「ここかぁ・・・.。」
彼の中学校の場所をスマートフォンで調べてようやくたどり着いた。
「さて、入っていいものか?」
しばらく、校門の前でうろちょろしていると、誰かが背後から声をかけてきた。
「キミ、桜川中の女の子?女の子一人でウロウロしてると危ないよ〜?」
振り返ると、ビジュアル系ミュージシャンみたいな雰囲気の長〜いこげ茶色のロン毛を後ろで結った男の子が立っていた。身長が高くて手足が長くてモデルさんみたい。
「キミ、可愛いね♡オレとお茶でもしない?」
「あっいえ、私、ただ、この学校の松山光くんって方に落とされた生徒手帳を届けに来ただけなので。」
私がそう言うと、そのロン毛の男の子は、残念そうな顔をして、
「あ〜光に用事かぁ。ん〜光はもう帰っちゃったからオレが渡しておこうか?」
「松山光さんのお友達ですか?」
「小学校からのダチだよん!よかったら連絡先教えてよ?後で光から連絡させるから。ちゃんと光に渡ったかキミも心配でしょ?」
「えっ連絡先!?」
あまり、見知らぬ人にはアドレス教えたくないけど、松山光くんとまた会えるかもしれないという希望が勝った。
「じゃあ、お願いします。」
そして、私は、松山光くんの友人のロン毛の男の子にアドレスを教えた。