一人旅はおもしろい。
なぜなら、予期せぬことが勝手に起こるから。
スリランカ弾丸ツアーを終え、目指すはコーチン(インド・ケーララ州)!
それは、スリランカの空港で荷物検査の列に並んでいたときのこと。
オンラインチェックインで事前にチケットを持っていた私に、
「そのチケットはどこで手に入れたんだい?」と一人のおじさんが話しかけてきた。
そこから話は膨らみ、何と彼はケーララのカヌール県出身であり、
アメリカから里帰りのためにカヌールに向かうのだと言う。
カヌールは、私がまさにこれから訪れようとする旅の終着地だ。
コーチンからカヌールは、300km以上あり、陸路だと約5~7時間かかる。
電車、長距離バス、タクシー、国内線など手段は色々あるが、
日本では得られる情報が少なく、交通手段はまだ決めかねていた。
そんな時、おじさんが提案してくる。
「コーチン到着後すぐの電車に乗れば、
今日中にカヌール着くよ。」と。
こんな魅力的な提案、便乗するしかない!
しかし、同時に、以下の懸念事項が私の中に思い浮かんだ。
1)コーチン観光ができなくなる(安宿を2泊分予約済み)…
2)カヌールに着くのは23時近くになってしまう(夜間移動少し不安)…
3)そもそもこのおっさんは信頼できるのか(これは最も重要)…!!
でも、結論的には、初対面のおじさんに付いていくことにした。
その理由は、おじさんは各国で勤務経験を持つ富裕層で安心感がある、
電車に乗りたい、切符を買う心配が省ける、現地人とのつながっておくと面白いetc...
ということで、おじさんとの旅が始まった。
さて、ここからは駅の様子。
向かい側ホームに女性がよじ上ろうとしているのが見えますか?
反対車線の電車に乗るために、多くの乗客が線路を横切ります。
(歩道橋あるけど、端っこで遠いからだそう。)
郷に入っては郷に従え、私も挑戦しました。
車内は、日曜ということもあり、そんなに混雑していない。
エアコンなしの車両なので、窓全開です。
向かい席なので、自然と会話が生まれる。
客層も悪くなく、基本的に車内は平和な雰囲気でした。
さすが高い識字率を保持するケーララ。
移動中に読書する人が複数いました、驚き!
ケーララの車窓から。
ココナッツの木が至る所に生えています。
水田と美しい夕日。
すっかり夜、夕飯に駅弁(ビリヤニ)を食らう。
電車でも現地人は手で食べます。車内に手洗い水道が設置されているから安心。
カレーはビニール袋に別入り。ご飯の下にチキンが埋まっています。
香辛料とガーリックの小分けも添えられていました。(日本の醤油みたい。)
電車代は、180ルピー(300円弱)。
おじさんのおごり、ありがとう。
約7時間かけて、無事カヌールに着いたのでした。
本当にお尻が痛くてモジモジしてしまいましたが、快適な電車の旅でした。