始まりが2012年ですから一昨年2019年のファイナルシーズンまで7年。シーズン7にてファイナルを迎えました。ワトソン金髪。

シーズン1を最初に見た時にはね、「えっ!ニューヨーク?」って思いました。
そしてワトソンが女性って。
モリアーティまで女性だし、アイリーン・アドラーと同一人物って。ホームズとただならぬ関係だし。こうなると原作からはかなり離れています。
協力してくれる警部はレストレード(スコットランドヤード)ではありません。NYPDですからね。
これ本家イギリスの方達はどのようにご覧になったのか知りたいところです。
ホームズのキャラクターは使っているけど原作とは別物として見た方がいいのかもしれまん。



2009年ガイ・リッチー監督「シャーロック・ホームズ」はホームズを演じたのがアイアンマンことロバート・ダウニー・Jr。こちらもアクティブなホームズで型破りな印象を受けました。アクション・ミステリ映画とジャンルされていますね。ワトソンがジュード・ロウで、ワトソンの中で一番イケメンじゃないかと思います。アイリーン・アドラーはレイチェル・マクアダムスでした。レストレード警部にエディ・マーサン、続編の「シャドウ・ゲーム」ではモリアーティをジャレッド・ハリスが演じました。


2010年にこれまでの「シャーロック・ホームズ」から舞台を現代に変えて、カンバーバッチを主役に迎えたBBC Oneのヒット作「SHERLOCK 」が日本でも1年遅れほどで放送されました。それから「エレメンタリー」の放送まであまり時間も経っていなかったので、というか、放送の時期はダブっていましたから、比べられずにはいられません。
こちらはマーティン・フリーマンのワトソン。優しくて誠実で、人付き合いの下手なシャーロックをカバーしてくれる大事な人です。


その他にも私が観ただけでも、ジェレミー・ブレット版「シャーロック・ホームズの冒険」(全話は観ていません)

テレビ映画「シャーロック・ホームズ バスカルヴィル家の獣犬」(リチャード・ロクスバーグがホームズ、イアン・ハートがワトソン)
など、実に映像化の多い作品。


設定が突破だと、狙い過ぎな感じがしちゃうなーと心配になります。
ただね、主演がジョニー・リー・ミラーでしたから。そりゃ観ちゃいますよね。ワトソンが女でもま、いいや。
シーズン2ではマイクロフト役でリス・エヴァンス出てくるしね。これはちょっと嬉しい。



ジョニー・リー・ミラーと言えば。

「トレインスポッティング」のシック・ボーイ。
この時はピカピカの美青年。まだ20代前半ですから。
でも、その前に「第一容疑者3」で彼を見つけましたよ。

シワ一つありませんね。10歳くらいで「ドクター・フー」に出てますから子役だったんでしょうね。芸能一家の人です。おじいさんもイケメン俳優です。

そして時は流れ、ジョニーはアメリカで活躍し始めます。久しぶりにジョニーを見つけたのは「弁護士イーライのふしぎな日常」2008年から放送のABCのテレビドラマでした。


それからショウタイム(ケーブルテレビ局)放送の「デクスター〜警察官は殺人鬼」にデクスターに殺されちゃうゲスな奴の役で登場。ちょっと残念。
主演はマイケル・C・ホール↑
このドラマも残酷で怖いけど面白いです。


そして少し経って「エレメンタリー」が始まったのでした。



映画「ダーク・シャドウ」にも出てましたけど、こちらもろくでもない男の役だったと記憶してます。

舞台「フランケンシュタイン」では「SHERLOCK」のカンバーバッチとダブル主演、縁がありますね。歳はジョニーの方が4歳上です。

ジョニーの奥さんも「エレメンタリー」シーズン5の17話“レディ・フランシスの叫び”にゲスト出演しています。
ミシェル・ヒックスです。

前妻はご存知アンジー

短い結婚生活だったみたいですけど。芸能一家に生まれたもの同士で気が合ったのかも。


さて。
「エレメンタリー」に戻ります。
シーズン7の登場人物にびっくり。


オーディン・ライヘンバッハ、演じるはジェームズ・フレインです。
この人も若かりし頃「第一容疑者3」にご出演でした。
悪役も多いです。つい最近観た「TRUE DITECTIVE」でも悪役でした。
この方もジョニー同様、活躍の舞台をイギリスからアメリカにまで足を伸ばしています。

「24-TWENTY FOUR-」ではシーズン4で奥さんをジャックに取られちゃうかわいそうなポール・レインズ役。最後はジャックのせいで死んじゃうんですよね。
1話だけのゲスト出演は「ミディアム 霊能者アリソン・デュボア」「クローザー」「NUMBERS 天才数学者のファイル」「LAW & ORDFR クリミナルインテンツ」「FRINGE /フリンジ」「グレイズ・アナトミー」…私が観た番組だけでもありすぎて書ききれない。

この人を見て驚いたのではなくて、役名です。ライヘンバッハって名前でギクッとしました。

ライヘンバッハはホームズとモリアーティが相打ちで落ちた滝の名前。原作では「最後の事件」で出てきますし、「SHERLOCK」でも第2シーズンの終わりが「ライヘンバッハ・ヒーロー」(原題Reichenbach Fall)で、モリアーティは拳銃自殺してホームズも転落死します。サラッとネタバレしてごめんなさい。

もしかしてモリアーティに代わる宿敵登場?って察しました。

そして「最後の事件」でコナン・ドイルはホームズを死なせたものの、ファンや周囲の復活の要望は止まず、ホームズは生き返ります。「SHERLOCK」でも続くシーズン3で死は偽装であったと発覚するのです。そうしないと続かないもんね。

「エレメンタリー7」ではどうだったか。ホームズは死ぬのか、死んだとしたら偽装なのか。何しろファイナルだから死んだままにしてもいいわけですしね。
それは観てのお楽しみということにしておきましょう。

今回ワトソンは金髪で登場。いつもオシャレなんですけどね。髪の色を変えたのは初めてです。
演じたルーシー・リューを初めて見たのは「アリーmy Love」でした。5シーズン中2〜4シーズンはレギュラーでした。

映画版「チャーリーズ・エンジェル」での印象が強いですね。でも、たくさん映画にもドラマにも出ています。「アリー」の中で一番出世されたん女優さんじゃないでしょうか。主演のキャリスタ・フロックハートはハリソン・フォードの奥さんですから別の意味で大出世ですけど。

ルーシー・リューは第2シーズン以降どのシーズンでも監督を一話やっています。実際に頭が良くて多才な人のようです。



最終話にはワトソンの養子の男の子が登場します。名前はアーサー。原作者アーサー・コナン・ドイルからいただいたんでしょうね。

ハラハラもしましたけど、アメリカ版らしいまとめ方だったのではないかと思う最終シーズンでした。
長年楽しませていただきました。食わず嫌いしなくてよかったです。