ANN 4/23 vol.5
愛のプロローグ
さぁここでね、お電話相談の方をちょっとひと休みしまして、
こちらいってみましょう。
愛のプロローグ
私がその美容室に通い始めたのは、1年ほど前のことでした。
当時は彼氏もいましたし、かっこいいとは思うものの、
その美容師さんに特別な感情をもつ事はありませんでした。
しかし、6度目に美容室を訪れた時、私の心は動きました。
その日、いつもの様にシャンプーをしてもらっていると
顔にかけた布が風で飛んでしまったのです。
そして、美容師さんと私は、ものすごく近い距離で見つめあう事になったのです。
美容師さんは慌てて、新しい布をかけてくれましたが
私の方は胸の鼓動が早まり、それを抑える事ができなかったのでした。
相変わらず、仕事として接してくる美容師さんと、それを呆然と見つめるしかない私。
「つらい恋になるかもしれない」
そう思っていましたが、彼氏とつい数日前に別れていた私は、止まることはできませんでした。
それまでの大人しい客から一変して、私は美容師さんに積極的に話しかける、
明るい客へと変貌を遂げたのです。
そして、その甲斐あって、帰る間際には美容師さんのメルアドをゲットしました。
さらに、月に数回のレベルですが、メール交換までするようになったのです。
そんな日々が続いた後、私はやっとのことで伸びてくれた髪に感謝しながら
その美容室を再び訪れました。
「久しぶりだね。」
やさしく声をかけてくれる美容師さん。
その話し方も、その表情も、今までの営業用とは何かが違っていました。
『きっと、他のお客さんとは違った目で、私のことを見てくれている』
私はそう思い、少しうれしくなりました。
そして、この日もすぐシャンプー台へと案内されました。
『いつも通りのこと、美容師はやっているだけ』
最初はそう思って、緊張する自分を落ち着かせようとしましたが、すぐに違和感を感じました。
私は、この日のシャンプーにいつもと違う何かを感じたのです。
その答えは、シャンプーの匂いでした。
いつも美容師さんが使ってくれるシャンプーと、今日のシャンプーはまったく違う香りがしたのです。
私はその瞬間、思いました。
『きっと、私のことを大切に思ってくれているから、他のお客さんとは違うシャンプーをわざわざ用意してくれたのだ』と。
『美容師さんは私の事を特別扱いしてくれている』
私はうれしくて仕方がありませんでした。
「今月から、シャンプー変えたんですよ」
美容師さんはさりげない様子で言いましたが、私にはわかっていました。
『そんなことはない。このシャンプーは私のためだけに用意してくれた物』
私はうれしすぎて、もう自分の気持ちを表に出すしかありませんでした。
シャンプーが始まってしばらくすると、美容師さんが聞いてくるいつものセリフがあります。
私は、そのセリフを言われた時、返すべき言葉をすでに心の中で決めていたのです。
そして、その運命の瞬間がやってきました。
「どこか、かゆい所はありませんか?」
いつも通りのいつものセリフ。
でも、私の返すべき言葉はいつもと違っていました。
私は緊張しながらも、決めていた言葉を言いました。
「あの・・・私の・・・アソコ・・・が、か、かゆいです。ムズムズしています。」
言っちゃいました。
美容師さんがどんな顔していたのか、布のせいでわかりません。
でも、美容師さんは何も言わずにシャンプーを終えると、
布を置いたまま私の髪を乾かし始めたのです。
美容師さんも、いつもと違う事をしている。
私が視界を奪われた状態でドキドキしていると、その瞬間はやってきました。
「かゆいとこ、かきますね」
美容師さんのそんな声が聞こえた次の瞬間、
美容師さんがベルトをはずす音が店内に響いたのです。
平井堅 『エレジー』
平井堅さんの『エレジー』をお聴きいただきましたけれどもぉ、
ということで、今夜も『愛のプロローグ』お届けしましたが、
これはちょっぴり故意に鈍感な、もしくは恋というものをはき違えてるあなたからのメールを朗読していこうという企画です。
今夜の話は?埼玉県ユキコさんからいただきましたと。
ちょっと、ちょっと見して。え?このメールね。
はい、本日、ユキコさんからいただいたメール。
私は恋しています。
相手は通っている美容室のアシスタントさん。
シャンプーしてもらったり、ブローやカラーをしてもらいながら、
いろんな話をするのが楽しくて、月1ペースで通い中です。
