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こんにちは。
先日、夫のお弁当を作っていて、あとは2段目のおかずを詰めるだけってタイミングで
「今日明日、2日連続で昼要らないって覚えてるよね」と夫に声をかけられました。
私「ううん、明日は要らないって聞いてカレンダーにも書いたけど、今日要らないのは聞いてなかった」
夫「いや、今週は2日連続で昼要らないって言ったよ」
私「聞いてないし、カレンダーにも今日のことは書いてないし」とカレンダーを指差す。
夫「いや、言ったから」
私「聞いてないって言ってるじゃん!それにさ、どう考えても私が割り食ってるんだから、言ったとしても、『言ってなかった?ごめんね、今日はお弁当要らなかったよ』でよくない?」
夫、ニヤニヤするだけ
私「パパのさー、そう言うところ処世術が身に付いてないと言うか、大人だったら『あれ言ってなかったかな、ごめんな手間かけさせて』って言えるよ。パパ、こう言う時に、折れることができないのは本当にダメだよ。きっと会社の人もパパのこと嫌いだと思う(最後に余計なことを言うのは口喧嘩のお約束)」
夫、全然気にしないふうにニヤニヤしたまま。
「じゃ、行くわ」と出かけました。
私、いつもなら玄関にお見送りに行きますが「知らん」と言って、中身はタッパーに移し替えて無駄に汚したお弁当箱を洗いました。
言った言わないは水掛論だし、まず、決着しませんよね。本当に夫は言ったのに私が聞いていなかっただけなのかもしれませんし。でも、そばでずっとお弁当作るの見ていたのに。夫も暫く私のお弁当作りを見てから(あっ、今日弁当要らん日だ)と気がついたのだと思います。その日の朝も忘れてたんだから、言うのも忘れてたんじゃないの?
気が利かない。本当にヘタクソ。
随分前に夫に“妻のトリセツ”と言う本をあげたことがあるのですが、「はいはい、読めばいいのね、欲しがりだなぁ」とにやけて受け取ったのでムカッ💢としてすぐに取り上げてしまいました。ここで我慢できない私にも問題があるんでしょうね。
奥さんをお持ちの皆さんにお伝えしたいのは、どちらに軍配をあげるかではなくて、朝が苦手な奥さんが早起きしてお弁当作っているんだから、百歩譲って妻の聞き落としや勘違いだったとしても、まず労いの言葉と口先だけでもいいから謝罪が欲しいという事です。
ちゃんと言ったのに間違えたのはお前なんだから謝る必要は俺にはない。これ正論でしょう。でも、夫婦は正論だけではうまくいかないのですよ。とりあえず謝っとけ。そんなに大したことじゃないでしょ。ごめんね、って言うくらい。
ごめんねで全てが許されるならこんなに甘い世の中はないじゃないですか!
このちょっとしたトゲを残すことが大きくひびを入れるんですよね。人によってはガラスや陶器のような壊れやすいハートの持ち主ってこともあります。ひびが入ったり欠けてしまったら、陶器やガラスは時間が経っても元に戻りませんからね。
長くなりましたね。朝の弱い私、5時20分に目覚ましを鳴らす毎日。感謝の気持ちを表すどころか朝からニヤニヤされてちょっとした殺意が湧きましたが、時間の経過した今はすっかり気持ちも収まりました。でも、書いていたら怒りが再燃💢しました。
さて「007/カジノ・ロワイヤル」(2006年公開)です。
映画冒頭の白黒シーンからそのままに始まるいつものポージングです。床はトイレのタイルなんですね…
数年前に息子がシリーズ全作を観たいと言い出して、TSUTAYAで借りました。今はアマプラで全作品観られる模様です。
ダニエル・クレイグのシリーズ5作品を観ましたら、すごく面白かったので、最初から観ようと思い立ち、ショーン・コネリー主演作品から順番に観ているところです。
ダニエル・クレイグ主演作は恥ずかしながら全然観ていなかったのですが、ショーン・コネリー、ロジャー・ムーア主演のシリーズはよくテレビ放映されていたこともあって、全て見覚えがありました。
だけど、昔のやつは女の人の扱いが雑すぎる。軽すぎる。女性に暴力も振います。ボンド最低なやつじゃん。そしてダニエル・クレイグのボンドは重い。プレイボーイなのは変わらないけど、重い。
ショーン・コネリーもロジャー・ムーアもハンサムで軽薄でキザだけど、腕が立つし、おしゃれでかっこいいいボンドがすっかり板についていました。
この昔のボンドも嫌いじゃありませんが、ダニエルはかっこよー。歴代ボンドの中で、顔は全然タイプじゃなかったんですが、一番タフですね。頭が良くて運動神経がハンパない。
シリーズ初期作品のガジェットは科学がまるでダメな私でも、それはあり得んよ…って思わされる発明品、多かったです。
ペン型の銃って、打ったら自分も手がなくなりそうじゃない?反動とかないのかな。
なんてことは無粋なので考えないで観ましょうね。Qからの見たこともない斬新な武器に何度も命を助けられましたからね。
昔のボンドシリーズにつきましては、奇想天外なガジェットにしても、アクションシーンにしても、ボンドの佇まいにしても、どこか現実離れしていてマンガチックです。
このコミカルな感じも嫌いじゃありませんが、シリーズが長いのでそっちに寄りすぎると飽きちゃうんですよね。アクションシーンも全部引きの画だから、あんまり尺が長いとスタントなんだろうよねって興醒めしちゃう時間が出来ちゃいます。
そこへ行くとダニエル版のアクションがすごい。
当時40代前半のダニエル、ムッキムキのバッキバキ(ちょっと言い過ぎ)です。甘めなお顔に似合わなくてコラージュしたみたいです。吹き替えスタントの存在を考える隙を与えません。
