Day4のあとに
少しもやもやが解消されたので書き留めておこうと思う。
■クープマン目標値の使い方
ランチェスターの法則からコロンビア大学の数学者クープマンが考えた市場シェア理論。
●独占的市場シェア 73.9%
完全な独占シェアで、短期的に逆転されることはほぼない
●相対的安定シェア 41.7%
トップの地位はほぼ安泰で、逆転される可能性は少ない
●市場影響シェア 26.1%
頭ひとつ抜け出した存在感。業界2位でも影響力を持てる
●並列的競争シェア 19.3%
トップがこの水準だと、業界の勢力図は横並びの状態
●市場認知シェア 10.9%
市場においてようやく存在感が認められる水準
●市場存在シェア 6.8%
市場において、存在が許されるギリギリの最低限の水準
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ここから読み取れること業界の2位の企業がトップを狙えるためには最低26%以上必要だということ。
逆に、トップの企業からいうと、2位の企業がそこまで迫ってきている場合は
トップ逆転の可能性もあるということ。
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相対マーケットシェアで考える上記より考察すると、、、
1社が74%以上とると、もう1社は26%以上とれない=勝ち目がない。
相対マーケットシェアでみると トップ/2番手=74/26=3
この3という数字がポイントで、
トップと2番手との相対マーケットシェアが3位以内なら逆転される可能性もある。
この場合、その他の他社がはいる余地のない2社の一騎打ち状態。
(ランチェスター第一法則)
この3という数字を意識することが大切。
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3社以上が存在して複数企業間で戦う場合は?その場合は、戦力が分散する。
戦力は2乗比になる。(ランチェスター第2法則)
となった場合、逆転可能な相対マーケットシェアは
√3(=1.7)
BCGポートフォリオでの相対マーケットシェアの横軸が
金のなる木の象限に1.7のラインの
線を引かれていることが多いのはこのため。
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クプーマン目標値をどう使えばいいのかが、分からなかったのと
相対マーケットシェアの1.7の数字の意味が解消されました。
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