サム・ライミ監督、トビー・マグワイア主演映画「スパイダーマン」3部作は2002年から公開されました。20年も経つんですね。
子ども達が大好きで。私も楽しみました。何度も観ました。
2012年2014年と公開されたマーク・ウェブ監督、アンドリュー・ガーフィールド主演「アメージング・スパイダーマン」はトビー版ほどは思い入れはなかったものの、やはり、子ども達のお気に入り映画です。
この2シリーズ、子ども達が好むにも理由があるんでしょうね。
私なりの分析では
まず、主人公ピーターは高校生で、頭はいいものの人気者ではありません。悩み多き10代。裕福でもないんだけど、育ててくれている伯父さん達は善人です。身近な感じはしますよね。好感持てます。
物語ではピーターに芽生える復讐心と善であり続けるための葛藤にとてもハラハラもしますが応援したい気持ちが自然と生まれます。
MJやグウェンを大好きな気持ちと守りたい気持ちでも揺れるピーター。
世間ではヒーローとヴィランの両極端なレッテルを貼られてしまいます。
なにしろスパイダーマンは孤独なんですよね。もう泣けてきちゃいます。
「アメージング・スパイダーマン」は新たに始まっていた『マーベル・シネマティック・ユニバース』(以下MCU)の兼ね合いで2作品で打ち切りになったようですね。興行的な問題もあったのでしょうが。
MCUとはマーベルコミックのヒーローが次々に登場する映画シリーズで、第1作目は「アイアンマン」(2008)です。
このMCUのスパイダーマン映画がジョン・ワッツ監督トム・ホランド主演の「ホーム・カミング」「ファー・フロム・ホーム」そして本作品「ノー・ウェイ・ホーム」です。
MCU「スパイダーマン」のシリーズの前にトム・ホランドのスパイダーマンはMCUの「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」に登場します。私も観ました。「キャプテン・アメリカ」も好きヒーローなのでね。
そして「ホーム・カミング」その次はMCU「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」「アベンジャーズ/エンドゲーム」そしてこのシリーズ「ファー・フロム・ホーム」「ノー・ウェイ・ホーム」と続くのです。
全部観た方が話はわかりやすいですけど、観なくても楽しめます。むしろトビー版、アンドリュー版のシリーズを観ておいた方がいいです。
かく言う私も「アベンジャーズ」のシリーズは殆ど観ていません。なんとなく話は知っていますけどね。トニー・スタークご臨終とか、キャプテン・アメリカ引退とか。他のMCUも「ドクター・ストレンジ」以降観てないし。
「ドクター・ストレンジ」と言えば、今回はポスターにもあるようにドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)が出演されておりますよ。
TVCMではトビー版のヴィラン、ドクター・オクトパスがチラッと。
あれ?シリーズ超えたヴィランご登場なの?って俄然観たくなりますよね。是非観てください。
トビー版、アンドリュー版そしてトム版前2作を全部観るとなると7作。映画館に行く前にそんなに観られないよーとおっしゃる方もいるかも知れないので、ヴィランや彼女を紹介しておきます。
まずは最初のトビー版
スパイダーマンことピーター・パーカーのトビー・マグワイア
このトビー演じるスパイダーマンは体からクモ糸を出すことができますが、他の二人はウェブを手作り。天才なのでウェブシューターも作って手首に装着します。
トビー版の彼女
大好きな幼馴染のMJ(キルスティン・ダンスト)です。
両想いなんですけどね、ピーターはスパイダーマンの彼女になったらMJの命が狙われてしまう…と、身を引くんですよね。
うちの夫なんかはキルスティン・ダンストのかわいさがわからないみたいですけど、文句なくかわいいです。ちなみにうちの夫がその昔絶賛していたのはフィービー・ケイツ。わかりやすいですよね。
二人のキスシーンは超有名。
3作目で登場するグウェン・ステイシー(ブライス・ダラス・ハワード)
グウェンにMJと同じキスをするスパイダーマン。これを見たMJは大ショックです。
ブライスもかわいいですね。最近はお父さん同様監督業も始めています。かわいいだけでなくて才能も受け継いだわけですね。
トビー版のヴィラン
1作目はグリーン・ゴブリン(ウィレム・デフォー)正体はピーターの親友ハリーの父のノーマン・オズボーンです。オズコープの創設者でもあり、科学者です。
ネタバレですが、グリーン・ゴブリンはスパイダーマンを殺そうとしてグライダーで狙い、スパイダーマンがそれを避けた為に自分が死んでしまいます。ここがキモ。ピーターは親友の父を死なせた責任をずっと引きずります。