私もショーン・コネリーのイメージを払拭出来ておらず、まー、みんな似たような内容だよねと食わず嫌いしてきたこのシリーズでした。映画通の方々やボンドファンの方々がもしもお読みいただいていたら、浅薄な一介の主婦なのでお許しくださいね。
私のようにまだシリーズをご覧になっていない方にご説明しますと…
ダニエル・クレイグのボンドと言えば、ロンドンオリンピックの開会式でエリザベス女王をエスコートしていましたね。もう10年も前のことなんですね。映画公開当初はそれまでのボンドのイメージから離れているとアンチサイトができてバッシングもありました。ところが蓋を開けてみれば、シリーズ最高の興行収入、ダニエル自身も絶賛されております。2006年「カジノ・ロワイヤル」2008年「慰めの報酬」そしてロンドンオリンピックの頃にはすっかりイメージも定着です。オリンピックと同じ2012年「スカイフォール」2015年「スペクター」と続き、コロナで公開が遅れに遅れた2021年「ノー・タイム・トゥ・ダイ」で有終の美を飾りました。
では、「カジノ・ロワイヤル」に戻ります。
メインのボンドガールはヴェスパー・リンド。演じるのはエヴァ・グリーンです。
当時は26歳くらいでしょうか。まぁ綺麗。グラマラスなイメージのボンドガールですけど、お堅いマネー担当で清楚系です。後にカジノで変身するためでしょうかね。ギャップにボンドも(私も)メロメロです。映画は「ダーク・シャドウ」「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」とティム・バートン監督作品によく出てますよね。テレビシリーズでは「ペニー・ドレッドフル」この時点では魔女っぽいイメージしかなかった。遡って「カジノ・ロワイヤル」では魔女の要素はゼロです。スパイ映画ですから当たり前です。
ボンドが情報を得る為に誘惑するソランジュ・ディミトリオスはカテリーナ・ムリーノ。
Mにはジュディ・デンチです。
MというのはMI6の部長です。ボンドのボスですね。ジュディ・デンチはピアース・ブロスナン主演「ゴールデンアイ」「トゥモロー・ネバー・ダイ」「ワールド・イズ・ノット・イナフ」「ダイ・アナザー・デイ」でもMを演じています。この方の声が好きです。
敵役ル・シッフルにはマッツ・ミケルセンです。最近では「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」に出演されていました。
ル・シッフルは左眼から血の涙を流すのですが、実際マッツ・ミケルセンは左眼の視力がよくないらしいです。
それでもカラコン入れたり血糊流したりは大変そうです。
いつも思いますが、俳優さんは役作りの為に眼球全部を覆うほど大きいカラコン入れたりしていますが、痛くないんでしょうか?
フィリックス・ライターは見る映画ごとに違う人が演じている気がしていましたが、ダニエル・クレイグ版ではジェフリー・ライトが演じています。フィリックスはボンドに協力してくれるCIA局員です。このシリーズでも親密になっていきますが、ティモシー・ダルトン版「消されたライセンス」では結婚式にも出るくらいの仲良しさんです。
ジェフリー・ライトはロバート・パティンソンの「THE BATMANーザ・バットマンー」でゴードン警部補を演じています。フィリックスもゴードン警部補も黒人初のキャスティングでしょうかね。
ルネ・マティスはボンドと同じくMI6の局員です。
ヴェスパー同様にカジノ・ロワイヤルのあるモンテネグロでボンドに協力します。演じるのはジャンカルロ・ジャンニーニです。映画「ハンニバル」の刑事さんですよね。
その他の悪役の皆さん
ホワイト(イェスパー・クリステンセン)
この役は続編「慰めの報酬」「スペクター」と登場します。
スティーブン・オバンノ(イザック・ド・バンコレ)
ル・シッフルに資金提供しますが、お金の催促にル・シッフルと情婦ヴァレンカを襲います。
武器商人アレックス・ディミトリオス(シモン・アブカリアン)
フランス人の俳優さんです。ディミトリオスは妻ソランジュに冷たいゲス夫です。
カルロス(クラウディオ・サンタマリア)空港で旅客機を爆破しようとします。
それにしても、悪役の皆さん、セリフがない。アクションのみ。
その他のキレイどころ
ヴァレンカ(イワナ・ミルセヴィッチ)
ル・シッフルの彼女です。
役名なしのクリスティーナ・コール
イギリスのドラマでよく見る顔です。バハマのオーシャンクラブの受付嬢です。
一連の事件の最初は爆弾犯モロカ(セバスチャン・フォーカン)を追いますが、パルクールがすごい。爆弾犯から“あるメッセージ”を手に入れて、そのメッセージを受け取ったと思われる武器商人ディミトリアス夫妻を探るボンド。ここで奥さん(ソランジュ)を誘惑するのはお約束ですね。この夫婦からマイアミ空港の爆破テロを知ることになり阻止するために格闘します。これだけで一本映画できそう。この最新大型旅客機の爆破は株価暴落の為にル・シッフルが仕組んだものでした。
ボンドの爆破阻止によって株価暴落とならず大損害を受けたル・シッフル。資金を借りた組織に狙われます。なんとか大金を稼ぎたいル・シッフル、それを阻みたいボンド。ここでカジノ対決が始まるわけです。
アクションシーンは迫力満点です。カードの対決シーンもハラハラの展開。銃撃戦もありますし毒も盛られちゃいます。AEDでセルフ除細動とか、新し過ぎです。
その他に
ボンドの愛が重い。
拷問がえげつない。
ダイハードで愛が重いダニエル版のボンド、金髪碧眼のボンドは史上初ということですけど、ダントツでカッコいい007でした。
是非是非ご覧ください。