トム・ハンクスのあの映画![]()
キャスト・アウェイを10年振りくらいに観ました。
若い頃に友達からおすすめされて観た映画🎥
当時も勿論、心動かされたはずなのですが…
時が経つと忘れてしまいますね。
なんとなくストーリーは覚えていても…
見返してみると「時の重み」が非常に重要なテーマとなっている映画でした…
私の記憶力ひどい🥺そこ忘れないで…
最近アマゾンプライムで見かけてとても気になっていました。10年経って、自分の周りの環境もだいぶ変わった今、見返してみたい
とにかく、印象には残っていた映画なので。
そして今回もまた、
ネタバレ有り⚠️
で、つらつらと思ったことを暑苦しく語ろうと思います
笑
すごく良い映画でぜひ観てほしいので、観たことない方は読まない方が良いかもです~!
※飛行機事故、海難事故、怪我をするシーンなどありますので苦手な方ご注意ください
それにしても…
映画観たあとって全っ然眠れないんですよねー
かと言って、夜しか観れないし…
感想を書けば、思いが発散されて多分眠れるはず!!(笑)
ただの主婦の真夜中の駄文ですのであしからず…
キャスト・アウェイといえば有名な映画なので、ご覧になった事ある方も多いはず👀
泣きましたか?
私は恋人との邂逅あたりで
おいおいと泣いてしまいました
運送会社勤務のトム・ハンクス演じる主人公は、時間の鬼
社員に1分1秒でも早く荷物を届けるよう、荷物の仕分けを急ぐよう、ガンガン指示を飛ばしています。こんな上司…いるよね!
現代社会ってかんじです。
いつも時間と仕事に追われている主人公。それでも結婚間近の恋人のことを本当に愛していて、とても大事にしています。
親戚含むクリスマスパーティーで身内や恋人と楽しく過ごしていると、急な仕事が入り…急遽、自社の貨物飛行機に乗ることに✈️𓈒𓂂𓏸
大晦日には帰るよと、恋人にクリスマスプレゼントと(おそらく)婚約指輪の入った箱を渡して別れるのでした…。ここが2人の運命の分かれ道だったんですね。
その飛行機は悪天候の中、海へと墜落してしまいます。
この時の描写がとてもリアルで。。
恐ろしかったです。
そして無人島に漂着し、そこで4年間もサバイバル生活をして生き延びます。
非現実的すぎて、しらけちゃう?
いやいや、トム・ハンクスの演技がまた凄いんです。25キロもの減量もしたそうです…
役者魂凄い…
サバイバル生活はトライアンドエラー
ひたすら、希望と絶望の繰り返し
絶え間なく、波の音だけが聴こえて
孤独に苛まれていく主人公の感情が苦しいほど流れ込んできます。
恋人の存在が生きる為の支え
そして、漂着した自社の荷物の中にあった、どこかのお爺さんから孫へのプレゼント
「バレーボール」
このボールに血で顔を描いて、ウィルソンと名付ける主人公。次第に、ウィルソンは大切な友・話し相手になっていきます。
あんなにも時間に追われて、友人・家族・恋人に囲まれて賑やかに楽しく過ごしていたのに…
突然の孤独な無人島生活…
生きる為だけに、主人公はひたすら自分と、無限にも思える「時」と向き合っていきます。
なんて辛い話なんだ…
10年前の自分も確か、
(つら……すぎる……
)
とか思って観ていた気がします。
岩場で足怪我したり💦
火起こしで流血したり💦
虫歯が痛すぎて自分で歯を抜いたり🤦♀️
痛いシーンがとにかく多くて
💦
本当に踏んだり蹴ったり
最悪なことばかりで辛いんです。。
そんな中、バレーボール以外にも、サバイバルに役に立つものも漂着したりして…
絶望の中に小さな希望もありました。
4年もの歳月が過ぎる頃には、手製の槍を投げて魚に命中させることも出来るようになった主人公。
ある日、海辺に漂着していた鉄製の薄っぺらいドア?みたいな物をイカダの帆にするというアイデアが浮かびます。
そして、イカダ自体も大変な苦労の末に完成させ、海へと出ることに成功します!
この無人島は周囲がいつもいつも、ものすごく高い波で、それを乗り越えるのも命懸け
心の支えだったウィルソンと、この時別れることになってしまいます…
本当に生きた人間の親友との別れのようでした。
ウィルソン
……
このシーンも、10年前より遥かに染み入りましたね。。
歳をとったからでしょうか…
その後奇跡的に通りがかった貨物船に助けられた主人公は、大勢の人たちに歓迎され日常へと帰ることになります。
しかし、帰った時にはもう、かつての恋人は別の人と結婚し幼い子供もいるのでした。
そんなぁぁぁ
でも4年間…仕方ないですよね。
周りにももう諦めろ、忘れろと言われて、お葬式までしたそうです。
彼女もどれだけ辛かったか…
そして別れたタイミングも辛すぎる……
主人公はそれを知ってもなお、ケジメをつけるために彼女の元へ会いに行きます。
(夫と子供は寝てたけど、奥さんは主人公に気づいて家に招き入れる)
フットボールの話題、良い家だね・子供が可愛いねといった話題、彼女が教授になる夢を1度諦めた話……
そして飛行機事故の直前に、クリスマスプレゼントを交換しあった車がガレージに大事に保管されていたのでした。。懐かしくて喜ぶ主人公。
2人の間の4年の時が見る見るうちに埋まっていき、過去の互いの気持ちが偽りなかったことだけを確かめて、主人公は去っていきます。
思わず彼女が後追いするのだけど、でもふと現実にかえって…夫と娘の元に戻らなくてはと表情に浮かぶんですね。
主人公は彼女が築いた暖かく幸せな家庭を壊してしまわないように、、感情を押し殺して、、そっと去っていくのでした。
仕方がないけれど、辛すぎる
10年前の私にはピンと来なかったけれど、
結婚して幼い娘がいる、彼女の生活環境と重なる今観ると、なんともいたたまれない気持ちが押し寄せてきます。
死んだと思っていた、生きていて欲しいと願っていた、愛する人が帰ってきて目の前にいる…?
