「名前教えてもらっていい?」

「堀切雪っていいます。雪は、白い雪の雪です。」

「へぇ、一文字で雪ちゃんね。白雪姫の雪だね。」

「はい、両親が、真っ白な心の人になりますようにってつけてくれたんです。」

「そっか〜いい名前だね。オレは、田中三郎。年齢がかなり上の人っぽいでしょ?」

ロン毛の男の子が、ウィンクしながら笑った。私もうなずきながら微笑んだ。

「両親が、歌手の山崎三郎の大ファンでそうしたらしいよ。」

「へぇ、そうなんですね。覚えられやすいお名前でいいですね。」

「そうだね、確かに。あと、学年は?」

「中二です。」

「タメじゃん!じゃあ敬語はやめてほしいな。ちなみに光もタメだから。」

「えっ、大人っぽいし、背が高いから先輩だと思いまし・・・思った。じゃあ田中くん、よろしくね。」

「OK!光に渡しとくね。じゃあ、気をつけて帰ってね、雪ちゃん。」

私は、松山光くんの生徒手帳を彼の友人の田中三郎くんに託して家に帰った。

ーそれから数日後のことー