チクタクチクタク…
時計の音
ちゅんちゅんちゅん…
鳥の囀り
スーっスーっ
隣に寝ている愛する人の息
この三つの音が聞こえるだけで私は幸せなんだ
志田「んっ…んー。。」
渡邉「あ、起きた?おはよう、」
志田「おはよう!」
その笑顔、誰にも見せないでほしい
すぐに貴方に胸を締め付けられる
毎朝、毎朝…
でもそう長くは続かない
あなたはもう…。。。
私は高校二年生
同じく、志田愛佳という子も高校二年生
私達は中学三年生からの付き合い
もう随分長いとも言えるが、わたしには短いと感じる
私は、
そんな愛佳が好きなんだ
中学三年生の時、同じクラスになって私はいつも窓側の席で外を見ているだけ
そんな私の空間に入ってきてくれたのは愛佳だった
あなたの笑顔と優しい口調で私を一瞬にして惚れさせた
私の初めての初恋
恋なんかしたことないのに
すぐに恋と分かったのは
運命ってやつなのか
ずっとそう考えているけど
私の思いは心にとどまって口にはでない
そんな事をしていたら自分はもう高校二年生になっていた
だから短く感じたのかもしれない
私は一人暮らしなので愛佳を家に呼んだりして泊まったりするのが最近はいつもっていいほど来てくれる
いつもは二週間に3回くらいだったのに
ちょっと疑問に思ったけどそんな事は眼中になく
ただそばに入れる時間が長くなってなによりそれが嬉しかった
志田「理佐?今日も泊まっていいかな?」
渡邉「誰がダメというと思った?」
志田「そうだよね笑理佐は優しいから!」
渡邉「べつに〜」
いつもこんな感じで学校に行っている
クラスは離れてるけど、隣のクラスだからすぐに会いにいけるし、会いに来てくれる
私はクラスで一人を卒業して自分から積極的になろうと思ってできた友達が小林由依って子と尾関梨香って子
とっても気があうし、尾関は赤ちゃんみたいで可愛くて可愛くて笑
って!愛佳には敵わないよ?笑
あーもう!こんな事頭で考えてるなら言葉に出せばいいのに…自分
休み時間
小林「ねぇ理佐、ちょっとさっきの科目のノート見せてくれない?寝ちゃってさ…」
渡邉「あ、いいよ!てか、由依も寝たりとかするんだね笑」
小林「うん…眠い時は我慢しないで寝るよ笑」
志田「りさぁぁ!!」
あらあら、来てくれた
小林「あ、いいよ愛佳と話してきて笑」
渡邉「うん!書き写せたら机置いておいて!」
小林「うん!ありがと!!ほらはやく行きなって!」
そう、由依は愛佳のことを好きってこと唯一知っている
友達ってこういうことを相談できるからいいよね
志田「あの、恥ずかしいんだけどさ…交換ノート?ってやつやってみたいなって…。」
渡邉「もしかして今日朝一緒に見てたテレビで特集してたからでしょ!」
志田「よく分かったじゃん!笑なんか思い出というか、理佐と一緒に居たんだよっていう証を作りたくてさ」
………??
渡邉「いやいや、ずっと一緒にいるって笑なんで急に会えなくなるみたいなこと言うんだよ〜笑」
というと
志田「いやいや…。なんかやってみたいなって!単純に単純に!」
いやいやって言った時に、すっごく悲しそうな顔したよね?
キーンコーンカーンコーン
志田「あ、なっちゃった!また帰りね!」
私は手を振って教室に戻った
あんな顔、初めてみた
愛佳ってすぐ顔に出ちゃうのは知ってるけどすごく隠し通そうとしたよね
なんで…?
私はこの日からずっと愛佳の事を少し不思議に思っていった
帰り道
志田「これ!ノートこれでいい?」
渡邉「うん!めっちゃ可愛いじゃん!青空が描かれててそこに目立つように向日葵が咲いてるノート!」
志田「なんか、すごいピンときてね!可愛いよね〜!」
お家に帰ると、愛佳は待っててと言ってノートを書き始めた
私はキッチンに行って夜ご飯の支度をしていた
志田「できたーー!って夜ご飯作ってたの!じゃあ後で見てね!」
愛佳はキッチンに来て一緒に手伝ってくれた
あれ?なんか目が赤いけど気のせいかな?
