2023/04/20更新
森に生息している小動物のリス
ちいさくてかわいいですよね。
さて、唐突ですが
なんでリスっていう名前なのか
理由を知っていますか?
ほとんどの方はリスはリス
というのが当たり前すぎて
あんまり考えたこと無いのではないでしょう。
かくいう私も今の今までそうでしたが
突然リスの由来が気になったので
早速調べてみました。
なぜリス?
そもそもなぜリスの由来が
気になったのかというと
リスという単語の語頭がラ行だから
というのがその理由です。
ピンとこない方に説明すると
漢字渡来以前から使われる古来の日本語
いわゆる大和言葉には一部例外を除き
単語の頭にラ行が来ない
という特徴があります。
つまり
基本的にラ行で始まる単語は
漢語も含めた外来語という事になるのです
例えば動物に限れば
ライオンは英語の読みそのままですし
ラクダの場合は漢字で
駱駝と書かれていたものが日本に輸入され
その字を音読みしたものです。
また外来語ではありませんが
ラッコはアイヌ語が由来とされるので
こちらも大和言葉ではありません。
そして これらの動物に共通しているのは
本来日本本土(古代)にはいなかった動物
という事です。
古代の日本人が見た事なかったのだから
大和言葉での名前が無いのも当然です。
しかしリスはというと事情をが異なり
日本固有種もいますし
化石としても見つかっているので
日本本土の古代人も
その存在を認識していたはずです。
なのにラ行が語頭にきているというのは
なんだか不思議ですよね。
やはり大和言葉ではなかった
ということで
早速リスの語源を調べてみたところ
やはりというか大和言葉ではなく漢語
つまり中国語由来だとわかりました
漢字で書くと
栗鼠
ただこれだと正確な音読みはリスではなく
リッショ或いはリッス、リッソ
となりますが、いつのまにかッが抜けて
リスになったそうです。
栗などの木の実を食べる鼠様の動物
という意味です。
ちなみに現在の中国では栗鼠とは書かず
松鼠と書くみたいです。
読みとしてはソンシューみたいな発音
リスという漢語が伝わる以前の名前とは?
いずれにせよ
日本在来種なのに外来語の名称で
統一されてしまったのは
古代の日本人にとって
リスはそれほど身近な動物では
無かったという事かもしれません。
そういえばタヌキやキツネ、ウサギなど
他の小動物に比べると
昔話の中でも印象が薄い気がします。
ちなみにリスは
齧歯目リス科の動物の総称なのですが
いわゆるリスというイメージの
ニホンリスやシマリスの他に
ムササビやモモンガも同じリスの仲間です。
そしてこの2種の名前は
大和言葉となっています。
なんだかおもしろいですね。
それはそれとして
リス
というとほんわかした
絵本とかキャラクター的な
雰囲気があるんですけど
栗鼠
と漢字で書くと
途端に古典的な厳めしい雰囲気が
出てきますよね。
なんとなくイメージと違う…