「音色の豊かさ」が生む 今後のオーディオのリアリズム
片チャンネル1個のスピーカーユニットのみで音を出す
オーディオ入門用のスピーカー
16cmコーン型スピーカーはロクハンと呼ばれ多くのマニアに親しまれてきました。
安価で済ませることができるだけではない何か特別な魅力がロクハンにはある。
とおっしゃるオーディオマニアは一定数存在するのです。
しかし、殆どのオーディオファイルの方々は「空前の進歩オーディオ」とは?
と聞かれたら、
5~6ウェイの高額なスピーカーユニット+巨大Box採用
スピーカーシステムであり、
それを駆動するマルチチャンネルパワーアンプシステムだと
みなさん考えるはずです。
機器群の見た目は凄い迫力ですし総額で数千万円にもなりますから
非常に説得力があります。
それら非常に高度なオーディオシステムでも特別に出来の良好な
数億円がかけられたオーディオセットで聴こえる音。
周波数特性は超低域から超高域まで非常にフラットであり、大音量も余裕でこなせる
高い能力を持ちその音の透明度や立ち上がり、分解能も非常に優れています。
オーディオ評論家はみなさん絶賛されると思います。
ところが、
その音をいとも簡単に、大巾に凌駕する「生々しい音」を聴かせてしまうのが
蓄音機なのです。
当然ですが音量は小さい。
電気を使用していないので音量調節も出来ないし、周波数特性も
話にならないほど幼稚で劣悪ですが
どなたが聴いてもその音は「生の楽器の音」に非常に近い音であると
(人間の本能に)判断させるのです。
本能を騙すことは不可能です。
簡単に書くと、前者はスピーカーの音であり、蓄音機はスピーカーの音ではなく
楽器の音に近い音なのです。
ご参考に、蓄音機をお聴きになった方の感想では
「楽器の音」にコメントが集中します。周波数のお話は出ません。
対して、
超高額オーディオの感想は周波数特性のお話に終始して楽器に関しての
コメントはまず出てこないのです。 何故??
クラシックの生演奏の演奏会を聴いて、周波数特性のお話は出ませんよね。
じつは音色差が極端に接近した音が聴こえると本能的に耳は
周波数を捉える方向の聴き方に自動的にチェンジするのです。
みなさんがふだん聴き慣れているスピーカーの音は総て
音色差が極端に接近したスピーカー特有の音なので、
聴こえているその音の楽器名をパッと言うのは非常にむずかしいのです。
物量の投入で「生音再現」に到達するのが不可能なのは以上の点で
たいへん明白です。
◆蓄音機の再生プロセスを「シミュレーション」すると・・
オーディオの再生プロセスをマクロ的に捉えて蓄音機の再生プロセスと
何処に相違があるのか「シミュレーション」をすると、
まず出てくるのは物理的な絶対必要条件として
「点音源」の必要性が出てきます。
①「点音源」= 振動波形の起点 ―― 座標軸の基準は1つでなければならない。
そして、
②座標軸の基準が揺らぐようなことは絶対にあってはならないということです。
*この部分が大変重要なのは音色差の表現に直接かかわる部分。
この条件に多少なりとも当てはまるオーディオシステムは?
色々探してみると、
総てが当てはまるわけではありませんが「点音源」という部分では
いわゆる「ロクハン」システムはそれに当てはまるのです。
左右チャンネルにそれぞれヴォイスコイル1個のフルレンジスピーカーシステム。
それだと振動板の分割振動が大きく影響し周波数特性を平坦に出来ないから
マルチウェイにしたわけですが、
~終着駅というよりそれで何処まで行っても「生音」には
届くことが無かったのであり、楽器の音と同様な音の再現は不可能なのです。
「生音」に近づくという観点から根本的に評価すると
周波数特性は追いかけても意味のない特性であったと評価するのが妥当なのです。
ここまで読まれると、②座標軸の基準が揺らぐ~ というのは一体なんなのか?
