ベンガル語はベンガル人の言語。話者数は2億人を数え、日常会話の言語人口としては、世界で5番目に多い言語。主にバングラデシュとその周辺で話されている言語で、バングラデシュの国語、インドの西ベンガル州とトリプラ州の公用語になっている。またアッサム州にも話者がいる。バングラデシュは、本来ベンガル語話者が住むベンガル全体を指す語であった。

インド・ヨーロッパ語族のインド・イラン語派に属し、サンスクリットを祖語とする。基本音素45個のほか、5つの付属音素を持つ。 表記にはブラフマー文字の一種であるベンガル文字を用いる。ブラフマー文字とはデーヴァナーガリーによく似た字形を持つ文字である。

現在のバングラデシュは、イギリスからの独立時、パキスタン領東ベンガルとして出発した。1947年から1971年のパキスタン統治下で、ベンガル語が東ベンガルの民族的アイデンティティの中心とみなされ、最終的にパキスタンからの独立へとつながった。1950年から1952年にかけて行われたベンガル語運動では、1952年2月21日ベンガル語を公用語とすることを求める言語活動家と学生のデモとパキスタン軍が武力衝突するまでに至った。現在この日は「言語殉教者の日」としてバングラデシュの公式の祝日となっている。 1961年5月19日には別の衝突があり、ベンガル語とアッサム語の軽視に抗議したデモ隊と警官隊が衝突、11人の死者を出した。これは運動を激化させ、パキスタンは東ベンガルからの撤退を余儀なくされた。

ベンガル語で著述した重要な作家には、ノーベル文学賞を受賞した詩人ラビンドラナート・タゴールがいる。