厳密にいうと「出してはいけない」のである。
その理由を教えよう。
まず男性の場合、射精をすると、プロラクチンとオキシトシンというホルモンが出る。そのうちオキシトシンは、人間関係を高め、信頼関係を高めるホルモンである(ちなみに、オキシトシンを注射すると浮気をしにくくなる、といわれている)。
問題はプロラクチン。プロラクチンは脳下垂体を刺激する成長ホルモンだが、コルチゾール(ストレスを感じた時に発散され、筋肉を分解する作用を持つホルモン。前編を参照)の活動も高めてしまう働きをもっている。
すなわち、射精することで、トレーニングと栄養摂取で養ってきたウォリアーの大切な筋肉が、分解されてしまうのだ!
そして精液には亜鉛やアルギニンが多く含まれているため、射精をすると、これらも体内から大幅に失われてしまう。つまり射精をすると、筋肉が分解され、亜鉛やアルギニンといった大切なエネルギーも失ってしまうのである!
これはウォリアーにとって、由々しき問題だ。
では、どうすればいいのか。
ベストは中国のことわざにある「接して漏らさず」。男性の場合、パフォーマンスの前に性的興奮を高めるのは、テストステロンが多く分泌されるのでOK。でも、射精は厳禁! 「興奮OK、出すのはNG」というわけだ。
ここからは、あえて言わせていただきたい。
試合を控えているウォリアーは、まず禁欲! そして、試合前にHな本やDVDを鑑賞し、興奮し、テストステロンをたくさん分泌させて気持ちを盛り上げて、フィールドに飛び出すべし!
そしてお楽しみは試合後! ということでお願いしたい。
試合前にHな本やDVDを鑑賞することが難しい場合、テストステロンを多く分泌させる、テンションを上げる何かを自分なりに見つけ出すといいだろう。
性欲はウォリアーを動かす強い味方であり、時として敵にもなる。それぞれが、自分に適した向き合い方を見つけてほしい。