メキシコ生活10年間の中で色々なことがありました。
嬉しいことも震える恐怖も、必要とされる幸せも失った命も。
本当に沢山。
もちろんメキシコだからということではなくて、日本で暮らしていても他の国にいたとしても起こっていた人生の出来事。
そもそも40年も生きていれば酸いも甘いもあるものです。
困難なことはその都度時間をかけて乗り越えてきたつもりだし、自分はネガティブでもポジティブでもない超現実派だと自負しているので起こったことは受け入れるしかないと思っていました。
そして両親からもらった丈夫な身体は良い意味でも悪い意味でも、どんなことにも耐えられるという漠然とした自信がありました。
だけど!
全然強くなかった!!
背中と腕がまだまだ痛くて&指の痺れがかれこれ一ヶ月近く全く改善されなくて(このまま治らないのか。。と)不安になり昨日庭の水やり中に大泣きしてしまいました。
そしたらお隣さんのポンチョ(青年)が突然やって来て
「アミ!下にゴミバケツ置いてたよね?たった今ピックアップトラックが通って多分盗んでいったよ!!」
と言われ。
昨日はゴミ出しの日で、
ポンチョの家の前がゴミ置き場になっていて朝収集車が通って回収していくのです。我が家は昔この空になったゴミバケツを一度盗まれているので、それからはゴミ収集車が通ったらすぐにバケツを家に戻していたのですが昨日はパートナーが回収し忘れていて私が泣き終わったら(笑)取りに行こうと思っていた矢先の出来事でした。
ポンチョはすぐにバイクで追いかけてくれましたが、追いつけず。
私は犬の散歩に行きながら田舎道でまた号泣。
パートナーから電話がかかってきて事の経緯を話し八つ当たり。
「この国は本当に腐ってるよ!あんな汚い名前入りのゴミバケツまで盗んで。自分の持ち物から1分も目が離せない、一人で出かけられない、常に警戒心を持ってなきゃいけない、もう本当にうんざり!疲れた!!ピンチェメヒカーノ!!!」
「盗みni modo、殺人ni modo 、誘拐ni modo だからねこの国は!」
(ni modoは起こったことはしょうがないねーというメキシコの国民語)
と言いたい放題。
彼は私が痛いストレスもあることを知っているので
「その通りだよ。うん、うん」
と私の愚痴を聞いてくれました。
とりあえず何ふり構わず子どもみたいな振る舞いをしてしまいました。
夜になって反省。
(まだまだ戦争をしている国があるのに)
(もっと痛みに長い間苦しんでいる人がいるのに)
とかそういうことも考えてまたへこみますが。
慢性的な身体の痛みって本当にストレスになることを、恥ずかしながらヘルニアになって初めて知りました。
それでもメキシコはまだまだ暖かいし、我が家には浴槽もあって身体を温めることができるのでなくした物の数を数えるのではなく自分の周りにあるものに感謝しなきゃなーと思い直しました。
私の愚痴を聞いてくれるパートナーの存在ももちろん!
また爆発したときはよろしくお願いしますw