2作目はドクター・オクトパス(アルフレッド・モリーナ)正体は科学者のオットー・オクタビアス。核融合のデモンストレーション中の事故で人工知能搭載のアームに身体を乗っ取られてしまいました。
3作目はサンドマン(トーマス・ヘイデン・チャーチ)正体はベン伯父さんを殺害した真犯人フリント・マルコ。脱走して分子分解の実験中の現場に迷い込み砂になってしまい、サンドマンとなります。
ニューグリーン・ゴブリン、正体はハリー・オズボーン(ジェームズ・フランコ)
スパイダーマンと敵対しますが最後には一緒にヴェノムとサンドマンをやっつけてくれます。MCUには登場しません。
ヴェノム(トファー・グレイス)
正体は記者のエディ・ブロックJr.ですが、謎の宇宙生命体シンビオートに体を乗っ取られてヴェノムになってしまいます。
2018年には「スパイダーマン」のスピンオフ、『ソニー・スパイダーマン・ユニバース』(SSU)第1作目「ヴェノム」がトム・ハーディ主演で公開されています。
SSUもこの後「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」(2021)、ジャレット・レト主演「モービウス」(2022)「クレイヴン・ザ・ハンター」(2023)と続いていくようです。
アンドリュー版
ヒロインはグウェン・ステイシー(エマ・ストーン)です。「クルエラ」より「ラ・ラ・ランド」よりかわいいです。
ネタバレですが、2作目で墜落死してしまいます。ここもキモ。
ヴィランは
1作目はリザード(リス・エヴァンス)で正体はカート・コナーズ博士です。爬虫類の再生力に目をつけて薬を開発。やはり実験の失敗でリザードになっちゃいます。
ちなみにトビー版のカート・コナーズ博士(ディラン・ベイカー)はピーターの通う大学の教授で、リザードにはなりません。ヴェノムの正体を解析してくれたりします。
2作目は
エレクトロ(ジェイミー・フォックス)
その正体はオズコープ社の電気技師マックス・ディラン。作業中の事故で電気ウナギの水槽に落ちてエレクトロになっちゃいました。
トム版
1作目のヒロインはリズ(ローラ・ハリアー)
MJ(ゼンデイヤ)は2作目以降のピーターの想い人となります。1作目では変わった同級生。
トム版のヴィランは3作目には関係してこないので割愛。
トム版の親友はハリーではなくネッド。
“イスの人”(コンピュータを使ってハッキングしたり、ヒーローに指示を出したり、現場ではなくて椅子に座って活躍する人)としてピーターを助けるネッド(ジェイコブ・バタロン)
ピーターのことをいじめるのはフラッシュ(トニー・レヴォロリ)どのシリーズにも出てくるけど演じる人はそれぞれ違います。
ピーターのトラウマになってしまった人物として挙げられるのはベン伯父さんが筆頭となるべきでした。
トビー版のベン伯父さん(クリフ・ロバートソン)ピーターが暴漢を見逃したことにより、その暴漢に殺されてしまうのです。
どんな時にもピーターを優しく励まし、正しい道へと導いてくれるメイ伯母さん(ローズマリー・ハリス)。
アンドリュー版のベン伯父さん(マーティン・シーン)。
メイ伯母さん(サリー・フィールド)。
トム版メイ叔母さん(マリサ・トメイ)。叔父さんは登場せず。
ベン伯父さん達はピーターに「大いなる力には大いなる責任が伴う」と言葉を遺します。彼らの優しさ、正しさがピーターの基本になっているのです。ここもキモです。覚えておきましょう。
どのシリーズにも登場するのがJ・ジョナ・ジェイムソン(J・K・シモンズ)
3シリーズとも同じ役で登場します。ピーターが写真を売り込むデイリー・ビューグルの編集長ですが、スパイダーマンに敵意を持っています。トム版ではピーターが学生のままなので直接関係してきませんが、スパイダーマンに悪意あるスクープを連発します。ある意味ヴィランです。
最後にドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)をもう一度ご紹介しておきます。
交通事故によりキャリアを絶たれたスティーヴン・ストレンジはどんな傷でも治してしまうと言われる魔術師のエンシェント・ワンに弟子入りして魔術師になっちゃうのです。この「ノー・ウェイ・ホーム」の後、MCUの28作目が「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」なんですよね。
MCUの映画はエンドロールの最後の最後までご覧くださいね。
これだけ知っておけば、より「ノー・ウェイ・ホーム」お楽しみいただけると思います。
アベンジャーズも2002年から公開されてきたスパイダーマン達を知らなくても大丈夫でしょう。
スパイダーマン、ピーター・パーカーの苦難を見守り、涙し、応援してください。
土曜の夜に映画館で鑑賞しましたが、飲食OKで使用不可の座席もなかったです。
自己責任で感染を防がないといけませんね。私はマスクを二重にしました。