痒かったのか、すごい痒そうにしてるし、まあいいか
今夜はカレー
志田「私人参切るよ!」
渡邉「手、気をつけてね」
志田「って!」
渡邉「えっ?!今行ったじゃん何してんの!!」
志田「て、切っちゃったよぉ〜」
もう、本当に高校生??
すぐに手当てをした
渡邉「絆創膏貼っといたから、もう手伝わなくていいからね笑」
志田「ごめんね、なんも役に立てなくて…」
渡邉「大丈夫!いつも一緒に居てくれるだけでいいから!」
って私?!!!
なにいってんの?
志田「いひひ(照)」
って、照れてるしもう
カレーができたので一緒に食べた
志田「やっぱり理佐の手料理は美味しい!」
渡邉「まだまだだよ〜。野菜の切り方とがごろごろすぎるし」
志田「たっぷり理佐の愛情が感じるカレーですね〜笑」
ドキっっ
あれ?私バレてんの?
渡邉「からかわないでって笑」
食べ終わって、お風呂も入って歯も磨いて後は寝るだけだ
私は今日はなんかすごく眠かったのですぐにベットに横たわって寝ていた
志田「あれ?理佐寝るの早いな〜。」
私は寝ていたのだが起きてしまった
でもこんな事を言っているから寝ているふりをしてみた
志田「見てくれたかな〜、ノート。もう見てくれたなら私はさっさと消えないとな〜。ずっと理佐の家にいるのも迷惑だし…。。って考えるとね…」
愛佳はお風呂上がりだったので巻いていたタオルを取って目をこすりながら外へ行ってしまった
なんなんだ…?
ノート見ないと
私は座ってノートを見た
書いてあったのは
理佐へ
突然、こんな交換ノートなんかしようとか言ってごめんね!
実は朝やってたからとかじゃなくて、元からずっとやりたいなって思ってたの!笑
それには理由があるんだ。
私…ね?
お父さんが浮気しててね?
それは、私も知ってたの。
でもそれをお母さんが知ったらやばいって分かってたからなにも知らない感じでいつものように接してたの
そしたらちょっと前に、お父さんが浮気してた事、お母さんにばれちゃった
だから、離婚をしたの
それは、ついこの間。
だから最近さ?よく泊まりに来るでしょ?
これが原因なの
本当にごめんね。
私、理佐に黙ってる事ないよ?って言ってたけど相談してなかった
ごめんなさい。
明日からもう自分の家に帰るね?
ありがとう泊まらしてくれて
愛佳
途中途中涙の跡があった
私はもうどうしたらいいかわからない
頭が真っ白になって何も考えられなくなった
そのまま私は机の上で寝てしまった
またあの三つの音が聞こえると思ったが
今日は大事な隣に寝ている愛する人の息が聞こえない
私の肩には毛布を掛けてくれていた
時間も時間でやばかったので急いで支度をした
あれ、ノートがない
なくした??
わけないよね
愛佳、今日返してくれるかな?
朝、一人で登校した
そこで
小林「理佐おはよ!ってあれ?いなくない?愛佳」
渡邉「あ、寝坊したらしくて!先行っててって!」
なんて嘘だけど
小林「あぁ、そう。」
教室に着くと
机の中にはあのノートが
私…なんも書いてないんだけど
私は学校で見たら涙が止まらなくなりそうなので家で見ることにした
休み時間
尾関とバカみたいに話が盛り上がって
私は何回もドアを見たことか
いつも来てくれるはずなのに…
今日は来ない…
私から行こうな…
隣のクラスを少しのぞいてみた
すると愛佳の席は
机ごとなかった
席というかもう全てがない
私は混乱して一様だけど下駄箱も見た
名前がなくなっている
なぜ?なぜ??
