見ました。
私は昔に漫画を見てたのですが
前に映画が話題になっていたので
見てみたいと思っていました。
総評としては
少女漫画発のBL漫画の実写化。
ノーマル×ゲイでR15+。
女性との絡みも頻繁で
巷に溢れるBL漫画とは違い
セクシャルマイノリティについて
ちょっと思考をとられる風でもある。
私は原作の漫画は
文学的だと思っているが
映画では文学的だとはあまり思わなかった。
なぜなら思考描写が少ないから。
思考描写が少ないから
視聴者は思考を読まなくてはいけないので
人によっては難しく感じる映画かもしれない。
とはいえ、
余計な思考描写がない事で
作中の雰囲気が作られている事を考えると
それはそれでありだったのかもと思わされる。
では、感想を。
大きな見所は2つあると感じた。
1つは大伴の恋愛観の変化。
セクシャルマイノリティ否定派の彼が
全ての愛が信じられなくなった時に
自分への圧倒的愛情に満たされていく。
セクシャルマイノリティ受け入れの最初がそれ。
やがて、男と女で天秤にかけたり
普通と普通じゃない境界線に悩んだりして
恋愛とは何かという自分なりの答えに辿り着く。
そういう恋愛観の変化が見所だったと思う。
大倉くんの演技初めて見たけど新鮮でした。
大伴の雰囲気出てました。
2つ目は
今ヶ瀬の『恋愛も過ぎれば病』感。
想い続けて我慢し続けて
それはとても純粋だと思うけど
まるで重罰にも見えて歪。
彼もまたずっと
セクシャルマイノリティで悩んだであろうし
大伴先輩と自分の恋愛観の違いに
どうしようもない葛藤や罪悪感を抱えてきた。
面白いのが、
大伴の恋愛観が変化していくのに比べ
今ヶ瀬は大伴の恋愛観の変化についていけない。
それはおそらく、
大伴への長い片想いや愛情を
自身が罪や罰の様に感じていたからだろうと思う。
一人で恋愛をする(片想い)のは
赦すのも赦されるのも自分だけど、
二人で恋愛をする(両想い)事になれば
赦すのも赦されるのも互いになってしまう。
急に難易度上がるから、恐くなっちゃうよね。
しかもセクシャルマイノリティ側だし。
見所は2つと書いたけど、
最後まで見て思ったのは、
ただ、互いに
それでも
恋をしたいと思える相手だった。
そういう事なんだろうね。
『恋愛とはそういう事だ』と。
結果、そんな風に思わされたって事は
文学的な映画であったのかも知れません。
ただ、一つだけ
残念だと思った所をあげるなら
「恋愛でジタバタもがくより
大切な事が人生ではいくらでもあるだろ」
「お互いもうそういう年だろ」
大伴のこの台詞は、事後に言う台詞じゃなかったと思う。
軽くなっちゃうから。ペラペラに。
この台詞は、
「そもそも難しい問題について
難しい難しいと嘆くよりも、
もっと他に大切な事があるはずだから
そういう事を一緒に考えて生きていきたい」
という事かと勝手に解釈しているので
もう少し違う場面ならより説得力があったと思いました。
―――以上!
R15なだけあり濡れ場もありましたが
役者さんや作品作りに携わった方の挑戦も見え、
チープに仕上がらなくて良かったと思います。