ANN 3/26 vol.4
愛のプロローグ
愛のプロローグ
僕は、大学進学とともに上京し、この春、東京での生活も丸1年を迎える。
とはいえ、東京の事はまだわからないことばかりだ。
そんな僕が頼りにしているのは、同じアパートに住んでいる小山先輩。
同じ大学が・・・一緒ということもあり、困った時はなんでも相談にのってくれる頼もしい存在だ。
先輩はサークルにも入らず、いつも夕方を過ぎるとひとりで部屋にいた。
最初の頃は、彼女も友達もいない寂しい人なのかなぁと思っていたけど、実はそうじゃなかった。
夜になると、先輩の部屋には女性がやって来ていた。
それもモデルのような女性や、かわいらしい笑顔の女性など、毎晩違う女性が来ていた。
壁に耳を澄ませれば、先輩のあんな声や女性のあんな声が聞こえてくる。
先輩はめちゃめちゃもてている。
僕は先輩を尊敬した。
そして、同時に僕は先輩を頼る事にした。
「先輩。俺、彼女いないんです。あんなに女の子いるなら、1人ぐらい紹介してくださいよ。特に、昨日来てたあの女の子とか。」
僕は昨日の夜来ていた女の子がめちゃくちゃタイプだった。
なんとか、あの女の子を紹介してほしい。
僕が必死にお願いすると、先輩は笑顔でうなずいてくれた。
「昨日来てたのはかずみだなぁ。いいよ、紹介してやるよ。この番号に電話してみろよ。」
先輩が渡してきたのはかずみさんの電話番号。
市外局番から始まる、10桁の数字だった。
今時、携帯電話も持っていない古風な女性らしいが、そんな部分の含めて僕は好きになれそうな気がした。
僕は先輩に何度もお礼を言うと、部屋に戻って渡された番号に電話をかけた。
何度も呼び出し音がなった後、相手が出た。
だけど、相手はかずみちゃんではなく年配の男性だった。
僕がかずみちゃんの名前を告げると、「今はいないが、もうしばらくしたら戻ってくる」と教えてくれた。
かずみちゃんのお父さんにしては、やけに事務的な口調だった為、
小山先輩にだまされたのかなぁとも思った。
男性の次のひと言を聞いた途端、そんな気持ちはすべて吹き飛んだ。
「かずみでしたら、あと30分ほどであなたのお宅までいけますよ」
僕は耳を疑った。
電話の、電話で話すのではなく僕の家に来る。
初対面だというのにいきなり家に来る。
そんなことが可能なのか。
だけど、僕は何度も確認しても男性は「大丈夫です」と答えるばかりだった。
僕はこの瞬間、先輩や男性を疑った自分を責めた。
こんなにいい人達を疑ってしまった自分を恥ずかしく思えた。
やはり、この男性はかずみちゃんのお父さんなんだ。
お父さんは僕と電話で話すうちに、この男なら娘をやっても平気だと考え、
僕の家に向かわせる覚悟をしたに違いない。
僕はお父さんに何度も礼を言うと、住所と電話番号を伝えて電話をきった。
親公認の中でかずみちゃんに会える。
僕は急いで部屋を片付けると、かずみちゃんが来るのを待った。
そして30分後、約束の時間にかずみちゃんはやって来た。
「かずみです。今日はよろしくお願いします。」
かずみちゃんは満面の笑みを浮かべながら部屋にあがると、
すぐさま僕の隣に座って、たくさんの質問をしてきた。
趣味・休日の過ごし方・家族構成・・・
かずみちゃんは僕の様々な事を聞き出し、興味深そうにうなずいていた。
