私がはじめてONEOR8の作品を観たのは2022年。
すみだパークシアター倉で上演された『連結の子』でした。


『ビショップ・マーダー・ケース』でご一緒した竹井亮介さんがご出演されていたのがきっかけ。



郊外の一軒家にひとりで住むおじいちゃんの元に、
とある罪を犯し、出所してきた孫が一緒に住むことになるのですが
近所の人たちに噂が広まり・・・というお話(超ざっくり)


終盤。
おじいちゃんと、その息子二人(父、叔父)、孫の四人のシーンがあって
親子三世代、みーーんな鉄道オタクなんですね。


みんなバラバラのことを考えていて、
それまで散々ぶつかって、
傷つけて、傷ついて、
でも、話すんです。鉄道のことを。

年甲斐もなく盛り上がって、四人で電車ごっこをするのが
可愛らしくて、愛おしくて、ボロボロ泣いてしまいました。



男兄弟、男親、男同士の繋がり。
わたしの知らない世界がそこにはあって、すごく良かったんです。



家族だから許せないこともきっとあるし、
でも、家族だから許せることもやっぱりあるよなあとか

長野に住む祖母に、会えるうちに会いに行かなきゃな
仏壇にお線香あげに行かなきゃなとか、なーーんかいろいろ思ったりもして。



観劇後すぐの感想を、そのままの熱量で書き残しておくのが好きなのですが
スマホのメモに書き殴った感想は1,000字にも及び(!)
いま、これを書くに当たって読み返してみたら、当時の感情が鮮やかによみがえってきました。







あれから2年。

いま、私はONEOR8の稽古場にいます。






出演いたします舞台、
ONEOR8『かれこれ、これから』

まもなく5/31(金)から、
新宿シアタートップスで開幕します✨





作演出 田村孝裕さんの、
『若手俳優と芝居を作りたい』という思いから

座長 恩田隆一さんが様々な劇場に足を運んで、お芝居を観て“見初めた”若手俳優を集めてくださったとのこと。




うれしや、、ありがたや、、、




普段、お芝居の現場では
自分が最年少か、それに近い立ち位置になることが殆どなのですが

そこに甘えず、しっかりしなきゃ!!という気持ちがたぶん強くあって、



ただ今回は、いい意味で
若手であること、最年少であることに甘えさせて頂いている実感があります。




田村さんは、若手が多い現場だからということで、
「ここを、こうして」と演出するだけでなく
そのひとつ前段階、「〜〜だから、こうしてほしい」「いまはこうだから、こうなってる」といったところから
懇切丁寧に伝えてくださるんです!



今回の『かれこれ、これから』という作品に限らず、
今後も使える技術や考え方を惜しみなく教えてくださるし、
そのなかで個々人の武器や弱点も指摘してくださる。


稽古中、田村さんから金言が飛び出しまくるので
自分への言葉だけでなく、他の方への言葉も耳をダンボにして聞いています🐘🪽




こんなにも丁寧にひとりひとりの俳優と向き合い、
その個性に合わせた演出や、俳優としての今後も見据えたアドバイスをくださるなんて…!


私はいま、「コクーン アクターズ スタジオ」という演劇のスクールに通っているのですが
それこそ、ここでも田村さんの“授業”を受けているんじゃないかってくらい、
学びに溢れた稽古場です。







恩田さんが集めた若手俳優に加えて、
劇団にゆかりのある方々と劇団員さんもご出演なさっているのですが、

先輩方が、まぁ〜〜格好良いわけです。
舞台の上でも、下でも。



気取らずフランクに接して下さるし、
若手のトライアンドエラーをあたたかく見守り、時にはアドバイスをくださったり。




お休みの方の代役や、プロンプなどを
先輩方がサッと気付いてやってくださっていて

いつもなら、やらなきゃ!!って思うんですけど
今回ばかりは、先輩方にそっと甘えて
お稽古を見て勉強させていただくほうを優先させていただいたり。





“若手”でいさせてもらえるこの場所に、
とても感謝しています。









作品の内容としては、
とあるシェアハウスに住む10数名の若者と、おじさんおばさんから生まれる恋愛のお話。
キラキラした恋愛群像劇であり、そして……。


多くを語るとネタバレになってしまうので言えないけれど、
恋愛のお話が好きな方にも、
恋愛系のお話はあんまり…って方にも楽しんでいただける作品です、これは!


そんなことある??って感じですよね。
そんなこと、あるんです!!




恋愛と一口に言っても、
その価値観は三者三様、十人十色。

いろーーんな形があって
日々を彩ってくれることもあるし、
傷ついたり、傷つけたりすることも。



そして恋愛のすぐ隣には、
いつだって生活があり、人生がある。





『かれこれ、これから』は
恋愛のお話であり、人生のお話です。





恋愛も人生も、というかそもそも人間って
白でもない黒でもない、グレーの部分がたくさんあって
それこそが面白くって、めんどくさいんだけど、

田村さんはその絶妙な塩梅を、
鮮やかにこまやかに戯曲に描き、演出していくのです…!




ONEOR8の作品を客席から観たときに、
私が面白いな〜好きだな〜と感じたのは、きっとこういうところだったんだろうなって
お稽古に参加しながら思ってます。
 




みんな、本当にみーーーんな魅力的なのです。
人としても、俳優としても。

田村さんが当て書きしてくださった役に、
それぞれの魅力が存分に発揮されています!


カラフルな個性が、全員すべからく魅力的なんだから
こんな群像劇、面白くならない訳がないのです!!!





お稽古も終盤戦。
細かいニュアンスや間合いを調整するフェーズに入りつつありますが、
座組一丸となって高みを目指していく強さがあるなぁと、チームとしての力を感じています。


田村さんも、俳優陣も、
まだまだこれからだと言わんばかりに、上を目指し続けてる。



私も誠意、頑張ります。



たくさんの方に観てもらいたいなぁ。











最後に。



田村さんがいま、Instagramでキャスト紹介をしてくださっていて
私についても書いていただいたので、ご紹介させてください。








昨年8月以降、演劇は少しお休みして
【整理】と【準備】の期間を過ごしていました。
(なんやかんや言いつつ演劇してたけど🤫)

そこから少しの時を経て、
2024年、24歳は【鍛錬】の年。




そんななかで、
とっても久しぶりの舞台出演です!

鍛錬に集中した方がいいのではと、ちょっと迷う気持ちも実はあったのですが
出演させて頂いて良かったと、心の底から思っています。






敢えて大口をたたきます!!

女優っぷりを、観にきてください。









私はやっぱりお芝居が大好きだし、
演劇が大好きです。







開幕まであと1週間。
しっかり準備を重ねて、劇場でお待ちしています!






ONEOR8 新作公演

『かれこれ、これから』


◇作・演出 田村孝裕


◇出演 

恩田隆一 冨田直美 山口森広 

保倉大朔 異儀田夏葉 富川一人 

オツハタ 田久保柚香 佛淵和哉 山科連太郎 岡田帆乃佳 金井美樹 大城智哉 小林桃香 小笠原遊香 中野亜美  


◇劇場

新宿シアタートップス


◇日程

2024/5/31(金)-6/9(日)  


◇チケット

一般前売 4,800円(当日+500円)

前半平日割引 4,300円(当日+500円)

 U-25割 2,500円[※全日程完売]


【ご予約(中野亜美扱い)】

https://www.quartet-online.net/ticket/karekorekorekara?m=0cddigg



◇ホームページ

https://wp.oneor8.net/



◇ONEOR8期間限定応援ショップ

https://oneor88.shopselect.net/