10年近く前の話。

 

株式会社ディー・エヌ・エーの代表取締役会長の南場智子さんが、

ご主人が病気になられて、その看病に専念するという理由から

ディー・エヌ・エー代表取締役(兼CEO)を退任された、というニュースがあった。

 

当時の、インタビューか取材記事で南場さんが

「(看病のために)チームを作らなきゃ」って言われていたのが

すごく印象的で。

 

闘病に、プロジェクトのように向き合って

それまでに培った情報収集力と知力と人脈で、できることをすべてやる!

という意思の強さに、なんかすごすぎる・・と思った記憶が・・。

 

後日の記事がまだあったので

 

■DeNA南場氏が語る2年間の夫婦の闘病生活

 

記事から

こうして夫婦2人で闘病生活に入ると、私は病気について徹底的に勉強を始めました。術後の治療法について国内外の専門家に相談し、本を読み漁る。DeNAの創業メンバーの一人も、膨大な論文を読み込み、検討すべき治療法を教えに、わざわざ住まいのロンドンから駆け付けてくれました。また、病院の先生とも信頼関係を築くことができ、何でも相談することで、実際、いくつかの治療法を試しました。

これは南場さんだからできたことなのだろうか・・。

 

ただ、術後の生活については

そして退院後は抗がん剤などの治療を開始し、免疫力を高める生活を始めたのです。そのためには、なんといっても食事が重要です。そこで、私は慣れない料理に挑みました。(略)

免疫力を高めるうえで、精神状態をよくすることが重要です。それに、体を動かすこと、リラックスすることも大切。ですから、空気のいい地域に引っ越して、一緒にウオーキングをしたり、教室に通って陶芸を始めたり、音楽を聴きにいったり、整体に通ったり、ミニゴルフに行ったり、はたまた瞑想をしたり。がんに「マイナスにならない」ことは何でもしました。

いくつか参考になることもあり。

 

 

私も、

これまでさんざ無関心でいた自分の体・免疫力について

いまさらながら感心を持ちはじめている。

 

遅いけど。でも何もしないより全然まし。

 

 

 

・・南場さんのご主人は、2年ほどで一時的に劇的に回復されたものの、残念なことに2016年にお亡くなりになられている。

 

追悼の記事があり、病名も書かれていた。

 

■紺屋勝成さんの思い出について

印象的だったのが、

5年5か月前に発見されたガンはすい臓がんで発見されたときは、すでにステージ4のb(他の部位に転移がある)という末期の状態で、そこから家族とごく一部の医療チームとだけ情報を共有して戦ってきたこと、厳しい戦いだったゆえに誰にも病気の状況を伝えずここまでやってきたこと

の部分。

何の病気で闘病されているのか、情報がオープンになっていないこともあり、

本当にクローズドで闘病されていたんだなということがうかがえる・・・・。

※それにしても「医療チーム」って・・・

 

南場さんの記事を読んだときは、

「論文を読み込むなんてすごすぎ・・」と思ったけど、

葉状腫瘍も、症例が少ないので、結局は公開されている学術記事にいきついてしまう。

※葉状腫瘍の場合、膨大な論文を読み解くというより、希少なので似た内容が多いけどね・・・

 

それにしても、闘病において
情報は、ないよりある方がよいのだろうか。

膨大な情報は病気に勝つ武器になるのだろうか・・。

 

お金も人脈も知識もないよりはあるほうがよりよい治療を選択できるけど

それでも勝てない病気もある。

いろいろ考えさせられる・・・

 

↓参考までに。