続きです。
Age of Empires 2 というゲームを7年もかけてうまくなれなかった私ですが、
私の経験からすると、多少の誤差はあるでしょうが、大体マルチに行ってから1-2年で(大体一日1試合換算)うまくなる人が多かったです。
掲示板での会話や配信等、見ている限り、このゲームを始めるのは大学生がほとんどな感じです。
若い人が多いのは当然といえば当然で、このゲーム、1日2日プレイしないだけで腕が鈍るうえに、まめにプレイ前に練習とかする人もいるので、若くなければ体力面だけでもきつそうです。
競ったゲームだとAI相手ですら1試合だけでくたくたになる時がありますから。
さて、かつては日本だけでもコミュニティーがいくつも現れ、複数コミュニティーで多くのゲームが立つほど盛んだったこのゲームですが、いまでこそ多少ながら盛り返しているものの、一時期プレイヤーがほぼ枯渇するような時期があったようです。
自分がかつてこのゲームを去った経緯を通して、その原因を探っていきたいと思います。
日本人の中で底辺プレイヤーな私ですが、まず全体から見てどの位置にいるのか考察してみます。
自分はちょっと前にResonancebotというカスタムAIでリハビリじみたことをしましたが、Readmeの記述を見ると、
Easiest: [For beginners or very casual players (1400 or below rating)].
Standard: [For beginners or casual players (1600-1400)].
Moderate: [For somewhat experienced or novice players (1700-1600)].
Hard: [For somewhat experienced or average players (1850-1700)].
Hardest: [For experienced or skilled players (1850 or above rating)].
注:一番左はゲームの難易度
日本語版で上から 非常に簡単、簡単、普通、難しい、非常に難しい
またアメリカで大手のredditというサイトでの投稿で
New "Newbies": 1400 and under
"Newbies": 1500-1600
Rookies: 1600-1650
Average Players: 1650-1700
Low-Intermediate Players 1700-1800
Intermediate Players 1800-1900
High Intermediate Players 1900-2000
Experts 2000-2150
といった感じが、大方の意見のようです。
数値部分はELO RATE といって、プレイヤーの強さを数値化したものです。
自分はResonancebotのAIの難易度:Moderate(普通)にはまず負けないと思われますから、Average Players: 1650-1700レートはクリアしているということになります。
(参考;難易度:難しい でも厳しい試合にはなりますが、気合を入れればそれなりに勝てます。)
海外の物差しでみると、Averageのプレイヤーということなので平均的レベルらしいですが、日本での扱いはひどいものです。
このゲームで外人狩り、というような言葉を目にすることがありますが、おそらく海外は日本と違い、そんなに頑張っていないレベルでも、(負けたとしても)それなりに楽しめるので、そのレベルの人数が多い(海外ではAverageプレイヤーですから)ことから、外人狩りと呼んでいるのでしょう。
数は少ないとはいえ日本人コミュニティでも同じことが起きてもおかしくありません。
日本人は長年根性論でやってきた民族なので、大して頑張らない人間には価値がないので何をやっても構わない、的な思考でしょうか。
あるいは、勝利至上主義すぎて、みんなで楽しむという観点が欠け過ぎていると思うのです。
日本では、日大ラグビーでもかつて問題になったような、相手を故意に怪我させてでも、リーグ戦で勝てばいい、というような、勝つためなら何をしてもいい、というダーティーさがまかり通っているように思います。
ゲーム界隈でよく聞こえてくる言葉の中に、自分が嫌なことを相手にやれば勝つ、という言葉がありました。
あくまで同じようなレート帯(初心者)の人たちが集まるのが前提で話しますが、それほど勝ちたいのであれば、奇策に対応できない初心者を奇策速攻等で即死させ、ゲームを壊してしまえばいいわけです。
(実際に、私が辞める直前あたりにはちょくちょく起きていました。速攻はいくつか種類があるので初心者が対応するのは無理かもしれませんが、ひとつの速攻を覚えるだけならできるのかもしれません。もしくは、別のコミュニティーで強くなってきてから戻ってきた人とかも考えられます。)
一人があっという間にいなくなるわけですから、よっぽど実力離れした人がいない限り、ほかの人がいくら頑張ろうが、序盤で結果はほぼ決まりで、まもなくGG(グッドゲームの略。投了の意)がかかります。
相手が嫌がることをした結果、確かにチームは勝ちました。
結果、楽しめたのは速攻を仕掛けてゲームを壊した人だけで、あと
のメンバーはみな嫌になりますよね?
なにせ、戦争ゲームなのにほぼ資源集めだけでゲームが終わってしまうのですから。
極端な例かもしれませんが、実際私がこのゲームを辞める直前ぐらいにはそういうゲームが横行していたました。
そして案の定、主に活動していたゲームチャネルはそれから2年そこいらでひとつに吸収合併、そこから2年後には音沙汰がまったくなくなってしまいました。
新しく出てきた後継ゲームのAge of Empires 2 HDの日本人コミュニティーに流れたこともあるでしょうが、流れる原因はそもそもプレイヤー層の考え方が末期だったのではないかと思っています。
なお、その後HDのコミュニティは上位レート以外はほぼいなくなってしまうという惨状になってしまったようです。
こういった考えの人たちが顕在化してきたことは、このゲームのプレイ人口が海外に比べて圧倒的に少なくなってしまった理由としては十分でしょう。
少々長くなってしまったので、さらに続きます。