日常が一瞬、吹き飛んでしまうほどの衝撃でしょうね。
彼女の現在の夫さんは、主人公に事前に、彼女は混乱しているから悪いけど会わせられない的なことを言っていました。
ですよね…
でも主人公だって、4年間も生と死の狭間で頑張って生き抜いたんだよ…!
それなのに二度と会うなというのも酷すぎる。
どの立場もいたたまれない。
どの感情も、そうだよね、そうなるよね…としか。。
そばに誰かが居てくれる有り難さや、
家族が健康でいてくれること
自分も前を向いていられること
火がある、水がある、氷がある、
電気もある!
有り余る豊かさなど……
改めて色々考えさせられました。
良い映画って10年おきくらいに観ると良いかもですね…
その後主人公から友人へ、
彼女をまた失ってしまい、悲しくて仕方がない。
と心を打ち明けるシーンがあります。
その時の台詞が、心に残りました。
「これからどうすべきか分かってる。
息をして生きるんだ。
明日も陽は昇るんだからな。
潮が何を運んでくるか分からない」
漂着物には役に立ったものがありましたね。
人生を比喩している台詞、あの無人島から脱出した主人公が言うのだから、重みが半端ないです。
実はイカダを作る時の手作りロープが、どうしても木などの材料が足りなくて💦
困っていた主人公が、ウィルソンに言われて嫌々ながら島のてっぺんに向かうシーンがあるのですが
そこには先端が輪になったロープが置いてあるのです。
それは、無人島生活の中で絶望した主人公が命を絶とうとした時のものでした。
しかし、生きなくてはダメだと、強く思い直した主人公。何故思い直せたのかは、上手く言葉にできませんが。
結局はその時のロープが島を脱出するのに役に立った、ということです。
辛い辛い過去も、生きる為に役立つことだってあるし、自分次第なんだな…
そういうこと
あるよなーって思いました。
生きるか死ぬか、その最後の選択を迫られてしまう場面は、悲しいけれど現実世界においてもよくある話。全部フィクションならいいのに。
息をして生きるんだ。
明日も陽は昇るんだからな。
潮が何を運んでくるか分からない。
この主人公の言葉を思い出すと、もっと今の日々を大切にできる気がします。
決して説教めいた感じではなく、すんなりと心に響きました。
先行きは、未知で自由で。でも恐くなったら、息をすることだけ思えば大丈夫なのかな。陽が昇れば、何か良いアイデアも浮かぶかもしれない。それに、悪かった出来事も何かの役に立つこともあるかもしれない。
予想もつかない、良いことも起きるかもしれない。
でも考えることはよそう…
息をして生きる。そしてとりあえず眠ろう。
最後に、たった一つだけ無人島で開けなかった小包がありました。
その小包の中身は明かされませんが、それを主人公が時を経て届けに行くシーン……すごく良かったですね
メンフィスという地名宛て
その小包の住所は主人公が帰るべき場所でした。
この荷物だけは届けよう、という気持ちもまた、主人公の心の支えになっていたのか……
冒頭に出てきたのと同じ荒野のクロスロードが、ラストシーンには晴々と映し出されて
見事な伏線回収
あんなにも時間に追われ過ごしていた彼の日常は、すっかりと変わってしまいました。
あの日々は確かに幸せだった。
だけど…
1分1秒を争っていた彼が、地図を広げ、車を降り、これからどっちの道へ行こうか?
とのんびり思案しています。
あの壮絶な4年間は、彼の人生の価値観を根底から覆してしまったのかも知れません。
人生の価値観は往々にして変わる物。
他人も変わっていく。自分の価値観でさえ変わる。緩やかであっても全て移り変わってしまう。
ここで終わりにしては勿体ない。
この先の景色を見てみたい。
そんな希望に満ちていました。
トム・ハンクスの長めのカメラ目線で
映画は終わります。
大切なものを何度失っても、人生の道は続いていきます。
立ち止まるのも、諦めるのも、進むのも、選ぶのも、全て自分次第。
自由にどこまでも広がっていく青空と、荒野と、まっすぐに交差した道は、爽やかでいてほんの少しだけ恐ろしい。
主人公の視線が、画面越しに問いかけていました。
もちろん受け取り手次第なのでしょうが、
【君の人生は、これからどう生きていく?】
【心のもちようで、君の思うがままの人生だよ】
と問われているような気がしました
トム・ハンクスさんへ
私は今手にしている
小さな幸せをいくつも
欲張って守っていきたいです。
俄然守りで!
攻めた生き方はもうこの歳で一切狙っていないので、守り体制でぜひ生きたいと思います

素晴らしい映画をありがとうございました。
映画ってつくづく、
私みたいな者のところにまで届けてくれて、
アマプラで気軽に観れて⟵
本当に良いものだな…
色々なことを気づかせてくれる素敵な映画でした。
また10年後くらいに観たいと思います
涙枯れたから、次はコメディ映画観たいな