ベランダに出る。
視界に広がる運動場のような
だだっ広い土の平地。
主人曰く、
「明日から足場を組むから埋めたらしいよ。」
部屋に戻る。
視界に広がるだだっ広い畳の部屋に
二段ベッドが二つ。
ご飯の用意をしなければ。
ベッドの方へ目をやると
お皿が二枚。
主人曰く、
「昨晩の子供の食べ残し。」
たらこスパゲッティだ。
この上に作ったスパゲッティを乗せようか。
いや、待て。
痛んでいるかもしれない。
食べてみる。
大丈夫。
乗せよう。
いや、待て。
たらこスパゲッティではなく、
明太子スパゲッティだ。
辛くて子供は食べられなかったんじゃないか?