2017年アメリカ映画 2019年4月よりAmazonプライムで放送中 日本での劇場公開は2019年12月
2011年フランス映画「最強のふたり」のリメイク版です。
私、オマール・シーが大好きなので「あしたは最高のはじまり」の記事の中でも取り上げました。
「UPSIDE 最強のふたり」を観た後に同じくAmazonプライム・ビデオで「最強のふたり」もまた観てしまいました。
アメリカ版の方ですが、富豪役をブライアン・クランストン。「マルコムin the middle」のお父さんハル役でした。もう、すごい面白いお父さんでした。「ブレイキング・バッド」ではエミーやゴールデングローブなどたくさん賞を獲得しています。
介護人デルにケヴィン・ハート。俳優兼コメディアン。映画もコメディ映画の出演が多いです。
ストーリーはフランス版とほぼ同じながれですが、違いもありました。
登場人物の違いがそのまま物語の違いにつながります。
ネタバレあります。ご注意ください。
フランス版では富豪フィリップにはイヴォンヌという助手とマガリーという秘書の二人の女性が近くにいます。マガリーはなかなかの美女。介護人ドリスは口説きまくります。イヴォンヌとは良き同僚のような関係になります。
アメリカ版はニコール・キッドマン演じるイヴォンヌ一人が秘書と助手の役割をしています。
介護人はフランス版ではドリス。アメリカ版はデル。名前が違います。
デルには妻子がありますが一緒には暮らしていません。犯罪を犯し信頼をなくして追い出されています。
ドリスには妻子はなく母とたくさんの弟妹がいます。ドリスも素行不良でお母さんに追い出されています。
フィリップの家に住むドリスのもとに怪我をした弟アダマが訪ねてきます。地元でよからぬことに巻き込まれた模様。
家族の為に地元に戻ることにしたドリス。
アダマの為にフィリップ自ら「これは君の一生の仕事じゃない。」と手放すのです。
アメリカ版は文通相手(ジュリアナ・マルグリーズ)とうまくいかず荒れるフィリップ。八つ当たりもあってデルはクビになります。
フランス版では文通相手に会うことになったフィリップは相手を待つことができずに逃げ出してしまい、会えずにいたのをドリスが最後に引き合わせます。とても楽しそうなフィリップを窓越しに振り返りながら去っていくドリス。〜FIN〜
フランス版ではドリスは周囲の人の問題を解決していく天使のような存在に見えます。
デルが去った後に荒れまくってイヴォンヌも辞めてしまっていたのをデルが呼び戻してあげます。
デルもずっと拒絶されていた妻子の家に入っていきます。〜END〜
これ表にでもしないとわかりにくいですね。フランス版を青色アメリカ版を赤色に分けてみました。
フランス版はドリスはマガリーに振られちゃいました。みんなのことを幸せにしたドリスにも幸せが訪れるといいなって思います。
アメリカ版はフィリップとイヴォンヌがハッピーエンド。デルもおうちに帰れてめでたしめでたし。
感動はフランス版の方が大きかった。
人間もドリスの方が好き。ドリスはどこかかげりがあって、でも、踊ったり笑ったりすると、周囲がそれに巻き込まれちゃう魅力がある。
デルはちょーっと傲慢な感じがしちゃった。まぁ、いいやつとは思うけど。
フィリップは甲乙つけがたし。でも、ニヤッと笑うフランソワ・クリュゼは魅力あります。ドリスに対する思いやりも大きいのはフランス版。クビにはしないからね。フィリップの周囲の人達もフランス版の方が魅力がある。
単純に好みの問題だけかもしれませんが、フランス版も是非ご覧いただきたいです。