毎年この時期になると靖国神社参拝のニュースでゴタゴタするよね。

靖国問題には大きく二つの問題がある。

ひとつは政教分離に反するのではという問題。

もう一つは日本の戦争についての論争問題。




一つ目の政教分離問題から。

日本国憲法は第20条で

  1 信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。

  2 何人も宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。

  3 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教活動もしてはならない。

としている。

ここでいつも問題になるのが、総理大臣、閣僚の参拝だ。

公人と私人で全くこの問題は変わってくる。

公人として参拝したのなら、3にひっかかってくるだろう。参拝は神道行事なので、宗教活動と言える。国を代表する公人が公人として参拝したのなら、当然引っかかる。しかし、職としては総理大臣などの公職だが、私的に参拝するのなら、1によりその権利は保障されている。

なのでこの問題は、私的に参拝するという事で簡単に解決できるものだ。明確に解決策があるのだから、それに従えばいいだけのことなのに、公金を使ったりするものだからおかしくなる。

まあ憲法違反そのものに罰則は無いので、この問題に関して憲法違反をしたからといって、逮捕されるような事はありません。現憲法そのものに不満を持っている議員などには、自己アピールの良いチャンスになると思ってる節があります。でもねえ、現段階では現憲法が日本国民のルールなのですから、それを国民の代表である議員なのだから、率先して守らなくてはならないと思います。憲法改正する動きは止めません。が、憲法違反をするような人に、新しい憲法なら守るという信用を国民が与えるでしょうか?その辺りをしっかり考えて行動していただきたいものです。




次に戦争問題。


靖国神社には戦死者が祀られている。A級戦犯などの戦争犯罪者と言われている人も祀られている。その靖国神社に参拝することが、軍国主義時代の日本の肯定になるというのだ。

主に中国、韓国、北朝鮮が騒ぎ立てるが、私としてはどこに問題があるのかわからない。

戦死者、戦犯者には人権が無かったとでも言うのだろうか。戦争は勝った方が正しく、負けた方が悪者になる。それが戦争だ。戦犯は一般犯罪者とは明らかに違う。勝っていれば犯罪者にはならないのだから。お国の為に尽力しただけであり、そうするしか道がなかった場合がほとんであろう。

現代社会は罪を犯した人間は、罰によって罪を償うことになっている。しかしその罪が及ぶのはその本人のみである。その子孫に罪が及ぶ事はない。殺人犯の子供だからと言って、その子供も死刑にするなどという事は現代ではない。子供には罪はないのだから。

戦争を犯した人間が戦犯者として裁かれたのであれば、その子孫は戦犯として裁かれるはずはない。罪を犯したのは先人であって、現代日本人がその罪を背負う義務は無いと言える。その罪をかぶれと言うのなら、それは差別であり、人権侵害である。

戦争を経験していない日本人が過半数を占める現代日本が、これまた戦争を経験していない諸外国に責められる理由が理解できない。


僕の同級生に東條英機のひ孫がいる。彼の父親が先日亡くなられた。その事に対してコメントさせてもらった物を記載する。

いいねするのは違うと思ったのでコメントで。当時東條英機の子孫だからどうこうという事は僕たちの中にはなかった。戦争を体験していなかったからなのかもしれないが、体験していたとしてもなんのわだかまりも無かったと思う。血の繋がりがどうとか関係無いと思うから。思考は環境によって育まれ、決して遺伝では無いのだから。       

 そもそも東條英機が悪者だったのかというとそうでもなさそうだ。戦争は彼一人が起こしたものではけっして無いし、彼は当時の日本のリーダーとしてやるべきことをやったまでだと思う。自らの利益をむさぼるわけでもなく、ただただ日本の為に尽くした愛国者の代表だっただけだと。

戦争自体は彼一人の力では行うことも、止める事も出来なかったのだから。それなのに、責任の取り方は立派だったと思う。昭和天皇が戦犯にならなかったのも彼の功績であろう。         

今の日本に東條の子孫だからと迫害を加える者がいるとしたら、そうではない大多数の僕たち日本人が必ずやめさせる。それが当たり前だから。もちろん友人でなくともそう思うだろう。それが現代の良識ある日本人の姿であるから。    

 長くなりましたが御父様、心からご冥福をお祈り致します。



僕の同級生で、彼が東條英機の子孫だからと差別した奴は一人もいない。当然だろう。同級生の彼は何も悪いことはしていないのだから。諸外国の言い分だと、彼はずっと罪を被って生きていかなくてはならないとでも言うのだろうか。


靖国参拝するのは、戦犯者を崇拝する意味では決してないと思う。祖国の為に尽くした人達の鎮魂が目的なわけで、それを政治のカードにする政治家、諸外国に深い遺憾の意を私は持ちます。

戦争を風化させてはならないと言われますが、新しい戦争を予感させるような戦争経験ならば、風化させてしまった方が幸せだと思う。戦争の事を少しも考えられないような平和思考に全人類がなって欲しいものである。