犬の聴覚と嗅覚 | 船頭さんの後悔日誌

船頭さんの後悔日誌

僕は、日々いろんなことを考へてゐます。その考へてゐる内容というのは、どちらかと言へば、世の中にとっておよそ役に立たぬものばかり。そんな日々の戯れを、パソコンの画面に向かひて、墨汁を含ませた筆で以て、大書してをります。

こんにちは。

昨日は何だか疲れた1日でした。
何もしなくても疲れるということは、
何かしたらどんなことになってしまうのでしょう。
喪中ハガキを作った11月2日です。

何を隠そう、何も隠しませんが、
僕は耳がいいのです。
高校時代、音楽のクラブをやっていて、
そのせいかどうかはわかりませんが、
小さな音もしっかり聞き分けられます。
亡父が生前のこと、
両親が1階でしゃべっていまして、
あ、亡父はボソボソとしゃべる人だったので、
なかなか遠くにいますと、聞こえにくいんですけど、
でも階段の中腹くらいにいた僕には
しっかり全部聞こえていまして、
後から、その内容の話になったとき、
僕がその場にいなかったのに、内容を知っているもんですから、
両親は
「わーはこの部屋に盗聴器をしかけているのではなかろうか」
なんて、息子に対して、何とも失敬なことを言ったほどです。

我が家では、かつて何匹かの犬を飼いました。
交通事故で亡くなった犬もいましたし、
長生きした犬もいました。
みんなかわいかったし、思い出もたくさんあります。

その犬ですが、

よく言われることに、
犬は耳がいい、犬は鼻がいい
そんなふうに言われますね。

聞いた話によりますと、
犬の聴覚は人間の約6倍
嗅覚に至っては人間の100万倍なんだとか。

僕にはこれがよくわからないのです。

聴覚が人間の6倍とは、どういうことなんでしょうか?

たとえば、人間が1m離れたところから聞き取れる音を、
犬は6m離れたところからでも聞き取れる
そういう意味でしょうか?
それとも、
pp(ピアニッシモ、ごく小さな音量を表す音楽記号)くらいの音が、
犬にはff(フォルテシモ、すごく大きな音量)に聞こえるのでしょうか?

もし後者だとしますと、
犬は毎日毎日、周囲がやかましくてしかたないのではないかしら。
隣で、
「へ~くしょい!!」
なんてくしゃみでもされようもんなら、
心臓の弱い犬なら、ちょっと危険だ。

嗅覚はもっとたいへんなことになりますね。

たとえば、人間がニオイを嗅いで
「くさ~」
と思う程度の臭さ、
犬にとっては100万倍なわけだとしますと、
「く、く、く、くさ~~~~~~!
あ~臭! し、死ぬ、死ぬ。
アカン、臭すぎて涙出てきた。
た、助けて~」
そんなことになりはしないかと、
人ごとならぬ犬ごとながら、
僕は少し心配してしまいます。

そんなわけないですね。

たぶん、100万倍の能力で
ニオイを嗅ぎ分けられるとか、
微細なニオイでも感じることができるとか、
そんなことなんでしょうけどね。

ペットショップ、
大型スーパーのペットコーナーでもかまいません。
そういうところに行きますと、
犬や猫が売られています。
売られている犬や猫は、ほとんどが子犬、子猫。
生後○ヶ月、
そう表記されて売られています。
しばらくして、再び行きますと、
その「○ヶ月」の表記が、前回の訪問時より
当然のことながら増えています。
それに反比例するかのごとく、
お値段の方は下がっていきます。
そしてさらに、売れないでいますと、
いつの間にか店頭から消えていきます。
その行き先は・・・。

ペットショップの犬君、猫ちゃん。
その人間よりもはるかにすぐれた耳と鼻で、
君たちは何を聞き、何を嗅ごうとしているの?
ひょっとして、君たちを救い出してくれる
飼い主の足音とニオイを、
必死で聴き、嗅ごうとしているのか?
そう思って切なくなりました。