遠い昔、思春期だったころの話です。当時よく読んでいたFM週刊誌に掲載されていたある写真にドキッとしました。そこにはワインカラーのドレスのような衣装をまとい、片方のひざを抱えるようにした女性が写っています。うつろな表情のその人は、14-5歳の少年にはまさに大人の女性。ヒザ以外露出度ゼロなのにそこはかとなく漂う色気にノックアウトされたのです。
その女性(ひと)の名はカーラ・ボノフ。アメリカ西海岸で活躍するポップ・シンガー。イーグルスやリンダ・ロンシュタットも一目置く大物ミュージシャンです。私が目にした写真は名曲Trouble Againの入ったシングル・アルバムのジャケットだったのです。「涙に染めて」という邦題がクサイですが歌詞の内容よりもジャケットの印象から発想しているような気もします。
このTrouble
Againですが、名曲だと思います。程よくクランチがかったシンプルなギターで始まるイントロにつづき、一泊おいてカーラの女性としては低めのボイスが入ってきます。カレン・カーペンターさんもそうですが、私はやや低めの女性ボーカルが大好きなのです。
ギター・ソロもすばらしい。西海岸らしく明るいのですが、ブルースっぽさもあり、途中スライドのような音色も聴かれます。有名な曲なのでご存知の方が多いと思いますが、改めて聴いてみてください。
