「 …お願いします。 」
さすがに こうまで言われては
ポジティブ思考だろう彼女も 怯んで
立ち去ってくれるかと思いきや…
ーーーー じゃあ その人が来たら
帰ります。
「 どうして…? なんで そんな… 」
ーーーー だって… ずっと私、、
「 いい加減にしてくださいっ!」
待っても来ないユノ、
待ち人が来たら帰るだなんて…
ユノが来るはずないのに。
やはり この人には 何を言っても
通じない。 諦めた僕は もう黙って
目の前の池だけを見つめていた。
背後の彼女が 隣に来て 座った。
そこはユノの場所だ。
でももう 抵抗する気力も失せた。
そのまま 時間は過ぎていった。
口を開くこともない。 足先は
寒さで痺れて 感覚がない。
僕より 薄着の彼女も 小刻みに
震えているのがわかった。
「 …はぁ… 帰ります… 」
ーーーーでも、まだ、
「 あの人は来ません。
来ればいいけど 来ません。」
ーーーーあの…
「 僕に構うのはやめてほしい。
僕の気持ちは動きません、これからも。」
ーーーー羨ましいです、その人。
羨ましい? 意識もなくて 闇に
閉じ込められているあの人を?
「 …もういいでしょう? お互い
傷を増やす前に帰りましょう。」
立ち上がり 彼女に背を向け歩き始めた
その時だった。
背中に重みを感じ 抱きしめられていると
わかった。 柔らかな感触が 服の上からでも
わかる。
甘い香水の匂いもした。
ーーーー私なら クリスマスに貴方を
待たせません。
「 ……。」
ーーーー 少しでいい、 私のこと
考えてもらえませんか。
「 …… 。」
彼女は震えていた。
寒さのせいなのか この告白のせいなのか
僕にはわからない。
どちらにしても 僕は受け入れるつもりは
全くない。 ただ ガッツのある
女性だという 印象だけは 強く記憶に
残るだろう。
「 さようなら、気をつけて。」
脇腹に回された腕を解くと
前を向いたまま 浅く会釈をした。
お互い究極の片思いってわけだ、
歩きながら クスッと笑った。
わかってる、 彼女と付き合えば
楽しい日々が待ってるだろうし
将来だって夢見ることもあるだろう。
でも僕は あの日 ユノに魅せられてから
取り憑かれたように 想いは
募っていった。 これは僕の運命だ。
「 …よし、決めた。 絶対だ!」
自分の決断に清々しささえ感じ
公園を走り抜けた。
翌日 会社を半休し向かったのは
ユノが住んでいたマンションを管理している
不動産だった。
次の借り手がつく前に その部屋を
借りよう、そう決心したためだ。
つづく。
こんにちは。
またもや短いです😁
うーーん 雑談も面白い話題が
まったくない…🥺
そういえば 昨日モッパンの時の
動画をあげてくださってる方がいて
ひたすら それを見てました(笑)
幸せじゃ。
また やってくれないかな。
盲目 お花畑って思われてもいいんです。
それが 私の応援スタイルですから❤️
それでは。
いつもありがとうございます😊
励みになります、応援ありがとう😊
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