「夜のピクニック」 | ごはんのあとの、ひとりごと

「夜のピクニック」

恩田 陸
夜のピクニック

これ、よかったです~!

高校の行事、夜間歩行での出来事を綴った物語です。

あー青春だなぁ。。。(青春もの大好きな私)

以前に住んでいた茨城県内の県立高校がモデルになったらしく

ずっと読んでみたいなぁと思っていました。

同じクラスに異母兄妹がいるという、ちょっとありえない設定だし

(小説の中でも自ら指摘してます 笑)

ただ歩くだけという地味な行事なだけに、

割と静かに物語が進行する感じですが、よかったです。


「お前が早いところ立派な大人になって、一日も早くお袋さんを楽にさせたい、一人立ちしたいっていうのはよーく分かるよ。あえて雑音をシャットアウトして、さっさと階段を上り切りたい気持ちは痛いほど分かるけどさ。もちろん、おまえのそういうところ、俺は尊敬してる。だけどさ、雑音だって、お前を作ってるんだよ。雑音はうるさいけど、やっぱ聞いておかなきゃなんない時だってあるんだよ。おまえにはノイズにしか聞こえないだろうけど、このノイズが聞こえるのって、今だけだから、あとからテープを巻き戻して聞こうと思ったときにはもう聞こえない。おまえ、いつか絶対、あの時聞いておけばよかったって後悔する日が来ると思う」

主人公の一人である融が親友の忍に言われた言葉です。

大人になった今なら、すごくよく分かるなー。

回り道をしないで目的を達成するのはすごいことだと思います。

それは否定しない。

でも、回り道だって無駄じゃないはず。

寄り道しないと見えないことだってありますよね。