今日はフランス語の個人授業を受けてきました。
全然勉強しないひどい生徒なのに,いつも温かく迎えていただき,感謝の思いでいっぱいです。
さて,今日読んだ記事のタイトルがこちら:
La crise d'adolescence n'a rien d'une fatalité.
20 minutes.frの記事です。タイトルはどんな意味でしょうか。
la crise d’adolescence: 思春期の危機
n'avoir rien de 名/形: 全く〜でない,〜らしいところがない
ここまではOKでした。しかし,問題は次の fatalité です。
ロベール仏和で調べると
une fatalité: 運命,宿命(発音はファタリテ)
と最初に出てきます。
思春期の危機は全く運命ではない??
変な訳・・・。
先生に伺ったところ,ここは,形容詞 fatalのように訳すと良いと教えていただきました。
fatal: 不可避の,必然的な(発音はファタル)
そう言われて辞書を再度確認すると,fatalitéの2番目の意味に「必然(の成行き),不可避性」とありました。
よって,次のような訳になります。
La crise d'adolescence n'a rien d'une fatalité.
思春期の危機は全く必然的ではない。
この後に続く本文を読むと,思春期の反抗期なんて作り話である,というお話が続きました。タイトルに納得です。
しかし,ここで一つ疑問が。
運命という意味の単語にはfatalité以外にもdestin(発音:デスタン)があるはず。
fatalitéとdestinの違いは? 早速,先生に伺いました。
fatalité: 良い意味では使わない,不幸や死を連想させる
destin: fatalitéよりもニュートラルな単語で,良い意味でも使う
とのことでした。とても勉強になりました。
そして,帰宅してからもう少し調べていたら,
sort: 運,運命,境遇,抽選(発音はソーる)
という単語も出てきたのでした(・_・;)
辞書にあった例文を並べます。
fatalité de la mort: 死すべき定め
C'est le destin qui nous a réunis. 運命の力が私たちを結びつけたのだ。
Le sort en est jeté. 運命の賽は投げられた
以上です。
フランス語の勉強はやはり楽しい。
個人授業のたびに,それを思い出させていただきます。