こんなにも僕に興味を持ってくれた女性は生れて初めてだった。
僕は楽しくなり、気付けば自分のすべてをさらけ出していた。
そんな楽しい時間を過ごしていると、かずみちゃんは突然立ち上がった。
そして、驚いている僕に笑顔でこう言った。
「じゃぁ、そろそろ一緒にお風呂に入ろうよ。」
たしかに僕らはこの短い時間の中で仲良くなっていた。
でも、出会っていきなりそんなこと・・・
僕は戸惑ってしまったが、かずみちゃんは止まらなかった。
結局、僕らは一緒にお風呂に入り、あんなことやこんなこと。
さらに部屋に戻ってからも、あんなことやこんなことをし、
夢のような2人だけの時間を過ごしていった。
そして、そんな楽しい時間が1時間を過ぎた頃、
かずみちゃんが持っていたタイマーが突然鳴り出した。
「あ、時間だ。」
かずみちゃんはそう言うと、急いで服を着始める。
そして、驚いてる僕を見て笑顔でこう言った。
「15000円になります」
ファンキー・モンキー・ベイビーズ 『恋の片道切符』
ファンキーモンキーベイビーズで『恋の片道切符』をお聴きいただきました。
ということで、今夜も『愛のプロローグ』をお届けしましたが、これはちょっぴり恋に鈍感な、もしくは恋というものをはき違えてるあなたからのメールを朗読していこうという企画です。
今夜の話は東京都のラジオネーム・大学2年生からいただきましたと。
いやぁーあの今夜の話の感想は・・・とかいうもうレベルじゃなくねぇ?今日の話ぃ。
三枝くん。これ。どうゆうこと?これ。
これ、どうゆうメールきたの。教えてごらんよ。え?なに?うん。
東京都のラジオネーム・大学2年生から。
エッチなチラシやダイレクトメールばかりが入れられる自宅のポストに、久々に届いた友人からの手紙。
・・・うん。
けんめ、件名、件名に『もっとちょうだい』って書いてあるよ。三枝くん。
「えへ」じゃないよ(笑)
ねぇ、時々さぁそのさぁ、芝居がかるのやめてもらっていい?(三枝さん/笑)
アハハハハハハハハハ(笑)
ねぇ(笑)、今日の冒頭もそうだけどぉ、俺がこの1ヵ月、1年3ヶ月の間ぁ、あの・・・ってゆうね話をしてると、三枝くんが横で「・・・うん・・・はい・・・はい・・・」ってすっごいしんみりした顔してるわけよ。
で、今もさ、「ちょっと読ませてみ」っつったら、「ん?なにが?別に読めば」みたいな感じで『もっとちょうだい』出して、「『もっとちょうだい』書いてある」、「え?うそ」みたいな。
なんか(笑)・・・なに、どこ、いつの間に、いつからそうゆうさ技術を手に入れたの。三枝くんは。
え?ちなみにさ、三枝くんはさぁ、どうゆう番組がすきなの?
うん。こう、放送作家に至るにあたりぃ、絶対参考にしてる番組とかあるじゃん。あるでしょ。ねぇ。え?
「今は『愛のプロローグ』。俺の話じゃない」と。ハハハハハ(笑)
しかし、今日のはないよ。いくらなんでも。これ。ねぇ。
気付くしぃ、ちょっとかわいそ過ぎるでしょ。今日のこの子は(笑)いくらなんでも。
だってぇ・・・この勘違いはないよ。
アハハハ(笑)お店にかけて、妙に事務的だけど、きっと彼女のお父さんだって。そんなヤツはいないよ。・・・ねぇ。
いやぁーまぁー、そんな感じだけどもさぁ・・・。
これ、危ないよ、ほんとみんなぁ!・・・ね?
