監督 堤幸彦
脚本 森下佳子
原作 天童荒太
出演 柳楽優弥 石原さとみ 田中圭 貫地谷しほり 関めぐみ 佐藤千亜妃ほか
今から6年も前の映画。出演者が魅力的だったので前から気になっていたけど、なぜか今まで見なかった。たぶんタイトル的に学園もののコメディかなんかだと思い込んでいたからだ。それでもいざ見るとなるとどんな面白い展開が待ってるのかワクワクしながら再生ボタンを押した。がしかし、途中そういう場面もあるものの想像とは真逆の重くシリアスなストーリーだった。オープニングからどんよりした音楽が流れ、音楽のせいで憂鬱にしか見えないどこかの地方都市の映像が流れ、石原さとみの暗いナレーションが流れた時はボクのテンションは完全に底辺。それでも最後まで集中して観る事ができたのは、良い脚本だったからだろう。石原さとみや柳楽優弥など出演者の演技も説得力があった。いい映画だったと思う。楽しい気分にはなれないけど、心が病んでる時に観たら少しは癒されるような気がする。
それでも興業的に大成功を収めたわけでも映画賞を総なめにしたわけでもないのは、やはり地味目なストーリーのせいだろう。物語の中に同級生を刺して下半身不随にしてしまう話があるが、あれがもっと残虐な犯罪だったらこの映画は大ヒット作品になったかもしれない。まあそうならなくて良かったですが。もしそうなったら、たぶん映画的には俗悪なものになり、石原さとみの透明感も打ち消されたかもしれないからです。
しかし石原さとみは可愛かった。どことなく誰かに似ててw