大阪市のイレズミ調査

賛成か反対か・・・

基本的にイレズミは嫌いです。

特に和彫。

あの毒々しさは確かに人を威圧します。

和彫を見せつけるようにしている輩にはかなりの不快感を感じますが、逆に恐いというより、頭悪いんだろうなあと慰めの目で見てしまいます・・・


良識ある侠のやくざは彫り物を見えないように気を配っています。暑くても長袖を来たりサポーターを付けたり、カタギへの配慮をしっかりしています。大事なことですね。チンピラで終わるか侠になれるかの度量でしょうかね。


イレズミには色々な意味があります。人類が文明を持つ以前からあった、個の主張です。

個人データが無い時代には個体識別の方法として用いられていました。

同じ民族の証としても刻まれてきました。

身分を表す証としても用いられ、王族などにはイレズミが刻まれている事が多かったと言います。

イレズミに対して負のイメージを抱くようになったのは、罪人に対して罪人だと刻印するイレズミが行われるようになってからでしょう。罪を犯した事を世間にさらし、衆人監視の元、再犯を防止するという目的のためのものであり、本来イレズミを入れられていたら差別を受けて当然で、肩身を狭くして生きていくはずだったのが、衆人が平和に慣れきってしまったのか、イレズミを恐るようになり、イレズミを入れている者もそれを悪用するようになってしまった。俺は悪人だから逆らうと何するかわからないぞ、という威嚇の道具になってしまったのだ。

自分が悪人だと自慢するのは大変恥ずかしい事であるこの文明社会においては。それを徹底して幼い頃から教育していく必要があるだろう。

何度でも言う。悪は決してカッコイイ事は無い!!

話を戻そう。

今回の騒動の発端は大阪市の公務員がイレズミを見せて威圧したというものだったが、もちろんその行為は恥ずべき行為であり、橋下市長の対応は正解だと言えよう。

が、その後の行動が賛同出来ない。過去にイレズミを入れてしまった者にまでマイナス評価を下すのはどうかと思う。過去の過ちを悔い、日常生活で決して見せないようにしている者にまで、そのイレズミをしているという事実を公表せよというのは、昔の罪人扱いと同じになってしまうからだ。

差別にほかならない。

たしかに日本では明治時代1872年から昭和時代1948年まではイレズミを入れる行為自体が違法であった。

しかし2012年現在イレズミを入れる事自体になんの違法性も無いのだ。法治国家というものは、法律で決められていない事に対して文句を言うことは出来ないはずだ。それどころか、様々な国民の自由を保障してくれている憲法に反するのではなかろうか?

違法と言えば、イレズミは医師免許がある者しか入れてはいけないのに(「針先に色素を付けながら、皮膚の表面に墨等の色素を入れる行為」を医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反)、現在医師免許を持っている彫師なんて0だろう・・・なぜ堂々と〇代目彫師なんちゃらとか看板を出して営業しているのだろうか?彫師を全員摘発すればイレズミの少ない社会になるのでは?



実は橋下さんの発言で一番納得がいかなかったのは、公務員がという差別。国民の税金で仕事させてもらってるのだからみたいな発言。

それはねえ公務員に対して失礼過ぎだよ。決して高いとは言えない給料で国民の為に働いてくれてるんだよ?公務員がいなかったら国民生活が成り立たないよ?それを俺たちの税金で飯くいやがってとか言う輩多いでしょ?あのねえ、公務員のみなさんだって税金ちゃんと払ってるんですよ?仕事をして報酬を得る。なんら普通の人達と変わらない事をしているのに、さも自分達が雇い主みたいな顔する輩、意味不明です。確かに一時期お役所仕事って言葉通り、冷たい対応してるところもあったとは思いますが、今どきみんな親切ですよ公務員のみなさんは。海外と比べたらダントツの接客でしょうね。

私はイレズミが嫌いだが、嫌いだからという理由で今は真面目に働いている人を差別してはならないと思うので、賛否両論みたいな論になりました。

でも言いたいことは伝わると思ってます。