という疑問と興味をお持ちの方は多いと思います。(じつはここが最重要)
蓄音機では、②の座標軸の基準が揺らぐことは絶対にありません。
これはイコール音色差が正確に再現可能だということです。
それは電気を使用していないから。
蓄音機の再生プロセスをより深く「シミュレーション」すると
アッと驚くような視界が開け別世界が広がります。
これはマニアにしか分からない微妙な音の差ではなく、どなたが聴いても瞬時に分かる
蓄音機を初めて聴いた時の驚きと同様な・・
非常に大きな「音世界の違い」が出現します。
ここで、音色差についてもう少し掘り下げた考察をしてみます。
オーディオでは殆どの場合、音の比較をしてもほぼ「変わらない」と私はいつも思ってきました。
他の音響家の方々にはよくばかにされました。
耳はそれほど悪くはないかな?・・ PAの仕事で、ハウリングし始めた周波数はすぐに分かりましたから。
しかし、不真面目でチャランポランな(笑い)他人事のような傍観者的聴き方をいつもします。
スピーカーの音は元は楽器&音声の音です。
生で聴いたら楽器の種類で全然違う音ですし、
人の声は全員完全に違う音声、つまり音色差がハッキリしています。
それが何の楽器なのか聴いても分からないことが殆どなのが
オーディオの音なのです。
宝石箱から宝石が零れ落ちるような音がする・・ という評論が昔あったのですが、
どんな音だったのかは容易に想像できます。(楽器名が分からない謎の音)
対して、蓄音機は楽器の種類が非常に明快に分かる。もちろん奏者の表現も
ダイレクトに伝わる。
理論(歪率・周波数特性)を超えたところで本能的に大きな魅力を心から感じる。
不真面目でチャランポランな聴き方をするようになって初めて気が付いたのは、
古い脳に格納されている地球物理の絶対情報と照らし合わせて
合致した音が聴こえると本能は自動で起動し音の視覚化が実行されます。
つまり、具体的な「モノ」が知覚できる。奏者の表現が伝わり、楽器の構造や
コンディション、例えばピアノの調律のスタイル等手に取るように分かる。
経験豊富な楽員の方だと指揮者の振り方まで分かるのだそうです。
ちなみに普通の高級オーディオではそれは絶対に分からないです、
とおっしゃいました。
(演奏を聴いて指揮者の振り方が見える・・これぞ音の視覚化だと驚愕)
聴いたことのない生の楽器の音であっても、スピーカーからそれと同等の音が出ると
それに気づかない? なんてことは絶対にありません。
どなたでも「ドキッ」と静止してジッと聴き入るのです。
◆座標軸の基準が揺らぐと・・ 音色差が接近し、本能は起動しません。
この現象事実を隠している(言い換えている)理論が
スピーカー振動板の分割振動だと
個人的には考えて、敢えてそれに触れないことにしています。
(分割振動理論が事実なら蓄音機のサウンドボックスでも起きなきゃおかしい)
やっぱり電気を使うか、使わないか、の問題だと考えるのが妥当です。
音色差が感じ取れない音。
私はそれって異常じゃないか? といつも思い考えますが
殆どの皆さん方はそんなことは気にせず、音の違いを一生懸命探すように聴く・・
ここがキーワードで・・、 マニアにしか分からない微妙な音の差を問題にする。
それがオーディオの場合の主なリスニングスタイルなのです。
そのような条件で聴いた音を論ずると「楽器」の話はまず出ないのです。
そりゃ~そうですよね。 聴こえているその楽器名をサッと言えないのだから。
殆ど全部スピーカーの音。
必然的に、低域がとか中域のちょっと上、とか、周波数に関する話題になります。
そして上質な音なのかどうかという議論になる。
でもそれって理解は出来るのです。私も昔一生懸命やっていましたから。
お金と手間の掛けられたオーディオの音はそれなりに魅力はあります。
オートグラフで聴いたテラーク盤「火の鳥」は今でも印象に残っています。
で、それでアートブレイキー&ジャズメッセンジャーズを?・ ああちょっと。。
必ず複数のスピーカー・アンプ・カートリッジが欲しくなるのはそれぞれの機器は
限られた音色しか出すことが出来ないので音楽ジャンルや楽器によっては
不満が出るのです。
合う合わないという相性の泥沼に、ケーブルやインシュレーター etc.
