義務 | Glowfly

義務

この広い世界に たくさんの権利が

ゴロゴロ転がっていて

私はそれを 指をくわえて じっと見ている


誰かが転ぶ瞬間を


どれが美味しいか じっくり見極める

傷を負わない程度に味見する

都合のいい立場を そうそう手放す気はない

足りないんだと叫びながら 何もいらないとつぶやいたりする


自分の目は確かか?



なんのために選ぶ?

自分が より良くなりたいからなのか

ただ失敗したくないからなのか


なぜ 自分だけの物差しさえ持たないで

誰かの物差しに 自分をかけようとする


自分って なんだろう


じゃあもし 寸分の狂いもない自分の尺度を持てたなら

なによりそれを大事に出来るだろうか


そうしたらまた 誰かの尺度に合わせるんじゃないだろうか


そんな 曖昧で 適当で 揺らぎまくる自分を

自分でさえ 捕まえられなくて

『ここからここまでが自分です』 って

答えなんて出せっこないよきっと


私の小指の爪は 私でしょうか

私の八重歯や まつ毛も

それはぜんぶ 私なんでしょうか


名前よりもに確かに

自分を示すもの 持ってますか?

わたしは こうなんだ って

答えられる人は いったいどれくらいいるんだろう。


合わせる事の得意な私たちは

合わせようとしない人を毛嫌いしながら

それでも自分のオンリーワンを探してる


みんなと同じ 多数派を良しとしながら

そのなかで 他とは違う何かを欲しがる


みんなと同じが安心な私たちは

安心という条件の中で 希少価値を叫ぶ


そのくせ

安心を投げ出してまで その価値を追いかける人の事を

はみ出し者 と呼んだりする


みんな


誰にも出来ない何かを

もしかして自分に出来るんじゃないかって


誰ももっていない何かを

もしかして自分は持っているんじゃないかって


そう思ってる


そして 何年たっても答えなんか出ない

きっと神様だって知らない


”一番大事なもの” を


ずっとずっと探してる