私が光くんと三郎くんと別れてしばらく歩いていたら、前から全速力で人が走ってきた。その後ろから二人の警察官が大声で追いかけていた。

「こら、止まれー!!」

その逃げてる犯人らしき人に私は突然腕をつかまれてしまった。

「きゃあっ!!」

犯人は、ポケットからナイフを出して私の喉元近くに突き立てた。

「来るんじゃねぇ!来たらこの女がどうなるかわかってんのか、オラァ!!」

(ウソでしょー!?人質にされちゃった!)

「こら、その子を離すんだ!」

周りにあっという間に人だかりができていた。私は怖くて怖くて涙が溢れてきた。

「いやぁあっ助けてぇ!!」

その時だった。後ろから犯人の頭にバシィッと何かが当たった。そして、犯人が前に倒れ込んだ。
下を見たら当たったのは、学校の黒の皮カバンだった。

「逃げろ!!雪ちゃん!」

私は無我夢中で逃げた。ふと声がした方を見たら、そこには、さっきまで一緒だった三郎くんがいた。

犯人が逃げようとした所を警察が無事に逮捕した。

「三郎くん、ありがとう!怖かったよ〜」

私は、力が抜けて床に座り込んでしまった。そんな私を三郎くんが肩を貸してくれて、待ち合わせした公園へ行って二人でベンチに座った。