東京都・大学2年生だってさぁ、『もっとちょうだい』にさ、満を持して送ったこのメールがさ、
まさかこんな形で、こんな悲しいエピソードになってね、自分の手元に届くとは思ってないよ。
ま、だけどね、そうゆう?ものだってことでね、みなさん、お付き合いくださいよ。えぇえぇ。
そんなわけでね、今後も毎週朗読していきますので、みなさんからの『愛のプロローグ』送ってください。
ただの幸せな恋愛話ではなく、愛や恋というものをはき違えた勘違いな恋バナを待っております。
文章は勝手に想像して作りますので、大筋やキーワードだけでも構いません(笑)
もっと言えば住所と名前だけ書いて、あとは自由にどうぞというメールでも構いません(笑)
ひでーだろ、これ(笑)えぇ(笑)
また、他のコーナーに送ったメールがこのコーナーで紹介される場合もありますが、
多めに見てあげてください(笑)
最近はね、『ミューコミ』のメールからもネタを拾おうとしてるらしいので、他の番組に送る際も気をつけてくださいと(笑)
おい!うちの番組の、品格を落とすなっつうの。(机をトントン叩いてます)
まぁ(笑)まぁその前にね、この番組の品格なんかあったもんじゃないんですけども。だんだん最近は。アハハ(笑)
そんなわけでね、募集する意味がよくわかりませんが、あて先を紹介します(笑)
あて先はすべて小文字でoguri@allnightnippon.com
ハガキのあて先は〒100-8439 ニッポン放送 小栗旬のオールナイトニッポンの係まで。
えー、オールナイトニッポン 『愛のプロローグ』の係まで。
ま、『愛プロ』の係でぇ、三枝くんを、こう・・・燃えさせるものがくれば、それに乗るわけでしょ?
だからみんなからのね、たくさんの『愛プロ』お待ちしてまーす。
CM
別に、エロくないですよ
別に・・・エロくないですよ・・・
ということでぇ、『もっとちょうだい』から発生したこの企画。
エロくないはずなのに、なぜかエロく聞こえてしまう言葉やシチュエーションを紹介していくコーナーです。
早速紹介していきましょう。
さぁ、本日1発目!デケデン♪
兵庫県ラジオネーム・キョウヤ。
桜のテレビ中継で女子アナが、「少しずつ膨らんできました」と言っていた。
んんー。ま、でも「膨らんできました」ってそんなに・・・ねぇ。言われた事はないよね。
「あ、なんか膨らんできちゃったね」とかって言われた事ある?ないよねぇ。
でも「膨らんできた」って・・・いいね。ハハハハハハハ(笑)
風流。うん。なんかこう、いいですね。
さ、続いていきましょう。ラジオネーム・ウッドドッグ。
かなり厳しい部活で、もうついていけないという気持ちになり、退部届けを持って行くと、美人な顧問の先生が「途中で辞めちゃうんだ」と言った。
うーん。そっかぁ・・・。「途中で辞めちゃうんだ」
でもこれは意外とな、意外とねぇ、言われるよね。
普通にさ、あ、ってゆうか、言われるって言うかドラマとかで見るよね。
「あ、途中で辞めるんだ」みたいな。そうゆうのよくありますよね。
でも、あれを聞いてもエロいとは思わないもんね。あんまりね。うん。
さ、続いていってみましょう。神奈川県のラジオネーム・ナチュ。
出かける前のひと言。「手ぶらでいく?」
まぁーこれはねぇー。あまりにぃ、想像力が豊かで、そしてあの発想をそこに持っていけるタイプじゃないとぉ、やっぱりねぇ、うん・・・。
あのニュータイプですよ、これは。うん。
「手ぶらで行く?」って言って、これを想像できるってゆうのはね。
まさか、手ブラで行くとは思わないしね、みんなね。
そして、手ブラで行ったらね、俺はね、その人をね、尾行する!ハハハハハハ(笑)
さ、続きましてぇ。徳島市ラジオネーム・ミイコ。
歯医者の歯磨き指導でのひと言。
「電動もいいけど、手で丁寧にした方がいいですよ」
ふふ(笑)これも・・・なんだか最近みんな、だいぶ、想像の向こう側に飛び込み始めてるね。
「電動もいいけど、手で丁寧にした方がいいですよ」・・・うん。
だって、歯医者で歯磨きの指導でのひと言で、これを言われてさ、「はい」って普通言うよね。
