令和元年の暮、街もクリスマスイルミネーションで色づき始めた12月中旬に訪れたさくじこと桜台店のお話です。

桜台店、そこはめぐじで鍛えた早業試験会場、どんな二郎でもどんとこいの自信をつけた修行の場となりました。
それ故、写真は一枚だけしかとっておりません。

これです!!!

うん、二郎や!!!という出で立ち、繊細な盛り、これがさくじ戦いの記録です。

ときは30分くらい前のこと、人生初めての桜台駅下車でした。

池袋から西武池袋線で7分ほどのところにある、郊外のアットホームな駅に到着しました。
道すがら、同じ各駅停車に乗り合わせた目をキラキラさせる二人の男性をみかけ、ピーンと二郎アンテナが働きます。

やはり彼らも同じ駅で降りて行きました。
桜台駅では他にも待ち合わせをした男性二人組が暗い路地の方に進んでいきます。

そう、皆目的は同じ、さくじです。

私も遅ればせながら列に並び、予習をしてきたコールを再度確認します。
アブラについてその頃少し弱気だった私は、コールをニンニクに絞りました。

どんな感じで着丼するのか様子見をしていると、ガラス窓を閉めたまま外に並んでる人たちに麺の量をきいています!!!
大きな声で答えないと聞こえなさそうです。

こ、これは二郎の中でもハードル高し!と気合いを入れなおします。

その後すぐにタイミングが良かったのかそこまで行列には並ばず、席に着くことができました。

席に着くと、店主と思われる人から麺の量を聞かれます。私の時は店内での質問となりました。

小ラーメンで!!!予習した通りに答えます。

そんな私の顔を覗きこみ、
店主は「小ラーメン???」と怪訝そうな顔で聴き直します。

はい!!!小ラーメンで!!!
確信を得ている私は自信を持って答えます。

お姉さん、15分で食べきらないといけないよ??

ぬ!!!!そうゆうことか!
そこは存じでおります!と言わんばかりに首を縦に振ります。

これは、絶対残してはならない…しかも15分以内に!!!めぐじの成果ここにきたる!!!
と闘志を燃やし、戦いの火蓋は切られました。

店主はゆでタイミングを細かく確認しながら麺上げを行い、「小ラーメンです!」と半ば挑戦状の様にカウンターにさくじを置きます。

ぬぬぬぬ!!!いただきます!!!

最初からハイスピードでがつがつと食べ進め始めると、ここで思わぬ感動の渦に包み込まれます。

お、おおおおおおお!!!
この生姜が少し薫るスープは?!
麺も、細麺かと思いきや小麦感が前面にでたぼきぼきのすばらしか麺?!!

喜びに打ちひしがれました。
これが拡大写真です。

細麺なのにしっかりと形を保った小麦感が残る縮れ麺でした!!!
これがさくじの人気なのだ、と一口目で大納得をします。

しかしノロノロはしていられません。
まずは天地返しです。天地返しをするとジューシィそうなブタが顔を出しました。

ぱくっとたべてみると、ふあああああっ、!!
緊張が一気に解けるくらいのほろほろのブタが口いっぱいに広がります。

早く食べなければ、から早く食べたい!!に変化しラストスパートまでノンストップで食べ続け、10分で完食!!!

うっぷうっぷと大きくなったお腹をかかえ、
ごちそうさまでしたっ!とロット中1番のりで店を後にしました。

おいしかったあああ!!!

少しお店の雰囲気に緊張感があるけれど、それだけこだわりのある少し生姜が香る独特なさくじスープ、
細麺なのにぼきぼき感がしっかり残った絶妙なゆで加減の麺、
自信をもった一杯を全身で受け止めた満足感、
やはり幸せな二郎アドベンチャーとなりました。

こんな緊張感も二郎だからこそだな、ふふふ、と勝利の面持ちで夜の散歩にでかけます。

ごちそうさまでしたっ!!!
今度は麺少なめでいくからな!