私は頭がおかしくなるかと言うくらい周りが見えなくなった
そこでしゃがみこんでしまった
そこからはもう覚えていない
いつのまにか気を失っていて目を開けた所は保健室だった
目の前には由依がいた
小林「理佐?分かる?」
渡邉「うん、分かるよ。なんでここに?」
小林「下駄箱の所に理佐が倒れてたんだよ。私びっくりして飛び出してきた」
渡邉「あ、…」
もう現実なんか見たくない
小林「愛佳…転校するんでしょ?」
分かってた…
なんとなく
私は勘付くのは下手くそだけどこれだけはわかる
小林「朝からおかしかったじゃん。何があったがいいな?」
渡邉「ごっ…めん。。一回泣いて…いい?」
私は由依に抱きついて思いっきり泣いた
今までこんなに泣いたことはないだろう
私は少し落ち着いたところでなにがあったかすべていった
小林「不思議に思い始めてた時からなんで自分から言わなかったの?なんかあった?くらいは言えたよね?理佐…そう言うところだよ。理佐の弱みは。自分の思っている事を言わないで自分の心の中で喋ってる。それはもう卒業しな?もうしちゃダメ。いいね?」
私は頷いた
今まで全部全部心と話してた
声に出せよ
出せてたら変わってたよね?
絶対に一緒にいれた時間は長かったよね?
自分が憎い
小林「まだ伝えてないんじょ?想いも。それも伝えなきゃ。」
渡邉「それはもう手遅れでしょ!」
小林「思い出の場所とかない?愛佳ならいるかもよ?自分から探さないと。自分から。ちゃんと積極的にしなきゃ」
渡邉「わかった。ありがとう、由依。」
私は鞄を持って思い出の場所に向かった
その思い出の場所は、青空が広がる海
あそこなら絶対にいるはず
私はそこに向かう途中にノートをみた
理佐へ
これをみてるってことは私は理佐の前からいなくなったってことだね。
なにしてるんだろう。
私って後悔ばっかりしてる
一言伝えろよって思うよね
でも私にもできない
思っていることが口に出せない
そんな自分を変えたくて
ノートでいいから伝えたかった
ここで言うのもよくないけど…
理佐、ずっと好きだったよ
言えなくてごめん
私、ずっとずっと理佐に片思いしてて
でもそれがいつか両思いになりたいなって思ってた
でも私、女の子。
理佐は大切な人。
そんな人を傷付けたくなくて言えなかった
かけがえのない人へ
今では愛しています。
でも私が一生愛した想いは全て理佐に伝わってるといいな
今更いっても遅いね
今までありがとう。
愛佳
そのノートの最後のページには私たちが行ったところ、したこと、思い出に残ってること、一つもかけずに書き込まれていた。
ねぇ…ねぇ…
私は涙を流しながら海へ走った
お願い…居てよ。
海を見渡せばそこに居たのは
愛する人がいた
渡邉「愛佳!!!!」
志田「理佐…さがさな…」
私は思いっきり抱きついた
渡邉「言い逃げなんてずるい…でも私も言えなかった。でも愛佳、言うね私。」
私は愛佳の額に流れている涙を拭いて言った
渡邉「私、愛佳の事が好き。大好き…。愛してる。」
志田「私の願い…叶ったんだね。もうなにも悔いがないよ…。でももう時間なんだ…。。」
渡邉「ねぇ…愛佳、また会いに行くからね?」
志田「理佐がそう言ってくれるのは嬉しい。けど私に会いに来ちゃダメ。」
渡邉「なんで!」
志田「私がもっと理佐に会いたくなるから!好きになっちゃうから。」
志田「忘れて…?わたしのことは…。。」
わたしはなにも声が出なかった
愛佳…いかないで…お願い。
やだ。
そのまま海からいなくなろうとしたとき
わたしは自分から行かなきゃと思った
渡邉「愛佳…!」
私は愛佳が振り向いた瞬間にそっとキスをした
渡邉「これなら、もう私の事…忘れないよね?私が愛した印…ついたよね?」
志田「理佐…。」
私達はきつく抱き合った
愛佳は抱き終えた後、いつもの笑顔でバイバイと言った
それはどんなに胸を締め付けられたことか
その締め付けられた苦しさは
私が貴方を愛した
証
なんだろうか。
fin