膨れ上がる投資額。
蓄音機だと価格の差はまあ有ると思いますが
色々な楽器の独特の音色の魅力は聴こえるので
1台で満足できると思います。
やはり音楽を聴くからには楽器の「音色が正確に出せる」
ということは大変重要なことで
正確な音色差を再現することは「絶対に必要」なアイテムなのです。
それが可能になったら1つのオーディオシステムで総てが完結するのですから。
なんだか現在までのオーディオ技術を批判しているかのような文脈になっていると
感じる方が多いと思います。
しかし、ここであえて述べておきます。
この後に述べる当方開発の新技術に関しまして言えるのですが、
無かった技術を新たに造る
というのは非常に困難なことで幸運にもたまたま気が付いたり、
失敗したと思っていた事案が
後になって重要な困難を乗り越えるヒントになったこともありました。
前進に値しない地道な作業が総て無駄とは言えず
新開発には膨大な時間と労力が必要なのです。
私は現在までのオーディオの開発に携わったすべての技術者の方々には
とても深い敬意と感謝を抱いております。
オーディオ初期の開発ではパーツショップさえも存在せず
パーツを成立させる実験も非常に困難であったと考えます。
そのような積み重ねがあって今のオーディオ技術があるわけです。
この後に記載しますが、「生音再現」はほぼ可能になります。
それは現在のオーディオ技術は間違いが無かったということです。
足りない部分があったのです。
私は足りない部分を補完したのに過ぎません。
オーディオ技術の積み重ねは凄まじいものがあると
心の底から感じている今日この頃です。
総てのオーディオ技術関係者の皆さまに心より
感謝とお礼と尊敬の気持ちをここに述べさせていただきます。
ありがとうございました。
◆座標軸の基準が揺らぐ=音色差が接近する
これをオーディオで阻止する方法を1990年より継続して研究模索してきました。
音が出た瞬間に生演奏が始まった感覚に陥る、
本能が即反応する音はオーディオでは不可能です。 物理法則だから。
それは、電気使用で負の発電成分が音楽信号の
大規模な差し引き侵食をするのが原因です。
侵食は極めて不安定・アトランダムなものなので座標軸の基準が殆ど無くなる。
物理の研究でその弊害除去に世界で初めて成功しました。
総ての電子回路・トランスデューサーが載るプラットフォームが必要です。
このプラットフォームにより発電元より負荷が見えにくくなり発電電力が減衰するのです。
アンプ側は完全スルーする仕組みが同時に入っています。
差し引きエネルギーが減少するとその分音楽信号の密度が上昇します。
そのプラットフォームとは「 N. Most system 」
「 N. Most system 」によりロクハンは空前の進歩を遂げ生音再現を可能にします。
マルチウェイではダメなんです。(分割振動は無かった)
ロクハンに始まり、最後はロクハンに戻ってくる。
というオーディオの格言が正にその通りになる、
音楽ファンがこれ以上無い程楽しめる。
これが本物の「空前の進歩オーディオ」。
N. Most system : 半導体・トランス類一切不使用、銅線直結完全等価、
歪の発生ゼロ、
耐久性半永久、相性無し。
N. Most system エキストラモジュールの追加増設可能。
ご予算に見合った再現能力の正確な増強が可能。
導入後無駄な出費一切無し。
モジュール最小価格 :20,000円(税抜き)
パワーアンプ→スピーカー間 1 Ch 用 X1type
X16typeまで開発済みで価格完全比例。
N. Most system の搭載で歴代巨匠に会えます。= 音楽ソフトには
生音が記録されています。
*本年12月に埼玉県比企郡小川町にてフルバージョンロクハンシステムでの
試聴会を計画しています。
数億円のオーディオシステムが遠く及ばない「生音再現」を体験できます。
その情報をお知らせいたします。
*********** 次世代オーディオ試聴会&セミナー開催のご案内 ************
N.Most.システム次世代オーディオの音を科学の目と耳で検証していただく
試聴会セミナー
開催テーマ:ディスコグラフィの本当の内容を聴く ―― 収録現場の音を初めて知る
超進化ロクハンの音で!? 現世代オーディオでは見ることのできない音の世界を
あなたの耳で評価
主催:WOOL SOUND
講師:秋山 武 (N. Sounds Lab.代表)
開催日時:12月24日(日)
開催場所:小川町 コワーキングロビー NESTo 電話: 0493-53-6717
https://nesto.work/
〇東武東上線小川町駅徒歩5分 所在地:埼玉県比企郡小川町大塚7−4
参加費:無料 ドリンク代 ¥500-~ 資料代¥300- のみ
ご負担をお願いいたします。
*お気に入りのLPレコード/CD 是非ご持参ください。
(1972年以前録音の音源に限る)
*********** 以上、試聴会のお知らせ ***********
*今後、N. Most system エキストラモジュールの貸し出しも計画中です。
*埼玉県知事より経営革新計画承認を受けております。
〇機器ラインナップ(準備中)のご紹介
◆ LP レコード フォノイコライザー専用プリアンプ
model : EQ 2211m Phono equalizer Pri-Amplifier.
ボリュームコントロール及び高密度出力バッファー付でパワーアンプを
超高精度ドライヴ 超高SN比
model : PaP 2412L N.Most Power Amplifier.
真空管式を遥かに超える高エネルギー密度スピーカー駆動能力
N.Mostサーキット導入によりスピーカー磁気回路からの
静電成分発生を抑止 ―― 生音に通じる巾のある低重心な音
◆ 16cm スピーカーエンクロージャー (N.Mostサーキット搭載)
model : WEN 1620
超高強度応力ダブルテンションコントロール構成の
後面開放型エンクロージャースピーカーシステム
10cm~12cm / 16cm~20cm / 20cm 以上3種
お手持ちのユニットに合わせた設計で製作可能
お客様のロクハンスピーカーシステム補強
N. Most system エキストラモジュールの搭載から
スタートすることも可能です。
今後、◆MC/MM 両用ヘッドアンプ
◆CDプレーヤー等ラインレベル機器専用ヘッドアンプ等計画中です。
長文にもかかわらず最後までお読みいただきありがとうございました。