それを「あ、ちょっとエロい」って(笑)思うのは、ちょっとどうだろうか。
さぁ、続いていってみましょう。岡山県ラジオネーム・ハレハレユカイ。
クラスメイトとカラオケに行った時、歌の予約ボタンをいつ押そうかオドオドしていたら、横に座っている女子から、「いつでも、好きなときに入れていいからね」と言われた。
そそ、こうゆうことよね。やっぱり。
こうゆうさ、あの・・・やっぱりちょっと、中2なんだよ。フフフ(笑)
あのもう、なんていうの?カルビも上カルビじゃなくて、普通のカルビがいいみたいな、そうゆうことなんだよね。きっと。
こうゆうさ、フフフン(笑)「いつでも、好きなときに入れていいからね」って言われて、
ほんとにしちゃったらどうすんだろうね。
大問題ですよ、それは。アハハハハハ(笑)
どんな勘違いだ!っつって(笑)
そう。別にエロくないからこれ。なんにもエロくない。
さぁ、きました。長崎県ラジオネーム・カツムラカオス。
分厚い書類をクリップでまとめようとして悪戦苦闘していたら、
女性の先輩が「私が挟んであげる」と言った。
フフン(笑)えぇぇ、まじで挟んでくれるんすか、みたいな。ハハハハハハ(笑)
続いていきましょう。ラジオネーム・シャイナアンチクショウ。
教室に虫が入ってきたので捕まえて、虫嫌いの女子をからかっていたら、
「お願いだから、外に出して!」と半ベソで言われた。
エヘヘ(笑)いいね、これ。これいいね。
俺今、すげーエロい顔してる。完全に。ハハハハハハハ(笑)
別にエロくないですよ、これ。うん。そんなもん、お願いだから外に出す。そりゃそうだよ。
俺だって言うもん。虫がいたら「あー頼むからちょっと外出して」っつって。言います、言います。
さぁ、続いていってみましょう。
えー愛知県ラジオネーム・ミニバラ。
スプレータイプの美容液を使っていたら、感想肌の彼女が「私の顔にもかけて」と言ってきた。
あぁーん。「私の顔にも」だとなぁ、ちょっとなぁ。俺の顔にもかけることになっちゃうもんねぇ。これはちょっと違うかなぁ。
うん。「も」がいらない。
「私の顔にかけて」・・・だったらさ、「はは、お前、お前何言ってんだよ。お前、まだ昼だぞ♥」みたいな事になりますからねぇ(笑)
さ、続いて、茨城県ラジオネーム・カッチャン。
クリーニング屋さんの看板に『朝出しでも夕方OK』とあった。
これ見るよね、『朝出しでも夕方OK』
ほんとに、ここに連想させるんだったら、もうほんとにみんなこれすごいことですよ。
だって、『朝出し』ってなに?って話になるじゃん。
・・・アハハ。あ、『朝出しても』ね。
『朝出しでも』じゃないよね、アハハハハハハハハ(笑)
完全に俺の読み間違い、みたいな(笑)
『朝出しても夕方OK』だよね。
なのに俺、『朝出しでも夕方OK』って。アハハハハハハ(笑)
『朝出しでも夕方OK』だったらさぁ、結構、生命力高いよねぇ。アハハハハ(笑)
『朝出しても夕方OK』ね。
あぁ、でもこれ、『朝出ても夕方OK』ってさぁ、意外とよく考えたら、ほんとにさぁ、いいね。・・・ねぇ。
うん。これよく見かけるけどぉ、『朝出しても夕方OK』って、やっぱすごいクリーニング屋さんだよねぇ。スピーディーってことですよ。
それだけ・・・えぇ。すばらしいですよ、これは。
俺もなぁ、朝出しても夕方OKになりてぇなぁ。
さぁ(笑)、そんな感じでみなさんからのぉーえぇ、たくさんのメールハガキありがとうございましたぁ。
今後もね、エロくないはずなのにエロく聞こえるお話をお待ちしています。
決してね、これほんとに、『別にエロくないですよ』ですから、別にエロくないですからね。
そうふうに取る方は自由に取ってくださいという事でね、はい。
さぁ、そんなメールアドレスはすべて小文字でoguri@allnightnippon.com
ハガキのあて先は〒100-8239 ニッポン放送 小栗旬のオールナイトニッポン 『別に、エロくないですよ』の係までぇ。
たくさんのネタ、お待ちしています。
さぁ、4月16日にゲストで来てくださる、ゆずのお2人の曲を聴いていただきましょう。
ゆずで『ストーリー』
ゆず 『ストーリー』
CM