今日は1日フリーデイ。
洗濯物や、お掃除、
業務スーパーへお買い物をしてからの、ご飯を作ったり、
そのほか演奏会のご案内など事務的な作業と
そして練習。
まぁのんびりとやっておりました
で、タイトルのことなんですが
最近ちょいちょいと聞かれたり、言われたりするんですよ。
「やっぱり音楽家って、絶対音感あるんですか？」
「絶対音感あるってすごいですね！」
「絶対音感ないと音楽できませんよね？」
とかとか。
私は声を大にしていいたい。
弦楽器を弾く上においては
「マジでいりません！
むしろ
あったら不利！」
理由はいろいろとあげるとキリがないのですが、
私が考える最大のデメリットは
ピアノ的な音階しか取れない（白鍵と黒鍵をイメージしてください）
ゆえに、弦楽器特有の美しいハーモニー感が
絶対音感に邪魔され、"真"の美しいハーモニーが取れない
という点。
弦楽器をやったことのない方からすると
イマイチピンとこない話かもしれませんが
あれです、ギターを思い浮かべてください。
ギターの指を押さえるところには、フレットがありますよね。
ヴァイオリンなどの弦楽器にはそれがないわけなのですが
ないからこその微妙な音色の作り方や
歌っている時にやりたくなるコブシ、あれも
左手の指を滑らせることでできるのですが
そういう絶妙な音色の楽しみ方も、
絶対音感があるとできないんですよね。。。
私はヴァイオリン一家に生まれましたが、
すでに４歳の頃から絶対音感があったそうです。
(私自身には記憶がありません)
私以外の家族にはそれはありませんでした。
私自身が絶対音感を持っていることに対して悩みだしたのは
アンサンブルをしだした時からです。
「今、綺麗にハモってないから、
あなたのそこの音を少し低くしてくれる？」
と言われても、
「え？この音あっているのに、
なんで低くしなきゃいけないの？」
と、わからない私が頻発しました。
（実際のリハ現場ではもうちょっと
専門的な言葉使って言ってますが。笑）
周りが言っているハーモニーの話についていけなかったのは悔しかったですし
イタリア留学の時に私の師匠が
443ヘルツ前提にレッスンをしてくるのに対し
私自身は４４２ヘルツ基準で音程を取っていて、
たびたび音が低いと指摘された時も本当に困りました。
自分ではあっていると思っているのに、「違う」と言われるわけです。
それに対応できるようになるまで、そこからまる2年ほどかかってしまいました。
絶対音感はいうなれば
頭ガチガチの頑固者、みたいなもの
あらゆる音楽の状況に柔軟に対応できないし
それは弦楽器においてはさらに不利になる
ですので、みなさん、絶対音感がないからといって安心してください。
絶対音感がないから
絶対、音楽家になれない、
なんてことはあり得ません。
むしろ、
絶対にいらない音感、とまで
言ってもいいと私は思ってます！(個人の感想です)
ちなみに私は時間はかかりましたが
絶対音感を破壊することに成功し、
現在は絶対音感と相対音感が半々くらいというバランスです。
そんなことも可能だということを絶対音感を持ってる人に知って欲しいですし
相対音感を持っている方にはこれからもどんどん邁進して欲しいなと思います。
昔話をもう一つ。
昔カラオケルームに友達と行った時
「歌いにくいからキー変えるわー」と
さらっとキーを変えて歌い始めた時
「マジなの、、、
あなたネ申？？？」
と思いました。笑
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そんな絶対音感バリバリから卒業した寄り道ヴァイオリニスト横山亜美ですが
12月7日に楽しい楽しい
セレーノ・チェンバーオーケストラの演奏会があります！
おかげさまで第７回定期公演！
今回は
メンデルスゾーン作曲のヴァイオリンコンチェルトを弾きます！
しかもしかもベートーベンの交響曲６番「田園」では引き続きコンマスもいたします！
田園はなつかしいディズニーアニメの「ファンタジア」でも使用された曲です。
私にとって初めて聞いた田園が、このアニメからでもありました
ぜひ応援していただきたいです、、、自分にとっては本当に思い入れのある数々の作品をこの日演奏します。
とにかくがんばります、たのしいえんそうかいにしてみせますので！笑
ご来場お待ちしております