メールアドレスを教えてもらったので「行きます」メールとお礼メールは欠かしません。
メールをすると「いつも待ってます」や「ありがとうございました」など、忙しいのにお返事もちゃんとくれるんです。
あんまり話せなかった時などは「今日は話せずにすいませんでした」って、向こうからメールをくれたりします。
なんだか、特別なお客さんになれた気がして、美容室に行くのがさらに楽しみな今日この頃です。
まだまだ途中経過ですが、きっといつか私だけの美容師さんになってくれる日が来るって信じてます。
そして、今日も私は美容室に行くのでした。以上。
ンフフ(笑)この、ちょ待って(笑)
スゲー○してるところがあるんだ、この後に。スゲー○してる。
あとは、三枝さんにお任せします。
フフフ(笑)、あーそう。あーそう。任せれてこうなった。ふーん。へぇー。フフフ(笑)
えぇーーどうかなぁ今日の・・・
あのね、まず俺は、今の平井堅さんの曲を聞いてて思ったのはね、
『この病に薬があれば楽になれるのに』ってゆう歌詞が今あったの。
ちょっとこれメモしたんだけど。
ほんとに、あんたの病に薬があればいいのになって、ほんとに今これ聞きながら思ったよ。フフフフ(笑)
あんたの病だよっ。アハハハハハハ(笑)
いやでもね、これはわかる。わかるよねぇ。
ちょっと、美容師さんとの距離ってさぁ、勘違いしがちな時あるよねぇ。
あのこう、俺が行くところもさぁ、こう・・・頭をこうしてここでこうシャンプーしてもらうとこなんだけど、今んとこはね、俺がこう風にしたら美容師さんこっちに立ってこうシャンプーするからぁ、
わかる?あの、頭の方に立っちゃうわけ。美容師さんが。
で、手だけでこう、こうやってシャンプーするから、俺のこっち、自分の目線の周り中には美容師さんの手しかないわけ。
そうゆう形なんだけど、昔はさぁ、こうやってやるとこう・・・そこがもうすぐシャンプーだから、美容師さんがこう覆いかぶさるような形で、こうやってシャンプーするのが昔のスタイルだった。
これはね、ドキドキしましたよ。うん。
これー、だって、服着てなかったら、乳首が顔に・・・の寸前をこう過ぎていくんじゃないかってさ、
思うぐらいの、ハハハハハハ(笑)
服着てなかったらだよ?服着てなかったら、もうあのーあれですよ。エサに飛びつく魚状態ですよ。
こうやってやられながら、パクってするよね。パクって。
あ、歯医者さん!歯医者さんはさぁ、逆にこう歯科衛生士さんのさ、顔が見えないじゃない。
みんなこんなすっごいおっきいマスクしててさぁ、意外とバッチリメイクしてる方が多いのよ。歯医者のあの歯科衛生士さんて。
すごくきれないんじゃないかってゆうイメージをいっぱい持ちますよね、あれね。
歯医者さん、うーん。歯医者さんはそうですね。
あれなんか、そして歯医者ってちょっとこう虫歯とかだとさぁ、恥ずかしいところを見られてる気分になるからさぁ、そんな恥ずかしい私のソコを、そんなに見つめないで!って思うよね(笑)ハハハハハハハハ(笑)
あ~あ~あ~あ~(笑)
まぁね、今回の初めてのハッピーエンド。
でもさ、三枝くん、これさ、ここね、原稿あるじゃない、『愛プロ』のね。
『愛のプロローグはちょっぴり恋に鈍感な、もしくは恋というものをはき違えているあなたからのメールを朗読していこうとゆう企画』
今日のは、はき違いも何もないよねぇ。
ん?ん?なに?ん?「特別なお客さんになれた気がして」?これがはき違えてるんじゃないかと、三枝くんが。
あ、今日のストーリー的にゆっても、あのー美容師さんからしたらいつもやってる当たり前なことなんだ。
そうゆうこと?え!あんたがそう言ったんでしょ!ハハハ(笑)
さぁさぁさぁ、そんなわけでね、今後も毎週朗読していきますので、みなさんの愛のプロローグを送ってください。
基本的にはただの幸せな恋愛話ではなく、愛や恋というものをはき違えた勘違いな恋バナを待ってます。
ね?勘違いな恋バナですよ。ねぇ。今日のはダメ!
さぁ、メールアドレスはすべて小文字でoguri@allnightnippon.com
ハガキのあて先は〒100-8439 ニッポン放送 小栗旬のオールナイトニッポン 『愛のプロローグ』の係まで。
たくさんに愛プロ、お待ちしていまぁす。
さぁ、この後はまだまだ電話相談していきますよっ。
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