ANN 6/18 vol.2
はいはい、始まりましたぁ、小栗旬のオールナイトニッポンですけれども。
本日ね、僕あのですね、ちょっと・・・以前から非常にお会いしたくて、とても尊敬している方にお会いできまして。
その方とゆうのはですね、映画監督の是枝さん、是枝裕和さんとゆうね、監督さん。
あのー『誰も知らない』ってゆう柳楽くんでカンヌに行った映画だったり、
岡田准一くん主演の『花よりもなほ』。
そしてね、最近では『歩いても 歩いても』とゆう阿部寛さん主演の映画がもうすぐ公開するんですけれども。
その監督さんと、バウフアウトとゆう雑誌の、あの対談でですね、ちょっとお会いさせていただきまして、いやー非常にいい・・・会ででしてね、とても素晴らしい方でしたね。
すごくおもしろかった、お話聴いてても。
でーまぁそのー対談の模様はね、バウフアウトとゆう雑誌をぜひ読んでいただけたらと思いますけれども。
あのーま、このー対談の前にちょっと試写のほうでね、『歩いても 歩いても』とゆう作品を観させていただいたんですけれども。
素晴らしい映画でしたね。
ほんっとにね、「あぁ、こうゆう映画作ってほしい」とか「こうゆう映画に出たい」って思っていた作品がそこにあったってゆう。
ま、どんな話かといいますと、主人公の阿部寛さん演じる良太(りょうた)とゆう役の方がいるんですけども、その人がね、久しぶりに家に帰郷する、と。実家の方に。えぇ、帰郷する、と。
で、それで、あのー・・・あのー・・・旦那さんに、あのー・・・先に、あのー・・・亡くなられてしまった女性と良太さんは結婚しておりまして、
まぁあの、子持ちの女性と結婚して。
ま、それに対してね、あまり良く思っていないご両親のところに、その奥さんと子供を連れて会いに行くってゆう・・・ところから話がスタートするんですけれども。
それであのーそこでね、待ってるご両親ってゆうのが、原田芳雄さんと樹木希林さんなんですけどもね、その2人の息子・次男で。
で、そこの上に長女でYOUさん演じるお姉ちゃんがいまして、お姉ちゃんの家族も来てると。
なんでみんな集まったのかとゆうと、15年前に亡くなった、良太の上にね長男が・・・とゆうお兄ちゃんがいまして、原田芳雄さん演じるお父さんは開業医でして、自分の家でね、医者をずっとやってたんだけど、目がわるくなっちゃったから医者を続けられなくなってしまって、医院をたたんで生活しているってゆうところなんですけどね。
そこにまぁ、お兄ちゃんは跡取りとして生活していたはずなんだけれども、
昔、海で溺れている子供を助けたことで亡くなってしまったと。
でまぁ、そこにある家族の風景なんですけど。
もうね、とにかくね、なにもほんとに起こらない日常の1日の話なんですよ。
だけども、必ず誰もが目にしたことのある家族の風景。
そして、家族ってゆうのは、やっぱりこう、とても大事な事ははぐらかしながら上手く会話をしていっているんだってゆうね、事がすごくある。
それはうちの家族もきっとあると思うし、あのほんとに、なんてゆんだろ。
とても大事な事はサラッとみんな流して、だけど、すごい他愛も無い話だけはみんな食い付くみたいな。
そうゆうね、ほんとの、ある家族の風景ってゆうものがあって、
それが淡々と淡々と、114分っとゆう時間の中でね、送られ、流れてゆく映画なんですけど。
あの・・・なんだろ。・・・うん。日本てこうであるべきだとゆう映画だったなぁと思いますね。うん。
あのーこう、ね?
メジャー作品ですごいお金をかけてCG使って超エンターテイメントの作品をバンバンやろうっつっても、やっぱりね、CGってゆうものはさ、ハリウッドとかの作品を観てると、どうしても負けてしまう部分が僕はあると思うんですよ、日本の作品には。どう頑張っても。
それは結局、作った物の予算に対して返ってくるものが、日本国内だけでは、
世界を視野に入れてるね、ハリウッド。
日本でもあんなにDVD売れてて、アメリカでも売れてて、他の国でもむちゃくちゃ売れてて回収できるってゆう作品だったら、何十億かけて映画作ってもいいと思うけど。
やっぱり日本には、まだその、世界に売れる映画ってゆうレベルにすべてがなってないから、
それできるんだったら日本もそうゆう作品でどんどんどんどん戦うべきだと思うんですよ。
実際そのCGはね、日本がやったらもっとすごいものができる!なんてゆうんだけど、
結局CGにかけられるお金が少ないから、できるCGってゆうのはどうしても海外のね、
ハリウッドとかからきた作品には負けてしまう部分があると思うんです。
それはもうね、単純にお金の問題と時間の問題だと思うんだけど。
だとしたら日本人が、今作るべき映画って何なんだろうってゆったら、
風光明媚だったり四季だったり、その昔からある食卓、日本の食卓ってゆうものをフューチャーしていったりする、ほんとにリアリティーのある世界だと僕は思っていて。
で、やっぱり以前僕が、クラッシュの話って多分ここでもしたと思うんだけど、
やっぱりね、役者みんなが余計な芝居をしなくていい世界がそこにあるんですよ。
みんながただ日常を生活してればいい、そこに存在しながらセリフをしゃべっていけばいいってゆう環境が、その映画にはあって。
俺はもうなんか観ていて・・・うーん。入りたいなぁ、この世界にってすごい思う映画で、
最後まで観て、うん・・・微力ながらでも、俺はこれを・・・ね?
この『歩いても 歩いても』ってゆう作品は、いろんな人に観てもらえるように、
僕も宣伝していかなきゃいけないなって、勝手に思ってしまった作品なんですけど。
うん。すごくいい映画でした。
だから、公開したらぜひみなさんも劇場でご覧になってもらえたらと思います。
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