺人事件が

2つもあったんです。

一つは大阪の小学校での事件。

そして、もう一つは秋葉原での事件。

今日、何となく足が向いて、帰りに秋葉原に寄りました。

2年前、私は秋葉原の近くにある会社に勤めていました。
事件当日は休日だったので、現場近くにはおらず、
私は事件のことを母からの電話で知ったのです。

今の会社に移る頃で、その時の会社に行くのは、

あと1週間で終わりという時。

いつもは電車で御茶ノ水まで行っていたんですが、

定期が切れてしまった私は、その1週間を秋葉原から会社まで

歩くことにしました。
月曜の朝、会社に向かう道は、あの事件の場所。あの交差点。

秋葉原での事件があった。ニュースで見てはいましたが、

実際、場所の詳細は知りませんでした。

あの時、会社が近かったこと、

1週間で会社を終わる時だったこと、

定期が切れたこと、すべては偶然。何気ないこと。

歩こうと思ったのも、たいしたことではない。

しかし、何かに導かれるように、私はこの1週間、

冥福を祈りながら歩きました。

忘れることない事件。

あの日、未来を奪われた人がいます。

自由を奪われた人がいます。

多くの悲しみがあの場所から始まって、

今もその悲しみを背負っている人がいます。

人として許されないことが起こって、

憎しみや苦しみがあったのは事実です。
でも、傷ついた人を助けようとした優しさも

確かにそこにありました。

私の周りには、あの事件のことを考えながら曲を作り、

歌っている人がいます。

にぎわう街・・・
しかし忘れてはいけない。

そこで、突然未来を失った人がいたことを。

時がたつと、ニュースから消え、

目にしなくなるとすべてを忘れてしまいがちですが、

年に1度でいい。考えてみてください。


自分は何ができるわけでもなく、ただ祈り思うことしかできませんが、

せめて忘れることがないようにしたいと思います。