三河の国人に、一筆申し参らせ候。
この秋、蕎麦は実りしか。粟•稗はいかがなりや。皆は飢えておらぬか。
この竹千代、いまだ幼く、人質の身のゆえ、皆には苦労をかけている。済まぬことだが、辛抱してくれ。
竹千代はいま、『論語』を学んでいるが、孔子さまも幼いときに両親を失くし、貧乏に耐えて学問されたという。その孔子さまが、『あせるな』と教えておられる。あせると失敗するし、大人になって大成しないと…。
人間、一歩、一歩なのだ。どんなに辛く、苦しい道でも、その一歩、一歩を踏み越えて行けば、いつか、三河に帰り、われら松平党を再興できる日が来る。
その日まで、鉄石の団結で、この竹千代を待ち候え。
後の徳川家康が幼少の頃に今川義元の人質の時に、三河の松平党に送った手紙(^-^)/
一国の主になる者として、現代でも見習ってほしいですな(>_<)
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