全米オープン優勝おめでとうございます✨

今回の件で、セレーナウィリアムズ選手のブチキレが話題となっていますが、
アメリカでは、セレーナの怒りの「表現方法」についての批判はあるけれど
怒りを「表現したこと」に批判はありません。
これはアンガーマネジメントファシリテーターとして、日本人は学ぶべきと思います。

もしこれが日本人選手がやっていたらどんな批判になるでしょう。
「あんなことで怒る?」
「黙ってればいいのに」
きっと怒りを「表現したこと」についての批判があると思います。
それが日本の文化です。

アンガーマネジメントでは怒りを表現することは間違いではないと教わります。
人間として生きている以上怒りの感情が生まれることは当然です。
でも日本人はこの「怒りを表現する事」を嫌います。
我慢することを美徳とされるからです。

では、その怒りはどこへ向かうのでしょう?

セレーナの怒りが審判へ向けられているというのは、回りから見て一目瞭然でした。だから観客はブーイングで彼女を助けようとしました。
それは怒りを表現したからわかることです。
それが大坂ナオミ選手に向かうと彼女は観客を戒めました。
怒りの矛先が違う方向へ行こうとする事も彼女は表現しました。
だから回りが理解するのです。

もちろん、最も評価されるべきは大坂ナオミ選手です。
怒りの感情に巻き込まれず、常に冷静を保ち試合に臨みました。
「怒りの連鎖を断ち切る」という協会の理念をそのまま行動で表現してくれたように思います。
私にはいろいろ勉強になった一件でした。